18.3.16

オランダ語学校とカフェと・・・

今週は良い天気が続いているベルギー、泥道だった小道も乾いてきて、靴が汚れる事もなくなった。

そんな木曜日の1日、カメラを持って行動する(ま、大抵持っているのだけど)・・・ まずは朝陽に向かって歩きオランダ語の学校へ向かう午前9時前。

運河に架かる水門小屋の通路を歩きながら、聖グマルス教会を見る。

振り返って、朝陽に当たる水門小屋 ・・・ 遊歩道の利用者は、あの小さく開いた通用口を通り抜けることになる。

学校へ向かう道は、幾通りかあるが、教会の塔が良く見える、この道順が好きだね。

さて、オランダ語学校の教室では、いつものようにインターナショナルな国籍が入り乱れて、オランダ語と格闘しております(笑)

僕の席の列には、ルーマニア人女性、セネガル人女性、ポルトガル人男性が並んでいる ・・・ 前にはエジプト人女性、ブラジル人男性、中国系インドネシア人女性、キルギス人男性、アフガニスタン人男性、ブルガリア人男性、エリトリア人男性、モロッコ人男性、フィリピン人女性 ・・・ まだいるが、全部は覚えきれない!

みんなの共通点は「ベルギーに住んでいて、オランダ語を学んでいる事」 それに尽きる。

ベルギーに住む理由、オランダ語を学ぶ理由はそれぞれ違うのだ ・・・ アジア系の女性の場合は、ベルギー人男性と結婚してベルギーに来ている人が多いが、アフリカや中東からは仕事と安全を求めて家族で移住する移民が多く、まれに難民もいる。

昨日、ちょっと話したエリトリア人男性(20代)は、タンクローリーに乗って自国(紅海沿岸)から脱出し、リビアのトリポリから小さなボートに乗ってイタリアに渡り、その後はいろいろな交通手段でベルギーまで到達したらしい。

まさに命がけの脱出をして、長い過酷な旅を経てベルギーまで来たのだ ・・・ それだけでも彼は成功者である ・・・ 多くの難民は脱出時に捉まるか、小さなボートで地中海を渡る時に遭難して死んでしまうか、悲惨な結末が待っている。

家に帰ってからWikiで「エリトリア国」の事情を調べたら彼の国の惨状がよくわかる ・・・ 彼をリスペクトしなければならない。

彼の希望は「オランダ語を学んで、大学へ進み、いい仕事に就きたい」という事だ ・・・ 成功を祈る!

 あ、それで昨日は「会話テスト」だった。

僕はアフガニスタン人男性とキルギス人男性を相手に会話をする事になった ・・・ まぁ、テーマがあって、「あなたはどの交通手段が好きですか? 車、自転車、徒歩、電車、トラム、バス、船、飛行機 ・・・」

「私は電車が好きです」と僕が言うと
「なぜ電車が好きなんですか?」 と質問される
「電車ではリラックスできるし、本や新聞が読めるし、ビールを飲むこともできる!」
「私は街歩きが好きなので、街から街へ移動するのは電車の方が便利だと思います」

と、いった内容をオランダ語で話さなければならなかった ・・・ そんな会話を3人で代わり番子に話していると、先生がやって来た!

「あなたはベルギーの運転免許証を持っていますか?」 と、質問された 「はい、持っています」
「どうやって手に入れたのですか?」
「日本の免許証と、それが翻訳された文書を市役所に提出して、2週間で交換してもらいました」
「ベルギーで車を運転しますか?」 「はい」
「ベルギーの交通は問題ないですか?」
「かなり問題です、何故なら日本は右ハンドルの左側通行なので、日本へ帰ったり、ベルギーに戻って来た時は難しいです」

「え、日本は左側通行なんですか、それはかなり問題ですね、私はイギリスに行ったら車の運転はしたくないわ ・・・ なぜ日本は左側通行なんですか?」
僕 「私は知りません」
「たぶん、昔、イギリスから車と交通の事を学んだからでしょう」
僕 「なるほど ・・・ 」

という感じで、日本語で書いてしまえば簡単だが、この内容をオランダ語でうまく伝えられたかどうかは、かなり疑問だ(笑)

ちなみに、アフガニスタン人は母国の免許証は持っているが、ベルギーに来てから筆記試験を受けて(2回目に)合格してからベルギーの免許証を手に入れたらしい。

試験から解放された週末、天気も最高だし、ちょっと羽根を伸ばそうか~!!

古いけど、最近改修されて小奇麗になったカフェに一人で入る ・・・

1890年の祭りのポスター

リール市の特徴的な物の写真や絵が多く飾られている。

小さなカウンター


改修されて新しくなった部分

現在の聖グマルス教会は左側 ・・・ 右側は初期の設計図であるらしい ・・・ 計画してから完成までに300年もかかったらしいので、その間に社会情勢も変わるのだろう、と、納得もできる。

カフェで、普通のビールを飲む。

このカフェの面白いのは、このビールが25cl でも 33cl でも値段は同じ2ユーロという所 ・・・ テニスクラブのカフェでは 25cl が2ユーロ、33cl は2.4ユーロ だ ・・・ どこのカフェでも普通はそんなものなんだけどね。

もちろん 33cl を注文したよ(笑)

 各テーブルに飾られていた生け花 ・・・

これを見て思った ・・・ 「経営者が変わったのだろうか?」

去年までは、このカフェは伝統的な庶民カフェで、飾り気もなく、僕はその雰囲気も好きだったが、悪く言えば、だらだらと変わりなく続いて来たのだ。

今日のカフェは、50代くらいの女性が愛想よく切り盛りしていた ・・・ その表情から見ても、彼女のセンスで改修したのだろうと容易に想像できる。

古くからの客には、ベースとなるピンチェ(普通のビール)の値段は変えず、その他のスペシャルビールは値上げされたようだ ・・・ 他にも目新しい、流行のドリンクメニューも追加された。

(そこまで分析するか!)

このカフェは Café Sint-Gummarus と云って、リール市最大の教会の名になっている聖人グマルスから採っている。

ひと息ついたので家路につきます ・・・

 その聖グマルス教会

ブレーデベルグ(Vredeberg)という建物 ・・・ 僕は入った事はないけど、何やらイベントが出来る会場になっているらしい ・・・ 去年、日本人のピアニストがコンサートを開いていた。

ま、いいんだけど ・・・ Vredeberg というのは直訳すると「平和の山」です ・・・ ここの通り名が「平和の山通り」。

 市庁舎の鐘楼が見える路地 ・・・ その反対方向に歩くと、我が家がある。

お昼ご飯!

ご飯じゃないや、ポテトです!

ベルギー的には国民食のポテトなので、日本人の言う「ごはん」に相当する(笑)

ポテトを湯がいて、ひき肉を炒めておいて、バターでにんにくを炒めてからポテトを加えて塩コショウで味付けをする ・・・ 炒めておいたひき肉を加えて、皿に盛り、パセリを散らして出来上がり!

簡単メニューだけど、わが家においては、久しぶりの芋料理だった(笑)

 夕方のMomo太郎散歩!

改修工事中の川沿い自転車道。






心配だったタロくんはすっかり元気になった!
やんちゃな、力強いタロくんです。


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