28.9.13

沖縄からベルギーの自宅まで

長かったような、終わってみれば短かったような日本滞在も終わり、26日に沖縄を発ち、その日のうちにベルギーの自宅到着です ・・・ え、そんなに早いの? と、思っていまいそうだが、その中には7時間という時差のマジックが潜んでいるのです。

僕の乗った飛行機は、ヨーロッパを目指して西の方へ飛んでいくので、太陽を追いかけていくのだ ・・・ なので、なかなか陽が沈まない。

午前10:25に福岡を出たKLMは、11時間45分過ぎた日本時間の夜22:10になっても、まだ太陽を追いかけて昼間だった!

到着したオランダでは現地時間15:10だったのだ(実際には15:25到着だった) そんなことを考えるとややこしい空の旅だが、自分の体はひとつ、時間の流れもひとつということで振り返ってみたい。

あ、もうひとつややこしい問題があった ・・・ 前日のこと、荷物をパッキングしていると制限20kgを超えるのだ ・・・ スーツケースに入らない分は機内持ち込みのリュックへ入れることになるが、重いリュックを背負って歩くのは嫌だ ・・・ そこで、もう一度「制限容量」というのをしっかりと調べてみたらKLMはエコノミークラスで23kgだった! しかし、乗り継ぎをするANA国内線のエコノミーは20kg ・・・ 「そこのところを何とか出来ないか!」 と、ANAに電話で相談してみた(ていうか、質問してみた)。

相談窓口も即答はできず、20分ほど調べた挙句「よく調べたあと、折り返し連絡させていただきます」との事で、一旦電話を切り30分後に連絡があった ・・・ 「国際線に乗り継ぎのある場合は、国内線も国際線航空会社の定める制限容量になりますので、お客様の場合は23kgという事になります。国際線乗り継ぎである事をEチケットで示してください」 とのお返事 ・・・ やった!

置いていこうと思った書籍や泡盛(酒)をスーツケースに詰め込むことができた。

26日、那覇から午前7:05発のANAで福岡まで ・・・ 午前6時に自宅(実家)を出る(兄が車で送ってくれた) ・・・ 早朝なので自宅から那覇空港まで30分もかからないのだ ・・・ 那覇空港で預け荷物の時は、すんなり23kgでもOKだった。

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福岡空港到着、乗り継ぎ時間は1時間45分 ・・・ 預け荷物を受け取り、国際線のターミナルへ空港バスで移動、チェックインカウンターで再び荷物を預けようとすると、重量ではなく、思わぬところで引っかかった ・・・ カウンターの男性曰く 「お客様、お荷物はチューリッヒまでですね」 と言う (おい、待て!)「いや、僕はスキポールですよアムステルダムの ・・・」 男性はコンピューター画面を見ながら、「お客様のご予約はチューリッヒという事になっているのですが ・・・」 チューリッヒってスイスじゃねぇか、なんで荷物がスイスに行かなきゃいけないんだよ、僕は最終目的地がブリュッセルで、スキポールで飛行機を降りたあとは電車でベルギーなんだよ、そのEチケットに書いてあるでしょ ・・・ みたいなやり取り ・・・ 「そうですけど、コンピューターにはチューリッヒと出ているんですよ・・・別のコンピューターで見てみます」 腑に落ちないような顔だが、そこで30分くらいも待たされてしまった ・・・ チェックインカウンターに並んでいた大勢の人達はみんないなくなってしまったじゃないか、大丈夫かよ!

「大変長らくお待たせいたしました、どこかで手違いがあったようです、大丈夫です。スキポール空港ですね」 て、やっと荷物をあずけ、チケット(ボーディング・パスという)を手にした ・・・ 手にしたチケットを見てびっくり、KLMじゃなくて「DELTA」と書いてある!

「僕が乗る飛行機はKLMですよ」 と言うと 「福岡空港ではKLMをDELTAが運営していますので・・・」 なんて、わけのわからないことを答えたが 「あ、そう」 と、僕は意味がわからなかったが、足早に出発口へ行かなければならなかった。

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出国審査、荷物の検査も日本では割と簡単だね、スキポール空港では厳しいからねぇ・・・身体検査はカプセルみたいな中に入れられ、ウィ~ン とX線センサーが回転し、衣服の中まで透視され、半分以上の人が何かしら引っかかるという念の入れ様なのだ。(SF映画のようですぜ)

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そんな思い出深い福岡空港を飛び発つKLMの翼。

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さようなら日本!

福岡発アムステルダム行きの便は、日本人団体観光客が多かった! ・・・ 客室乗務員も日本人の方が多く、なんにも心配はいらない ・・・ 下手なオランダ語(英語も)を使う必要はない。

オランダ人乗務員だって日本人を理解しているような対応で助かる。

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しばらくして食前酒のワインを飲む ・・・ え、ビールじゃないのかって? ・・・ いやね、日本滞在中、初日の大阪で喉風邪にやられてしまい、京都では大雨の中で歩き回り、ずっと咳込んでいたのだ ・・・ 家では母親に「あんたはビール飲み過ぎだから治りが遅いんだよ」 と、散々言われ ・・・ そんなことを言われても、友人知人と会えば居酒屋で飲み会だから、飲まないわけにも行かず ・・・ しょうがなかったのだけど、一人飲みなら、ゆっくりワインでもいいだろう・・・みたいな・・・

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ほどなく1回目の機内食が出た ・・・ 日本食の「そぼろ弁当」か「ビーフシチュー」の二者択一で、僕は「ビーフシチュー」を選んだ ・・・ まあまあのお味 ・・・ 食後に風邪薬を服用する。

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機は、一旦、北上するようなルートを取るようだ ・・・ 中国上空か、山水画のような世界が広がっていた。

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荒れ果てたような乾燥地帯はモンゴルか ・・・

そのあとはロシアのシベリア上空を飛んでいたのか山の上に雪が被っている風景が続いたが、やがて雲が多くなり景色は見えなくなった ・・・ まぁ、僕もうたた寝と、読書を繰り返し ・・・ 読書といっても内容が頭に入らない目で文字を追うだけのもの ・・・ 機内もお昼寝タイムとなり室内照明が落とされる。

ちなみに読んでいた本は、星新一の 「ようこそ地球さん」 という、ショートショート ・・・ 古い本だが ・・・ 日本行きの時は 「江戸川乱歩傑作選」、こちらも古いが、こちらの方がミステリーとしては面白い。

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2回目の食事はパスタ! 選択の余地はなかった ・・・ 今度はビールを飲む! オランダのビール、ハイネケン。

12時間近くのフライトで食事は2回だけなので、少ないような気もするが、お腹がすく人にはカップラーメンのサービスがある。

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フライトもラスト3時間となったところで、日本の映画・広末涼子主演の「桜、ふたたびの加奈子」を観てしまった ・・・ 小学校入学直前に交通事故で娘を失ったママ(広末)の葛藤を描く作品で、純日本的というか、外国の「が」の字も出てこないような映画で、「もうすぐオランダに着くというのに、こんな映画を観ていていいのだろうか?」 と、途中で後悔してしまったが、最後まで観た ・・・ 最後のシーンも意味深だったので、どうか、みんな幸せになって欲しいと願うばかりだった。

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もう、オランダ着陸寸前。

KLMの翼はオランダの大地を指している ・・・ スキポール空港周辺は海面より低いんだってサ。

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着陸態勢の主翼 ・・・ 僕は窓側の席を希望して、窓側に配置されたが主翼の真上だったので、12時間ほとんど翼を見ていた!

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KLMの本拠地スキポール空港に到着!(定刻より15分遅れ)

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スキポール空港は大きい割に単一ターミナルで、乗り継ぎの利便性に優れた空港である ・・・ 空港の地下には電車のホームがあるし、空港を出ればバス・タクシーにもすぐに乗れる便利な空港だ。

23-DSC08600僕のEチケットには、沖縄-福岡、 福岡-アムステルダム、 アムステルダム-ブリュッセル が含まれているが、最後の「アムステルダム-ブリュッセル」 は、高速国際列車のタリスである ・・・ 電車のチケットまで航空券に含まれているんだねぇ~ ・・・ それで、電車のチケット売り場でEチケットを提示して、電車のチケットを発行してもらわなければならない。

ちなみに今回、旅行のチケットを検索している時 「アムステルダム - 沖縄」 と検索するより 「ブリュッセル - 沖縄」 で検索したほうが安い運賃になっていたという不思議な事があったので、要注意だね。

32-DSC08619Eチケット的なタリスのチケット。

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地下のホームへ行くと、FYRAが止まっていた ・・・ 僕が乗るわけではないが、今年1、2月にベルギー、オランダを騒がせた懐かしい名前だ ・・・ 今は車両を旧型に戻して運行している模様。

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オランダ国内線2階建て電車。

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僕は順調にタリスに乗ることができた!

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2列座席にひとりだけという贅沢な環境だった・・・ハイネケンを1本飲む!

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車窓から「いかにもオランダ」な風景を見る。

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アントワープ中央駅に着いたタリス ・・・ 僕のチケットはブリュッセルまでだったが、残り部分は捨てて飛び降りる!

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「さようならタリス、パリまで行ってらっしゃい!」

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戻ってきたよ、アントワープ!

寄り道をしないで、「第2の故郷 LIER」 を通る電車に乗り換える。

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こんな、ベルギーの田園風景を眺めながら、わが町を目指す。

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LIER駅に着いたら、この夕日が見えた!

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駅からスーツケースを引き、リュックとパソコンバッグを持って歩いてゆく。

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夏が終わり、ひまわりのこんな姿になっていた我が家のテラス。

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Momoちゃんは、僕であることを確認するかのように舐め回した ・・・ Katrienはまだ仕事から戻っていなかった。

疲れが出て、ソファーで寝そべったら熟睡していたようだ ・・・ Katrienが帰宅してから夕食を食べて、無事の帰宅に乾杯した!

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