突然、授業がなくなった日！

水曜日（16日）、オランダ語学校へ行く午前9時。

わが家から徒歩12分の所にあるので、いつも時間ピッタリに着くようにしている　・・・　日本なら「5分前着席」　など当たり前のようだけど、ここでは5分くらいの遅刻は当たり前なので、先生もわきまえているのか、いつも9時10分ごろからの授業スタートである。

まぁ、ベルギーではあるが、ベルギー人以外（アフリカ、中東系多し）の人たちが通う学校だから、そうのなのだと思うけどね。

この日もいつものように出かけ、校舎に入ろうとしたら、クラスメイトの女性が出てきて「今日は授業はないですよ、先生が病気ですから」　と言うのである。

「え、そうなの？　ユッピー！」（ヤッホーみたいな）　と、喜んだ僕だった！

僕より後から自転車に乗ってきたマダガスカル人女性に　「今日は授業はないよ、先生は病気で、来てないから」　と伝えて、僕は校門を出た。

さて、どうしたものか　・・・

せっかく家からは、教科書、ノート、辞書も持って来ているし、このまま家に帰るのはもったいない　・・・　「そうだ、図書館へ行って勉強しよう！」

なんて、まじめな考えをしたのだが、図書館は10時開館だから1時間、時間を潰さないといけない。

なので、とりあえず街歩きをする事にした　・・・

雨上りのリール市　・・・
僕が朝起きた午前6時半頃は、かなりの雨が降っていたが、登校時には止んでいて、傘を持つ必要はなかった。

雨の多いベルギーだが、不思議な事に、僕がオランダ語学校に通い始めた1月から、今まで月曜から木曜までの、登下校時間に傘を差したことがない　・・・　小雨、霧雨が降った事はあったが、濡れるほどではなかった不思議　・・・　さすが晴れ男！

（と、書くと次の日に傘を持つ羽目になりそうなので、今まで書かなかったのだ）

 カフェの多いジンメル広場だが、まだ9時過ぎでは、どこも開いていない　・・・　日本のように「モーニングコーヒーを喫茶店で」なんて習慣は一般的ではないのだ。

 静かな雨上がりの修道院を歩く　・・・

別世界だから好きなのだ。

カリンの果実

修道院の近くにある「貧窮院」の庭　・・・　昔、貧しい人たちの暮らす宿舎だったが、今は一般の人たちが住んでいる　・・・　2－3年前まで、風情があったが、今はリノベーションされて綺麗になりすぎて、「貧窮院」の感じはしなくなった。

あ、一般の人たちが住むという点では、先ほどの修道院も今は修道女はひとりもいなくて、一般の人が住んでいるのです　・・・　条件があるかどうかはわからないが、所々は空き家になっていて、「貸家」の看板が掛かっている家もある。

町の中心、フロートマルクトにあるチャペル。

第1次世界大戦前と、大戦中に破壊された様子の写真（前面ファサードだけが残っている）

そのチャペルの内部

「聖母子」の絵の下に、ろうそくの明かりが灯っていた。

聖グマルス教会

10時を過ぎたので、その隣にある市立図書館へ行ったら　・・・　なんと　・・・　「水曜日は午後1時半から開館」の文字を発見！

あれま！

どうしよう　・・・

「そのまま家に帰るより、やっぱりカフェで新聞くらいは読んでから帰ろう」　と思う。

 11時前ではあったが、カフェに入りビールを注文する　・・・　だって、コーヒーとビールと同じ値段なんだもの　・・・　しかも、25cl　のビールと　33cl　のビールが同じ値段なので　33cl　を取った。

で、当初の目的を達成すべく、オランダ語の新聞を読む（ふりをする）僕だった（笑）

僕の考えを見透かしたように、カフェの上階から、「ガガガッ」　と、大音量でハンマードリルを使う工事の音がした　・・・　カフェの兄ちゃんが「上でリノベーション工事をしているんです、すみません　・・・　この音はずっとじゃないと思うんですけど」　・・・　と言うが、少なくとも10分以上は続いたので、勘定を済ませて外へ出た　・・・　僕は怒った、訳ではない。

ビールグラスを持って、テラス席へ移動したのだ。

テラスなら、ハンマードリルの音は聞こえても、響かずに済む　・・・　しばらく、ノートを出して、今までの授業の復習をしてみる。

オランダ語は難しいなぁ～　・・・、時々分かったような気がする時もあるが、しばらくすると、全く別のものになっている（記憶から消えるだけ）

いつもより早く家に帰ると、クマ太郎が待っていた　・・・　Momoちゃんは別室でお休み中。

お昼ご飯は「パスタ・ボロネーゼ」だが、あるもの野菜をたくさん入れすぎて別物になっていた　・・・　ま、いいさ、この方が健康には良さそうだから。

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