16.6.18

メッヘレン教会巡りのつもりが・・・

メッヘレンで街歩きです。

メッヘレンは仕事の用事で行くので、そのついでという場合が多い。
今回も嫁と車で一緒に向かったが、市内中心部に入る道路が工事中で迂回させられ、いつもの反対側から入る事になる。

そうしたら、メッヘレンの地ビール醸造所の「Brouwerij Het Anker」がすぐそこにあるではないか!

僕の予定を変更して、その場で降ろしてもらう。
予定では「裁判所で降りて、教会巡りをしながら市内中心部を通り、最後にビール醸造所で1杯」という計画をしていた。

ま、臨機応変にという事で・・・(笑)

HET ANKER はホテル、ショップ、醸造所、ブラッセリーを合わせた複合施設となっている。

醸造所を横目にブラッセリーへ足を運びます。

老人会の遠足だったのか、醸造所見学した後の団体さんらしき方々が、ほぼ席を埋め尽くしていて、僕は片隅にある樽のテーブル席に着いた。
注文したのはそれほど重くないビールのマネブルッセル(Maneblusser)。

 メッヘレン市ビールと書いてある・・・イラストは満月の中に消防隊がバケツを持っていてその中にはビールが入っている、手にはグラス。

昔話で、したたかビールを飲んだ帰り道、市の大聖堂の塔に真っ赤な満月がかかっていたので、酔っぱらいは火事だと思い大騒ぎをして、市民はバケツを手に消火活動に駆け付けたのだという・・・そんなバカげた昔話を今でも語り継いで、周りの地域からは「月に水をかける奴ら」と笑われることになった。

僕の住むリールの市民は「羊の頭」と言われ、笑われている。
15世紀ごろ、時の支配者がリール市に「大学を作るか、羊市場を作るか選択せよ」と言われ、金儲けに直結する「羊市場を!」と答えたらしい・・・大学はルーヴェン市に設置され大学都市として発展したが、リール市は田舎町のままである(笑)
先見性がなく「羊の頭」程の考えしかできない奴ら、という事である。

まぁ、ベルギー人はこんな話が好きで、あちこちに大なり小なり笑い話が残っている。

田舎のある町では「教会の塔を引っ越す奴ら」というのもある・・・なんでも、教会を移転するのに、解体せずに持ち上げて数十メートル移動したらしいのだ(笑)
もちろん地元ではこのことを語り継いで「自慢話」にしている。

 余談はさておいて、老人会が帰った後はがらんとした店内。

ホテルの建物、三角屋根の上部に注目すると ・・・

馬に乗ったカール五世(神聖ローマ皇帝)のイラストがある。
カール5世はゲントで生まれたが、幼少期をメッヘレンのマルガレータ妃のもとで過ごしている 。

醸造所見学者向けの入り口

日本人も歓迎するようです。
この入口を通り過ぎると、裏門から抜けられる・・・

裏門を抜けると、そこは「ベギン会修道院(Groot Begijnhof)」になっている。

ここもリールの修道院と同じで、今は静かに普通の人たちが暮らしている。
訪れたなら、静かな場所を静かに歩くだけでいい。

 沖縄にもある薬草のクワンソウではないか!


タチアオイがポピュラーのようです。


ドアシリーズ(笑)

さりげなく花を咲かせるのが上手なんだねぇ・・・

窓辺の花

あ、そう、教会巡りだった!

スタートから1杯飲んで忘れるところだった(笑)

アンケル醸造所、ベギン会修道院のすぐ隣、ベギンホフ教会( Begijnhofkerk)があるが修復工事中で内部には入れず・・・もう数年続いている。

次に行った教会は、ベートーヴェンの祖父が洗礼を受けたといわれる聖カトリーヌ教会(Sint-Katelijnekerk)、小ぢんまりした教会です。 

 OPEN 歓迎の看板はあるが・・・

内部は修復工事中で、真っ白い壁が目立ち、装飾品は撤去されている。

動かせないのが大型のパイプオルガンといったところか・・・こんな状態だったら閉鎖してもいいと思うのだけど、ちゃんと係員もいて解放しているのだ。

教会の裏手にある変哲のない建物に開いたアーチの門。

 そこは小ベギン会修道院の門だった。

ここでも、石畳の隙間に植えられた草花が咲いている。

レンガ壁に緑色の自転車。

以前来たときはポンプがあったのに今はない・・・こうやって景色は変わってくるので、今あるものを写真に撮っておくというのは大事だと思う。

次に来たのは聖ヤン教会(Sint-Janskerk)ここは修復を終えたばかりの白い塔がまぶしいくらいだ。

OPENしてますよ~

入ってみたら、こちらも内部修復中!

ルーベンスの描いた祭壇画は見られた。

多くの装飾品は片づけられていたが、祭壇画は特に邪魔ではないのかそのままあった。


パイプオルガンもそのまま・・・



作業場を隠すように建てられたパネルには、修復の内容、修復方法などの説明があり、なかなか興味深い内容だった・・・教会の白い壁を剥がしたらどうなっているのか、天井の壁の内部はどうなっているのかわかる。

今だから見られる特典か?

聖ヤン教会を出てから、聖ロンバウツ大聖堂の横を通ったが、もう何度も訪ねて写真もたくさん撮ってあるので今回はパス!

2012年に書いた投稿があるので参考までに

街歩きを続けます・・・とあるカフェの壁画。

第2目標のカフェに到着!


先ほどの醸造所直系のカフェ「Ankertje aan de Dijle」

天気がいいので、外のテラス席がにぎわっているが、僕は店内を見たいので茶色い木の腰掛に座る。

もちろんAnker のカロルス・クラシック!

昔のビン

昔のケース

カフェを出て、ダイル川の水上歩道を歩く。

今回はいつもと違うコースを選んだ・・・コーレンマルクト(Korenmarkt)昔の穀物市場。

道なりにずっと歩いていると、大きな砦のようなものが見えてくる。

ブリュッセル門(Brusselpoort)といって、メッヘレンからブリュッセルへ向かう道である・・・ここも昔は城壁で囲われていたのだろう。

市を囲む運河・・・土手に野生ごぼうの葉が茂っている。

鉄道の橋・・・現在、隣に新しい橋を作っているので、あと数年でこの橋も撤去されることだろう。
鉄道に沿って歩いて駅へ向かいます。

メッヘレン駅は現在、新駅を建設中なので、それが完成したら取り壊される運命となっている・・・旧時代から新時代のモダンな駅舎へ!

という事で、メッヘレンの教会巡り終わり・・・なんだか不発に終わったような感がないでもないな。
古いものを維持するためには、結構な頻度で修復作業が必要なので維持費が大変だと思う。そこまでして昔のままにこだわり続けるのがすごいと思うのです。

突然、食べ物ですみません。
何しろ大好物のマーチェス(ニシンの塩漬け)の新ものが6月13日に販売解禁になったので、さっそく頂くことにしたのでした(笑)

話によると、本場であるオランダでは若者のマーチェス離れが深刻であるらしく、それを食い止めるために新しい食べ方を提案する努力をしているそうで、それで寿司ネタにして食べてもらうとか、タコスの材料に使うとか・・・寿司ネタには僕も使ったことがあるがタコスは思いつかなかったな(笑)

伝統的な食べ方は玉ねぎのみじん切りを振り掛けて、そのまま食べるというのが一般的で、それ以外は思いつかなかったようだ(笑)
しかも、オランダではナイフも使わず、そのまま尻尾をつまんで持ち上げ、顔を上に向けて大きく口をあけ、そこに放り込むという奇想天外な食べ方だ(笑)

日本人なら礼儀正しく、一口大に切ってから醤油とわさびで食べるのさ・・・一応オランダに敬意を表して玉ねぎのみじん切りは付けておきます。 

 やっぱり新ものは脂がのって旨い!

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