17.5.15

Brugge 雨のブルージュ

木曜日(14日)ベルギーは「キリスト昇天祭」という祝日で、ブルージュでは毎年この日に「聖血の行列」というお祭りがある。
「午後から小雨が降るでしょう」というような天気予報だったが、そんなのは気にしていなかった。

先日の「お別れテニス大会」で知り合った日本人(長期滞在の旅行者)男性と中央駅1番ホームで待ち合わせて、Ostende行き電車に乗り込む。

アントワープ中央駅からブルージュまでは約1時間半 ・・・ ブルージュの祭りがあるせいか、2階建て車両だった ・・・ 2階建て電車は静かでいいね、心なしか景色も良く見える。

ブルージュに着いて「愛の湖公園」
野郎2人で愛は語れぬが、静まり返って雰囲気はいいねぇ ・・・ でも、この写真を撮っている場所や歩道は、いつにも増して観光客が多かった。

観光客を写さないのが写真のコツか?

有名なベギン会修道院の庭に入ると、大木の上に木の小屋が作られていた~ 「なんだこりゃ~?」

ベギン会修道院(Begijnhof)

ハーフマーン醸造所(Huisbrouwerij De Halve Maan)
この日の連れは東京でバーマン(バーテン、ソムリエ)を職業にしていたというMさん(としておこう)だったが、鼻が効いているのか、この場所に近づくと 「なんだか、ビールでも飲みたくなってきますねぇ」 なんて言うのである。

ま、この門の前の広場にはレストランのテラスが張り出していて、みんなおいしそうにビールを飲んでいたのだが ・・・

もちろん、僕もそれを意図してこの場所に近づいて来たわけだから、すぐにこの門をくぐったのは言うまでもない。

醸造所中庭


直営カフェにある古い機械(展示品)

中庭のテラスで飲むことにする ・・・ ホントは中で飲みたかったが、観光客で一杯だった ・・・ テラス席が空いているのは、この時すでに小雨が降り始めていたから ・・・。

ここで飲むのはもちろん地ビールの Brugse Zot 2人だから Dubbele と Brond、Mさんは「このビールは初めて見ましたよ」 と、喜んでくれた ・・・ そして「おいしい!」と。

と、ここで、新たな日本人が登場!
先日の「お別れテニス大会」で、お別れしたはずのOさんが、家族でビールを飲みに来ていた ・・・ 彼らはカフェの店内で飲み終えて、出て行くところだった。

「ところで、パレードは何時からでしたっけ?」 と、聞くので「確か2時半開始だと思うけど、もう人垣が出来て、いい場所には入れないかもしれないですよ、僕らは遠くの方の人が少ない場所へ行こうと思っているので、ここでのんびりしてますけど」 と、教えたけど、遠くの場所というのが彼らにはわかりづらそうだった。

Oさん 「ま、ここでビールを2杯飲んだから、僕はもう帰ってもいんですけどね」 と、冗談をおっしゃっていたが、結果論としてはそれが正解だった。

僕らはビールを飲んだ後、あまり観光客がいなさそうな道を歩き

さりげなく、街の中心部へと近づく ・・・

パレードはすでに始まっている時間なのに、沿道には人が少なく ・・・ というか、設置されたベンチに人が座っていない ・・・ で、川沿いに腰かけられる塀があったので、「遠くの場所」まで行かなくてもここでいいか、とMさんにビールを買いに行かせる。
(いや、命令した訳じゃなく、彼が志願したので ・・・ )

Mさんがビールを買いに行っている間に、パレードらしき鼓笛隊が行進していった ・・・ そろそろ始まるのかな? ・・・ それにしてはなんだか様子が変だな ・・・ とは思った。

そのあと、設置されていたベンチが次々と片付けられていった ・・・ て、事はこの場所はパレードが終わったという事かい?

と、Mさんが買ってきたビールとフリッツを、その場で食べ、飲んで片づけて、先の方(遠い場所)へ移動する事にした。

歩いている途中、ブルージュ在住のテニス仲間(飲み友)から電話で「行列は中止になったみたいですね」 なんて情報が入ったではないか!

ショック!

小雨に濡れながら、情報提供元のAさんと待ち合わせて、ハーフマーン醸造所へ戻って、またもBrugseZotを堪能する。

Aさんのお店(日本料理TANUKI)もランチタイムはお客さんでごった返していたそうだが、この醸造所の見学客もごった返し、カフェの内部も溢れんばかりの客が入り、僕らはまたもテラス席で、若干濡れながらビールを飲む。

「突然の中止は初めてじゃないかな、残念でしたね」 というAさんだったが、店は大繁盛だったという ・・・ 「街の活性化のためには、たまには中止でもいいんじゃないですか」 と、僕は皮肉った。

いや~、しかし、ホントに、せっかく来たブルージュで、何もせずに帰るのは悔しいので 「食ってやろう、飲んでやろう、ボートにでも、馬にでも乗ってやろう!」 と思う人が多い事は確実である。

野郎2人の僕らでも、傘も差さずに小雨のブルージュを歩き、次なるカフェを探すのだった。


ブルージュで一番古いカフェ、Herberg Vlissinghe

創業500年記念ビールを飲む!
美味いよ!


店内

小腹がすいたので、僕はハムとチーズのホットサンド ・・・ Mさんはパスタ(バジルペストだったか?)

フロートマルクトに戻ってきた ・・・ 設置された仮設スタンド ・・・ 「事前申し込みをして支払い済みの観覧チケット代金は戻ってくるのは難しいだろう」とニュースの記事で見た ・・・ きっと、日本人観光客もいたんだろうなぁ ・・・

小雨の中、客のいないテラス席。

パレードが中止になり、営業再開した観光馬車。
馬たちにはしばしの休憩だったお祭りも終わってしまったね。

ウインドウを覗きながら帰り道を歩く。
(チョコで出来た工具)

帰りのレトロ電車

ずいぶん濡れた1日だったなぁ ・・・

「晴れ男」を自称する僕にとっては、非常に珍しい事だ ・・・ 一緒に行った人が悪いわけでもない ・・・ 彼も「僕も晴れ男なんですけど」 という事なので、何が原因なのか ・・・

思い当たるのは、最初のカフェで出会った、別れたはずのテニス仲間Oさんの言葉を思い出す ・・・ 

「ビールを2杯飲んだから、僕はもう、帰ってもいいんですけどね」


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