今日は朝から天気が良くて、Katrienも仕事が一段落の日で、僕もちょっと外出することにした。
Katrienは、仕事でMechelen(メッヘレン)に行く用事があったので、僕も車に乗せてもらい、僕はメッヘレンで降りてそのまま、街歩きをぶらりと実行した。
天気が良くて、風景写真も、ビールの写真も沢山撮って来たので、みなさんは、流すように、さぁ~~っと眺めてくだされ ・・・ 今日は長いよ~
メッヘレンといえば、聖ロンバウツ大聖堂と角ばった、高い塔の鐘楼(97m)
そして、3連の建物でつながった市庁舎。
中央部分は旧繊維会館(1370年建築)で鐘楼の塔になる予定だったが、当時の財政難で途中で中止されてしまったのだそうだ ・・・ しかし、「ベルギーとフランスの鐘楼群」として、聖ロンバウツ大聖堂とともに世界遺産に登録されている。
市役所の前にある「不実な夫」のモニュメント
フロートマルクト
フロートマルクトのはずれ、聖ロンバウツ大聖堂の横に建つ、マルガレータ妃の像。
15世紀にベルギーとオランダを合わせた領土(ネーデルラント)を、メッヘレンを首都として支配していたマルガレータ妃は、今も現在の市庁舎を見据えるように立っている。
聖ロンバウツ大聖堂の入口から入って、すぐ右の祭壇に掛けられている絵は、アントーン・ヴァン・ダイクの作品「磔刑図」である。
内部に入って、ステンドグラスや彫像などを見学していると、ふと思いついた「そうだ、せっかく天気がいいし、それほど寒くもないので塔へ登ろう!」
塔に登るのは有料である ・・・ 大人7€。
階段を上り始める ・・・ 97mまで登るんだよ!
階段の横に時々、段数が表示されている ・・・ 100段通過、まあまあ大丈夫、・・・ 150段通過、結構息が上がってきた・・・らせん階段を回りながら上がるが、時々壁に小さな窓があるだけ。
160段目に内部の部屋に入るドアがあり、休憩できた!
ここは「クレーンの部屋」である・・・多分、あの丸い車輪のような物の中に人が入って、ハムスターのように歩いて、ロープを巻き上げているのだろう ・・・
そのロープの垂れる下には穴が開いていて、大聖堂のパイプオルガンが見えた!
天井にも穴があいている・・・石造の塔だが、内部は結構木材が使われている。
さて、また上を目指すとするか ・・・
233段目にはSchmiede(鍛冶)という部屋があった ・・・ が、あまり見るものがなかった。
300段目!
このあたりからは、足が惰性で動いているような気がする ・・・ 筋肉痛がするなと思いつつ。
317段目 ・・・ 古い鐘の部屋、どエライ大きな鐘が何個も吊り下げられている(最古の鐘は1480年鋳造) ・・・ そういえば、この鐘楼の鐘はカリヨンのための2組の組鐘が備わっていて、その総重量は80トンという、ヨーロッパ最重量級だということであった!
ここからは、螺旋階段ではなく、内部の木造の階段で上へ上がっていく ・・・
次なる部屋はカリヨンの部屋。(413段目に相当するらしい)
カリヨン演奏室の鍵盤 ・・・ 演奏者はいなかった ・・・ 大きな古時計(冷蔵庫や電話などもあったぞ!)
カリヨンの組鐘、この比較的新しい組鐘は49個の鐘から成り立っている。
鐘についているベロ(舌)は全て、ワイヤーを張り、鍵盤につながっている ・・・ ヨーロッパで鳴り響く「楽器としてのカリヨン」発祥の地がメッヘレンである。
423段目 ・・・ 「時計の部屋」、奥の方の歯車のようなものがたくさん付いているのが時計で、手前のドラムはカリヨン演奏できる、大きなオルゴール!
大きなオルゴールは時計によって、自動演奏できるようになっていて、15分おきくらいかな?カランコロン、カランコロンと鐘を鳴らしていた。
ついに500段突破! もう、90m以上の高さになっているだろう。
頂上が見えた!
頂上に鉄骨でできた展望台が設置されているのだ ・・・ これは2009年から設置されて、この塔の売り物になり「スカイウォーク」と名付けられている ・・・ これで7ユーロの価値を生み出したのだな。
この展望台までの階段数が538段 ・・・ うぉー~、僕の階段上りの新記録だぁ!
ブルージュの鐘楼は366段、塔の高さは88mだが、一番上までは登れないからね。(ゲントの鐘楼は91m、リールの鐘楼は80m)
しばし、フランドル平原の絶景を眺める ・・・
「絶景」とは言っても、平原だからね見るべきものがない!
まぁー、こうして見ると、緑に恵まれているなぁー、と思う ・・・
ほんとに、どこまでも平原だ ・・・ これなら、どこから敵が攻めてきても、遠くても確認できるのではないか ・・・
お、リールの聖グマルス教会の塔も見える!
まるで、リールには街がなくて、教会だけのように見えるが・・・
アントワープ方面、右側にアントワープ中央駅、四角い大きい建物は駅前のKeyserleiにある高層ビル、もう少し左には港の方にある博物館MASも見える、左端に切れかかっているのがKBCタワー ・・・ もう少し左に大聖堂があるはずだが、切れてしまっている(その時は気づかなかった!)
ブリュッセル方面には、わかりやすいアトミウムが見えた!
この方面はちょっと、丘陵地になっているようだ。
メッヘレンはアントワープと、ブリュッセルのちょうど中間に有り、どちらにも25kmの距離である ・・・ ちなみにリールはアントワープとメッヘレンの二等辺三角形の頂点に有り、どちらにも約16kmと、そんな位置関係になっている。
そして、眼下のメッヘレン市庁舎とフロートマルクト。
さて、降りるか ・・・
降りるときは、見るものもないので、さっさと降りられるが、その分グルグルと早く回るので、目が回る ・・・ 急ぎすぎると危ないかもです。
下まで降りて、再び大聖堂の内部見学していたら、奥の方にこんなものがあって、よく見たら、アレに似ているじゃないか?
リールの聖グマルス教会にある、大きな銀の聖遺物箱 ・・・ これは50cm四方くらいで、ミニチュアに見えた。
98m、538段の階段上り「あなたはよく頑張りました!」 と、この方に褒められているような気がした。
「よく頑張ったから、ご褒美に美味しいメッヘレンのビールを飲んでいいだろう」 と、勝手に解釈して、フロートマルクトに面しているカフェで、例の2012年WBAビールアワードのダークビール金賞を受賞した「Gouden Carolus Classic」をいただく ・・・ 25cl(3.2€)
メッヘレンのベギンホフ(修道院)
Begijnenkerk 修復工事中で、入口が閉じられているが ・・・
横の方にこんな入口が開いていた!
Begijnenkerk 内部。
教会を出て、向かいにあるのがビール工場!
さっき飲んだ金賞のビールを造っている、Het Anker(ヘット・アンケル醸造所)である。
大きな看板がないので分かりづらいが、この門扉の後ろの茶色いドアが、ブラッセリーの入口、そして左側のガラスのドアがショップで、この醸造所のビールを買うことができる!
僕はブラッセリーの入口に気づかず、ショップの方に入ったが、内部でつながっていたので、先にブラッセリーでビールを飲むことにした。
今日初めて発見したメッヘレンのビール「Maneblusser」(マーネブルッセル、33cl、2.8€)・・・ これは面白いよ~、物語が ・・・
昔からメッヘレンの男たちはビール好きが多くて、夜な夜な飲み歩いていたらしい、ある夜、したたか酔った男が、ふと大聖堂を見上げると、雲に隠れていた赤い月が雲間から現れ、大聖堂に火がついているように見えた ・・・ 男は「火事だ、火事だぁー」大声で叫んだので、みんなバケツに水を汲んで家から出てきたという ・・・ そんなエピソードがあったので、メッヘレンの人のことを「月に水をかけるやつら」と笑うようになったという。
それで、このビールは大聖堂の鐘楼に赤い月が掛かっているデザインになっている ・・・ 名前もManeblusser(月を消す人)ということになった。
面白い物語のビールだが、味はマジメに正統派で美味しかったデス。
せっかくビール醸造所の直営ブラッセリーに来たのだから、直に飲めるのをもう1杯!
これは樽出しの生、Anker-Bok(25cl , 2.5€)Bokはヤギ、絵も可愛い、味も変わった味ではなく美味しかった!
ブラッセリー内部、あっさりとシンプルな作り、ビールの他におつまみなどもある ・・・ 僕の隣に座っていた3人連れの男たちは、僕が写真を撮るたびに、注目してニコニコしていた ・・・ 僕は親指を立てて「いいよね!おいしいよね!」と、挨拶をした。
彼らはトリプル・ビールを、何回もお代わりをしていたので「何杯飲んだの?」と聞くと、「4杯目かな~」なんて答えた。
店のウェイターに「店内の写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら、両手を広げて「あぁ~!カウンタの中でも、どこでも撮っていいですよ! ぜーんぶ、どーぞ~!」 と、あっけらかんと言っていた。
それじゃ、失礼して、天井に吊り下げられている人形をば、撮らせていただきます ・・・
ビール瓶を抱いて、椅子にもたれかかっているメッヘレンの酔っぱらいですな・・・「月に水をかけるやつら」だ。
なかなか面白いブラッセリーだった ・・・ 次回からはメッヘレンに来たら、この店に通うおうかな?
直営だけに、良心的お値段、お土産のビールも安く買える!
という事で、お土産6本買いました。
帰り道、修道院の教会の前を歩いていると、ビール醸造所の壁の窓から内部を覗くことができた ・・・ なんと開放的な会社だ!
オット ・・・ 月が ・・・ 教会に ・・・ しかし、燃えるような赤い月ではない ・・・ 「火事だぁ~!」 と、叫ばずに済んだ僕であった。
帰りの駅へと向かう道、旧魚市場のクリスマスイルミネーション ・・・ 洗濯物が干されているような ・・・
右側は13世紀のメッヘレンの市庁舎、フランダース最古の石造市庁舎のひとつと言われている。
またも教会に月がぁ~ ・・・ 聖母教会(O.L.V Over de Dijlekerk)・・・ だいぶ遅い時間のように感じるが、この時まだ17:40頃だった。
さて、お土産に買ってきたビール4種(6本)
冷やしておいたクリスマスビール(右から2番目)を今、飲んでいるが、美味しい!
炭酸が早く消えてしまうのが残念だが、味はいい ・・・ しかし、10.5%とは ・・・ 今夜はこれで最後だな。
あ、さっきメッヘレンに行ったら、そのブラッセリーに通うおうかな・・・と、書いたが、Mechelen駅から、そのブラッセリーまで、ちょうど旧市街の対角線上の反対側にあって、徒歩で30~40分ほどかかるということを忘れないでおこう。
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