日本帰国の前にベルギーでのやり残しのないようにと、春のブルージュへ行ってきた。
天気はまあまあの月曜日の午後。
訳あって、スタートがメッヘレン(Mechelen)駅だった。
反対側にも鉄骨橋 ・・・ 先週だったか、新しい橋を架ける作業が行われたとニュースでやっていた。
そう、この歴史的なメッヘレン駅もただいま新駅を建設中で、2024年か2025年にオープンするという計画である。
新しい駅のイメージは流線型の未来的なイメージになるようだ。
僕にとっては、現在のこの駅も見納めになるかも知れない。
メッヘレン駅からブルージュへ向かうと、まずゲントSP駅まで行って乗り継ぎが必要だった ・・・ その線は僕にとって初めての路線だったので、風景も楽しめた(とは言っても、殆ど田園風景の同じようなものだけどね)
ゲント到着前に、ピンクの象で有名なビール「デリリウム」のヒューグ醸造所(Brouwerij Huyghe)の脇を通過したのでびっくりした!
結構、大規模な工場だった。
15:34、ブルージュ到着、「愛の湖公園」から市街へ入る。
「愛の湖公園」から聖母教会を望む。
普段なら白鳥公園ともいえるほど、たくさんの白鳥が水面で泳いでいたり、陸地でたむろしているのだけど、1羽も見えない ・・・ これ、鳥インフルエンザから白鳥を守るため、どこかの屋内に隔離されているのだという。
ちなみに、ブルージュ市内に約130羽の白鳥が住みついているが、そのうちの約100羽がこの「愛の湖公園」に定住していて、その分が捕獲され隔離されたという事。
ブルージュのシンボルである白鳥の姿が見られないのは、観光客にとっては残念な事だと思うが、白鳥たちの健康には代えられないね。
ベギン会修道院の南門にあたる運河の柵に「永遠の愛を誓う南京錠」が掛けられている ・・・ 見ると他の場所にも掛けられていて、これからもっと増えるかも ・・・
恋人たちがロマンチックに(無許可で)やるんだろうけど、いずれは美観を損ねるという事で、カットされて鉄くずになるんですぜ ・・・ パリの有名な「ポンデザール(芸術橋)」のように。
さて、ベギン会修道院(Begijnhof)に入ってみると、春の風物詩、黄色い水仙が中庭一杯に咲き誇っている。
私的ブルージュ特派員、Aさんの情報により、真っ先にこの庭を訪れたのだった(笑)
この季節に訪れるのは3回目くらいかな?
紫のクロッカスも所々に見えた。
平日だったので、観光客も少なくて、撮影にはよかったネ。
次に来たのが、ブルージュの家並みらしさの多いワル広場(Walplein) ・・・ 結構お気に入りの小さな広場だね。
そして、その広場に面してハーフマーン醸造所の門が開いている。
その門に入ってすぐ、足元に注意すると、ガラス張りのマンホールの蓋のようなのがあり、2本のパイプが通っているのが見える。
「BIER → 3276m」と、表示されている ・・・ 以前にも触れたと思うが、ここのビール醸造所のタンクから、郊外にある瓶詰工場までの3.276kmを、地下埋設のパイプラインで輸送しているのである。
パイプラインからビールは飲めないので、付属のカフェへ入る。
Brugse Zot 工場直送の樽生!
と思うでしょうが、さにあらず ・・・ 樽よりも新鮮な「工場のタンクから」と表示されていた(笑)
まいったね!
年代物設備の王冠閉栓マシンが展示されている。
ノンフィルタリングのBrugse Zotを堪能した後は街を歩き、次なる場所へ!
あ、僕はブルージュの飲み友Aさんと一緒にカフェ巡りをしているのだった。 ある時は私的ブルージュ特派員、ある時はテニス友で、またある時はガイドとしても完璧である。(ブルージュ在住歴20年以上)
そのAさんが「ブルージュに新しく、樽生20種類を提供するカフェがオープンした」という情報もくれたので、是非そこへ行きたかった!
ブルージュ旧市街の中心、マルクト広場を通過する。
マルクト広場から30mほど小道(Philipstockstraat)に入ったところにあるカフェ・カンブリヌス(Cambrinus) ・・・ 近くにあるレストラン・カンブリヌスの姉妹店で、ビール部門を切り離した専門店らしい。
レストランの方もビールの種類が多く、食事も美味しいという事で、いつでも超満員の人気店だからね、ビールだけの人はこちらへという事で、いいのかもしれない。
まだ、オープンして間もないので、お客さんはまばらだったが、地元のおば様たちが買い物帰りに立ち寄っているようだった。
天井からビールグラスを吊るして照明ランプにしている。
ずらっと並んだ樽生タップ。
天井に吊るされている真鍮のタンクは何ぞや?
「冷却用の触媒を供給するタンクではないか」とか、Aさんといろいろ想像していたが、意味不明だったので、オーナーに聞いたら ・・・ 「ショーですよ!何の役目もない」だって(笑)
Duvel のスペシャルと VIVENのポータルビール。
トルバドールとショフ・ホブロン
二つとも新鮮な泡と共に、ホップの利きが良かったね。
もう一度マルクト広場に出る。
レストラン群が夏用のテラスの準備をしている。
マルクト広場の近くの地下に「自転車用の駐輪場が出来た」 というので見学してみる ・・・ 無料らしいのだけど、ガラガラに空いている。
そうだよねぇ、気軽さが売りの自転車をわざわざ地下まで持ってきて、置いておくかねぇ ・・・ 監視カメラが付いているので、盗難防止にはいいらしいのだけど。
電動自転車の充電コンセントもあった!
これは有料だったのかな(確認しなかった)
さて、次なるカフェは、おそらくブルージュで一番本格的なビアカフェ「ブルグスベールチェ」(ブルージュの子熊ちゃん・・・熊もブルージュのシンボルである)
ひょうひょうとした感じの男性スタッフがいる。
Aさんはアントワープのボルケ ・・・ 僕はDuvel のトリプルホップ!
救世主大聖堂。
空の色が変わり始めた外へ出て、駅を目指す。
小道を歩く ・・・ Aさんが一緒だと、迷路のような小道も最短距離で駅まで歩ける。
途中、建物の隙間からこんな風景が見えるので、僕は立ち止まったりするがAさんはスタスタ歩く(笑)
はい、無事に僕を時間までにブルージュ駅に送り届けて、僕が電車に乗り込んでからお別れする事になった。
Aさん、いつもありがとう!
途中乗り換えのゲントSP駅。
次の電車は時間通りに来たが、途中何度も立ち往生して、アントワープには30分ほど遅れて到着した。
リールの町に着いたら満月が見えた(17夜だったみたい)
ブルージュ観光は、ビアカフェめぐりもルートに組み込んでいくと2倍、3倍は楽しめると思うのです。
おもしろかったら ・・・ こちら→
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