今日はテニスの話。
ベルギーのテニス大会の話だが、テニスに興味のない方には、つまらない話だね。
僕ら夫婦で、テニスクラブ会員になると同時に、自動的にベルギーフランダース地域テニス協会(VTV)の会員にもなっている。
テニスに興味がなくても、Katrienの友人知人は読んでもらいたい。
昨日(水曜)の夜、VTV(協会)公認テニス大会の試合(シングルス)があり、Katrienは1回戦は、土曜日に相手棄権で不戦勝になっていたので、昨日は2回戦に挑んだ。
「2回戦だから相手は強いはずだよね、どうしよう、恥ずかしい試合はしたくないよー」と、まだ見ぬ相手に、会場に行く前から不安を募らせていた。
僕は「相手に当たってみるまで分からないから、今、心配したってしょうがない、自分の出来る事をやるだけ、まだ大会2試合目だから、負けても当然、ランキングも経験も相手が上、今は経験を積む時期だよ」と落ち着かせようと努める。
会場に21時に着いて、1時間くらい待たされた後、22時試合開始。相手はKatrienより2歳年上の46歳。しかし、ちゃんとしたユニフォームを着けて、髪形もスポーティーでカッコいい!振る舞いもテキパキとして、いかにもテニスで年季が入っている感じ、応援団も5-6名いた。
Katrienはスコート(ミニスカート)のユニフォームを持っていないので、膝を隠すくらいの長めのスポーツパンツ、いかにも道具を買いそろえる前の初心者の感じだ。応援は僕一人で、静かに見守る。
試合前の練習の時から、相手は「この試合はもらった」感じで、余裕で相手をしていた。応援団もやんやの喝さい。
ところが試合は、一進一退、キープキープ、ブレークブレークと続き、第1セットは5-5となったが、続く2ゲームを取られて、5-7で落としてしまった。
肩を落としてベンチに帰ってくるKatrienに「まだ大丈夫だよ、今日は調子がいいよ、そのままでいい、力を抜いて楽しんで!」と、アドバイスを送る。
気持ちを切り替える事が出来たKatrienは、第2セットは生き生きして来た。フォアハンド、バックハンドとも、スピンのかかった、いい球を打つようになり、逃げのロブも深い所に入るようになった。サーブも良くなってきた。
しかし、相手もさる者、やはり年季が入っている。バックハンドはほとんどスライスで切り返し、簡単には決めさせない。第2セットも一進一退、Katrienが先に6-5でセットポイントまでにぎったが、挽回され6-6でタイブレークへ突入。
「今はすべてKatrienの方がいいよ、相手は疲れてきているから、粘って、早く決めようとしないで!」と、アドバイス。
タイブレークも白熱した展開で、相手にマッチポイントをにぎられたが、奇跡的にそれをしのいで、8-6でタイブレークをものにし、第2セットを取って、セットカウント1-1のタイに持ち込む。すごい!
この時点で、時計は24時を回っていた(明日は7:20分起きの仕事だぞ!)
続きは後日と思っていたが、主催者事務局は、当然のようにそのまま続けさせた。なんという徹底ぶり!
Katrienは「背中が痛くなってきた・・・」と言ったが「もう少しだから頑張れ、相手はもっと疲れているよ!」と、はっぱを掛ける。
真夜中の第3セットは、最初こそ1-1で始まったが、相手が根負けしてしまった感じで、その後Katrienが5ゲーム連取して6-1で取ってゲームセット!セットカウント2-1で見事、格上に勝利した。24:30試合終了。相手応援団も「いい試合だった、おめでとう」とKatrienを称えた。
VTV年間ツアー大会の試合で初勝利!をわずか2試合目で達成した。しかも2ランク格上から・・・。これはすごい事です。僕からも拍手。
2ランク格上に勝利したことで、おそらくツアーポイントを100ポイントゲットでしょう。逆に相手は2ランク格下に負けた事によって50ポイント喪失する事になる、と言う事は、相手にとっては負けられない試合だったのだ。(2ランク格下に勝っても5ポイントしかもらえないが、負けた時に失うポイントは大きい・・・・Katrienは負けても失うものがない)
ベルギーのテニス協会(VTV)のランキングシステムは面白いし、良く出来ていると思う。まだすべてを理解していないが、クラブ会員が自動的にVTVに登録され、いろいろな大会に参加できる。そして、規定のポイントシステムにより、シングルス、ダブルス、ミックスダブルスのポイントを積み重ねていく。
試合の方も、大会を1日で終わらせるのではなく、約2週間くらいの期間をおいて、対戦相手同士の時間の都合を考慮して、平日の夜などに行われる。だから1日で予選から決勝まで、5-6試合やるような事はあり得ない。(プロのツアーに近い)試合もすべて3セットマッチなので、3時間の試合も珍しくはない(この試合は2時間30分かかっている)。
VTVのWEBサイトで、いつでも自分のポイントの確認や、大会の結果を見る事が出来るし、対戦相手の実力の程を調べる事も出来る。年間を通してのクラブ間対抗団体戦のポイントもある。
今週末には、僕もKatrienとのペアで、ミックスダブルスのツアー大会デビューする。
Katrienが勝った事で、僕にプレッシャーがかかってきた!
Lier市役所前バス停
日本と違うのは右側通行と、ガードレールがない事、石畳、建物
網が付いているが、蟹獲り船ではありません(多分)
川に浮かぶゴミ(落ち葉など)を集める船ではないだろうか?
さりげなく、左側からホップのツル、右側からツルバラを這わせている。
ホップの実の生るころに、もう一度写真にしたい光景だった。
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