24.9.13

ナーファヌマチグヮー

「ナーファヌマチグヮー」 沖縄の人以外でこの意味を分かる人はほとんどいないと思う ・・・ もちろんこれは沖縄方言で、ナーファ(那覇)ヌ(の)マチ(町)グヮー(小:親しみを込めて付け足す)ということになる。

昔、交通が発達していない頃(家庭に自家用車がない頃)僕の住んでいるような田舎からバスに乗って那覇の町に行くのは滅多にないことで、心躍ると同時に緊張するものがあった ・・・ TVも家庭に普及していない時代でして ・・・ って書くと「一体どんだけ古い時代なんだ!」 と言われそうだが、たかだか50年前の話。

全土が焼け野原になった戦後の沖縄で、いち早く復興を遂げ活気を取り戻した那覇の町には「モノ」が集まり、行けば何でもあるという状況で、田舎者からすれば「あこがれの場所」だったのである。

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9月19日、姉が「那覇に行くから一緒に行かない?」 と言うので 「いいよ!」 と、二つ返事で車に乗り込む ・・・ 運転席だ ・・・ 姉は那覇の小道の中を運転するのが苦手だから、僕に運転させるつもりだったのだ ・・・ 僕には苦もないことだけど、ベルギー帰りで右ハンドル車を運転すると、ウインカーを入れたつもりがワイパーが作動したりして、ヘンテコなものである。

あ、上の写真は、姉の家の前にある川にいたコサギ ・・・ この辺は水鳥系が多種生息している。

06-DSC08251家を出て、まず行ったのは、そば屋「チラーグヮー」(チラーは女性の名、親しみを込めてグヮーを付ける)・・・ ほらほら、沖縄方言が少しわかってきた ・・・ そう、オランダ語で(可愛いもの、小さいものの)名詞の後に tje を付け加えるのと一緒だ。

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「トー アンシェー スバグヮー カリンダ」 ・・・

トー(さて)アンシェー(それでは)スバグヮー(そば)カリ(食べる)ンダ(・・・みよう)

意味不明のようだが意味はあるのである ・・・ 「チラーグヮー ソバ」、店名を冠したそばメニューはおすすめということだろう ・・・ ソーキ(リブ肉)三枚肉、昆布 ・・・ それに、沖縄県民が好きなポークまで入っている! ヨモギとネギは好みで後乗せ。

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「ティビチそば(小)」 豚足、揚げ豆腐、昆布、冬瓜が乗せられている。

「チラーグヮー」は、味には定評で長年続く人気のそば屋である。

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さて、那覇に着きました ・・・ 車をPに停め、姉は別の用事があるので、僕は一人歩きを始める。

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まずは「陶器の町」、その名も「壺屋」 ・・・ 大きな獅子が壺屋方面を睨んでいる。

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「壺屋やちむん通り」(やちむん=焼き物)

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大きな登り窯を持つ「新垣家」は重要文化財に指定され、現在は修復工事中で内部見学は出来なかった ・・・ 沖縄独特の赤瓦の屋根も葺き替えられたばかりのようだ。

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「石敢當(いしがんとう)」、沖縄ではT字路の突き当りにこの文字をよく見かける ・・・ 中国由来のおまじないである。

どんなおまじないかって? ・・・ 悪さをする魔物は直進する性質があり、壁に突き当たるとその壁を越えて屋敷内に入ってしまうらしい ・・・ そこで中国の武将の名である「石敢當」が登場すれば、魔物は直進を阻まれ、そこを避けて通るのだという事 ・・・ お守りだから、あって損はしない、なくて後悔するより付けておいたほうがいいだろう ・・・ みたいなことで、今でも信じられているということ。

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これは「赤瓦」じゃなくて「セメント瓦」の屋根。

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屋根の上には、家の守り神「シーサー(獅子)」が鎮座している。

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新垣家の屋根にも頭だけのシーサーが ・・・

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壺屋やちむん通り。

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シーサーだらけ~!

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これは遺骨を入れる骨壷の「ジーシガーミ」(厨子甕)

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さて、ここからが俗に言われる「マチグヮー」の始まりである!(入口は無数にあるが)

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マチグヮーは屋根の付いたアーケード街だ、雨の日もお買い物楽々!

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僕が高校生の頃、那覇の学校だったこともあり、よくこの辺をぶらついたのもだが、あの頃の活況と比べたら、かなり寂れている ・・・ そんな中、歩く人は地元沖縄の人より、観光客(台湾人も含めて)の方が圧倒的に多い。(道行く人の話す言葉を聞いての感想)

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「公設市場」内

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南国の海産物は色とりどり ・・・ この市場で買い付けて、2階のレストランで調理してもらって、超新鮮な料理を食べられるシステムになっている ・・・ 活きたエビを買って、調理してもらって食べたことがあるが、ほかでは味わえない旨さだった。

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沖縄といえば豚料理 ・・・ 骨以外は全て食べるという沖縄の豚料理、これは「チラガー」(チラ:顔、カー:皮) ・・・ コリコリした食感です。

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沖縄独特の土産品。

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十五夜のための「ふちゃぎもち」(おはぎ)絶賛販売中!

餅に小豆がまぶされていて、現代人にはあまり美味しいとは言えないんだけど、仏壇にお供えしないといけないから、沖縄の人はどうしても1パックくらいは買うんだよねー ・・・ お供えが終わっても、なかなか食べる人がいないという ・・・

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県産野菜!

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「近頃はコンビニのコーヒーが美味しい!」 と言われ、入ってみたファミマ(だったか?)氷の入ったカップに挽きたてのコーヒーが注がれ、香り高いアイスコーヒーの出来上がり!

日本てすごいね! 便利だね!

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