聖グマルス教会、本堂の屋根裏探検が終わった後、さらに鐘楼の階段を登り上部へ ・・・
時計の機械部分のある部屋に来た ・・・ 高さが2mほどある。
以前に聞いた話では500kgの重りを動力として動かしていた(もちろん電気は使わない) ・・・ が、今は塔の時計は電気式で動かしているので、この時計は動作していないとの事。
リール市の誇る天才時計職人、ルイス・ジンメル氏の手による時計だという。
フランドル平野 ・・・ ガイドさんによると、天気が良くて視界が良ければメッヘレンの教会の塔や、ブリュッセルのアトミウムも見えるのだという。
時報を鳴らす鐘
クラスメートたち
ここに、大きなオルゴールのようなドラム(Speeltrommel)がある。
カリヨンを鳴らす自動演奏装置なのだ ・・・ ドラムにはボッチが付いていて、曲によって場所を変えられるようになっている。
ドラムの上には、たくさんのワイヤーが付いていて、上階にある組鐘(カリヨン)の鐘を叩くハンマーや、ベロに繋がっている。
ドラムの上に付いていた、フランダースのライオンに支えられた市の紋章。
突然、ドラムが動き出した!
びっくり ガチャ ・・・ 15分ごとに自動で動き出す仕組み!
この部屋ではガチャガチャがうるさいが、外で聴く人にはもちろん聞こえないよね。
この演奏ドラムは短い曲だが8曲が設定されていて、2時間異なる曲が演奏されるといい、これはベルギーのカリヨン演奏装置の中で最長時間であるそうだ。(ベルギーで最長という事は世界最長だろう)
カリヨンのメロディーが心地いいとはいえ、さすがに夜中は響きすぎるので、午前9時から午後9時までの設定である。
本堂の屋根よりもだいぶ高い所まで登ってきた。
大きな建物の右奥に僕らのオランダ語学校の教室がある。
鐘の内側にベロ、外側にハンマーが付いていて、短い間隔で鳴らすときは両方を使うのだとか ・・・
2003年から2004年にかけて、聖グマルス教会のカリヨンが300周年を迎えたのを機に、不揃いだったものも完璧に復元したのだそうだ ・・・ この鐘に歴史が刻まれている。
時計の針を内側から見る。
フランダース州旗
これがこの塔の最上部に設置されているカリヨンの組鐘 ・・・ この下に演奏室があるが、さすがにガイドさんでも演奏室の鍵は預かっていなかったようだ。
この組鐘、59個の鐘でその総重量はベルギー最重量級だという。
僕は以前、演奏室に入り生演奏を間近で見て、聞いた事があるのだ!
カリヨンの上には、この塔のロココ調の帽子が被せられている。
さて、最上部まで登ったので、あとは降りるだけです。
たくさんの鐘を満喫しました。
カリヨンの楽譜
螺旋階段を下る ・・・
いやぁ~、あの塔の、あの高さまで登ったのかぁ ・・・ 大したもんだ自分、いや、みんな ・・・ そしてガイドのオジィサンえらいねぇ(笑)
教会を背にして歩いているこの道は「教会通り(Kerkstraat)」といって、「この道はリール市で最も古い道です」 との説明があった。
どうです?
普通の観光では体験できない、ガイド付き観光(有料:一人当たり4€徴収された) ガイドのオジサンはオランダ語で説明していて、要所要所でフランス語でもサービスしてくれたが ・・・ われらの先生に「オランダ語だけでお願いします」と窘められていた(笑)
ほんのちょっとですけど ・・・
あ、書き忘れるところだったけど、この教会は1496年、フィリップ美公とファナ妃が結婚式を挙げた事でも知られ、その息子カール(後の神聖ローマ皇帝カール5世)は若い時に祖父のマクシミリアン皇帝と共にこの教会を訪れているという事である。
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