24.3.16

教会の屋根裏探検!

よくこのブログで写真を紹介している、美しい教会。

リール市の誇る聖グマルス教会です。

高さ80mの美しい塔と、典型的な十字型の本堂。
3年ほど前に修復を終えたばかりなので、ホントに美しい!

今回、オランダ語学校の課外授業で、この教会の鐘楼の内部見学をする事になった。

3月22日(火)午前9時30分教会の前に集合!

(※ この時点でブシュッセルでは空港と地下鉄の同時爆破テロ事件が発生していたが、僕らは知らなかったので、普通に続行する事になる)

オランダ語学校の2クラス合同企画なので、参加した生徒は30名くらい ・・・ おそらく国籍は20ヵ国を越えていたのではないだろうか。

担当してくれたガイドは、市の指定された観光ガイドで年配のオジサン(70才くらい)だった ・・・ まずこの広場で教会の全体的な説明を受ける。

 間近で見る80mの鐘楼 ・・・ 建築中に数回の災害(落雷による火事など)によって、完成までに4世紀近くもかかったという。

当初の設計では、塔の高さは尖塔を付けて100mに達する予定だったが、完成時には尖塔は付けず、ロココ調の帽子をかぶせたので80mになったと ・・・

塔の下段の四角部分はゴシック様式で、その上の八角形は後期ゴシック様式、その上の細い八角形は後期バロック様式 ・・・ そして頂上はロココ様式という、時代の変遷を反映している。

「さてさて、登りますよ~ ・・・ 約300段の階段だからね、頑張りましょう~!」

ぞろぞろ ・・・

階段は細い石の螺旋階段、人一人しか通れないので、みんなでかなり長い列になる。

四角形部分の2/3くらい登った所にフロアがあり、展望が出来た ・・・ 修道院にある聖マルガレータ教会が見える。

市庁舎の鐘楼も見える。

塔の内部構造は、頑丈な木造で組まれている。

このロープが巻かれた軸と向こう側にある丸い水車風の輪は、昔のエレベーター式クレーンだ ・・・ 水車風の輪の中に人間が3-4人はいり、ハムスターのように歩いて輪を回すと、荷台を引き揚げることが出来る ・・・ ふん、ふん、なるほど、人力エレベーターだね。

 次なる見学場所へ移動する。
このドアの向こうあるものは ・・・

なんと、教会本堂の屋根裏部屋だった ・・・ 暗い!

お~、探検、冒険気分が高まって来たぞ~!

ここが本堂、十字のクロスポイントの真ん中で、尖塔になっている所です。

十字ポイントを左に行くと、また違うタイプの滑車仕掛けがあった ・・・ 「このロープは教会の主祭壇の聖遺物収納室に繋がっていて、800kgもある聖壇を出し入れする時に使います」

ほぉ~、いろいろ仕掛けがあるものだ。

この屋根裏部屋には、こうやって通路が張り巡らされていて、修復などの時に作業がしやすいようになっているようです ・・・ 横へ出ている通路の先にはドアと窓があり屋根部分の外側へ出られるようになっている。

ふと思い出したのは「ノートルダムのせむし男」 ・・・・ 彼はこういう所で暮らしていたのだろうか?

十字ポイントから右側には、また小型の人力動力装置があった。

僕は今までに2度、この教会の鐘楼見学をしたことがあったが、この屋根裏部屋は初めてで、ちょっとばかり興奮してしまった ・・・ こんなの滅多に見られないよね~。

外観を見て美しと思い、教会内部の装飾を見ても感動するが、さらには見えない所での内部構造も、歴史的に英知を結集した建造物なのだという事がわかれば、なお深く感動する。

今回は屋根裏探検、次回に鐘楼内部の紹介します。


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