7月15日、ブルージュの飲み友Aさんとブリュッセル中央駅で待ち合わせる。
昨年11月13日のパリ同時テロ事件で、テロリストがブリュッセルのモーレンベーク地区をアジトにしているとのニュースや連日流されるモーレンベークの捜索や銃撃戦を見ていたので、それ以来ブリュッセルには近づいていなかった。
そんな中で、3.22ブリュッセルでも連続テロ事件が発生してしまう ・・・ 空港閉鎖があり、約2ヵ月後の復旧 ・・・ 僕はその再開された空港も先日利用してきた事だし ・・・ ブリュッセルも今は小康状態という事もあり、ビールの誘惑に負けてここに来てしまったのだ(笑)
ブリュッセル空港での爆破テロはスターバックスも被害に遭っていたから、少し離れて階段の手すりの壁がある所に立っている僕だった(何かあったら壁に隠れられるように)。
内部では4名ほどの兵士が自動小銃を持って警備に当たっている ・・・ この写真には写っていないが、僕の背後にいた ・・・ 観光客を装ったアジア人の男が小さな紙袋を階段の手すりの上に置いて、構内の写真を撮ったりしている(僕の事) ・・・ 兵士はその男を警戒しているのだ。
ほら、もうすでにスリリングでしょ? ブリュッセル。
そんなスリリング体験をしているうちにAさんは、(「時間通り来たよ」みたいな)笑顔を見せてやってきた ・・・ 小さな赤いリュックを背負っている(そう、大きい黒いリュックだと爆発物を運んでいると思われるから止めた方がいい)
なんて、冗談です。
しかし、冗談抜きに兵士が自動小銃を持って警備してます、内部も駅の外でも ・・・ 兵士は滅多な事では通行人に声掛けたりはしないからビクビクしなくていいのだが。
なんだか人気の少ないギャルリー・サンチュベール ・・・ ヨーロッパ最古のギャルリーと言われ、いつもは観光客でにぎわっているが ・・・
このギャルリーの途中で左に曲がると、ブリュッセルのレストラン街「イロ・サクレ地区」(日本人にはぼったくりが多いと言われているが、去年利用した時はそんなことはなかった)、そこでも途中の左側の小道を通り抜けると、グランプラスに出るが、そこでも途中の左側に極小な小道があり、覗いてみると ・・・
人がすれ違うのがやっとの小道で、アーチには「TOONE」と描かれている ・・・ それを通り抜けて、その奥にあるアーチ状の入り口が今回の「ビアカフェ巡り」 最初の立ち寄りどころ。
「王立トーヌ劇場」(Royal Theatre Toone)ロイヤルシアターですよ、あなた! とは言っても、僕はその人形劇をやっているシアター(人形劇の小屋)には行った事がないんでね ・・・ いつも、その付属のエスタミネ(飲み屋)でビールを飲むだけなのだ。
今回はビールにも詳しい飲み友のAさんが同行しているので、ハウスビールをオーダー(実はこれしか飲んだことがない) 「Oud Beersel」と書かれているそのグラスのビールはブリュッセルらしく、酸味の効いたグーズビールに近い、でも顔をしかめるような酸っぱさではなく ・・・ 「おいしい」と思えるビール(多くは飲めないと思うが)
Aさんも「おいしい」 と、納得の味!
店内には年代物の人形劇のポスターが多く貼られている。
他の客は軽い昼食をとっていたので、食事も可であるという事 ・・・ メニューをしっかり見ていなかった(笑)
シアターに行かなくても、人形劇場の雰囲気は楽しめるエスタミネ!
TOONEには2ヵ所の出入り口がある!
町の中心であるグランプラス ・・・ 「世界一美しい広場」と言われるが、ビアカフェ巡りの僕らには通過点に過ぎなかった ・・・ 広場を横切って「セルクラースの像」がある通りに入る。
小っちゃいのに最古のブリュッセル市民だとか、世界三大ガッカリ名所だとか言われているが ・・・
観光地として大人気なのは間違いない!
世界中からこの小便小僧を見にやってくる ・・・ 見に来た人の表情を見ると、がっかりした人はいないようで、みんなが笑顔になるんだから「ガッカリ名所」というのは返上してほしいね。
それにしても、ここでも中国人多し!
僕ら、ビアカフェ巡り隊は、その場所も通過点で、さらに先へと進む。
周りに観光名所もない静かな通りに面して、何の変哲もない店がテラス席を出し、二つのドアを開けて待っている ・・・ どのドアから入っても同じ店内に入れる(笑)
その昔、ルネ・マグリットもくぐったであろう玄関をくぐる。
店内は古めかしい装飾で目いっぱい飾られている!
ここはブリュッセルで最古のカフェと言われる「Het Goudblommeke in Papier」 小さなカウンターがある。
生ビールサーバーから注いでもらった標準ビールはブリュッセルの醸造所、Brasserie de la Senneのブロンド(Zinnebir) 味に深みがあり苦みをはっきりと感じる飲み応えのあるビール ・・・ Aさんも好みに合ったようだった。
店内には所狭しと額装の絵が飾られている ・・・ この店は古くから文学や芸術家が集まる場所だったらしく、もしかしたらルネ・マグリットの絵が掛けられているかもしれない。
店内にあった大きな写真にはルネ・マグリットも写っている(後列右から二人目)
昔はこの暖炉を囲んで文化人たちが語らっていたのだろう。
観光地から離れた場所にあるので、余程でなければ観光客は来ないと思う ・・・ 客はほとんど地元で、お互いに挨拶をしていたし、僕らが座っているテーブルの横に座ったおじいさん(紳士)は、「もう30年もこの店に通っているよ」と、言っていた。
Aさんは、しばしこの老紳士とビール談義をしていた。
名残惜しいが、次へ行くことにしよう!
Aさん調べによる「今、ブリュッセルで若者たちに一番人気のビアカフェ」であるらしい「Moeder Lambic」 僕はあまりランビックビールは好きじゃないんだけど ・・・ 流行りのカフェなら見ておきたい。
長いカウンターに、ずらりと並んだタップ(生ビール)のハンドル!
その数40本! さらに後ろに12本くらいあったような~
たくさんあるのはいいのだけど、選ぶのに苦労する ・・・ ほとんどが聞きなれない名前のビールばかり ・・・
僕は(酸っぱい)ランビックは苦手なので、スタウト(黒)にします。
Aさんは正統にランビックを注文 ・・・ ちょびっと味見させてもらったが、やっぱり酸っぱい~
これを鳩のようについばみながら麦酒を飲むんだな ・・・ これ、乙というか ・・・ 鳩の気持ちがわかるような気がした(笑)
ブリュッセル証券取引所 ・・・ 3.22ブリュッセル連続テロ事件後に追悼集会の場所になっていた広場。
この広場の正面の道路をまっすぐ行ったところに、テロリストの温床と言われた「モーレンベーク地区」がある ・・・ その道を歩くことになった ・・・ この先に面白いビール関連施設があるというのだ(Aさん調べ)。
フランスの街っぽい建物が続く ・・・
そのモーレンベーク地区が目の前に迫った場所に BBP(Brussels Beer Project)があった。
店内の奥には、小規模なビール醸造設備が見られる。
10種類くらいの樽生が飲めるので、「お任せでテイスティングセットをお願いします」 と、注文すると ・・・
4種類の色違いビールを出してくれた。
右側が軽く、順に重くなっていく味、色もカラフルでいいねぇ。
右端、軽いといっても苦みが強い ・・・ 2番目はアンバーな味に加えて苦い ・・・ 3番目はフルーティーな味に苦みが加わっている(だったかな?もう記憶が薄れている)
二人の結論 「若者が造った若者向けのビールだから苦みが好かれているのでしょう」という事だった。
若者たちが起業して立ち上げたプロジェクトである。
麦袋を利用して作ったクッション。
醸造所側にも客席があるので、タンクを眺めながら飲むのもOK!
なんにしても「ビールを造る事」が本業なので、カフェ(お店)の方は毎週、木金土の14時から22時までのオープンである。
予定の4軒のビアカフェ巡りが終わり、「アントワープまで行きますか?」と、Aさん 「僕は帰り道にアントワープ乗り継ぎだから構いませんよ」 と次なる行先も決定。
その前に小腹がすいたので何かお腹に入れたい ・・・ 海産物が食べたいな~、という事で昔、海産物市場だった聖カトリーヌ教会広場方面へと向かう ・・・
聖カトリーヌ教会広場
周りには海産物レストランが軒を並べている。
立ち食い海産物店(魚屋兼調理済みも販売)
イカリング焼きを立ち食いする!
小腹を満たした後は中央駅に戻って、アントワープへGO!
オジサン飲み友二人、元気あるな(笑)
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