ベルギー移住生活: テニスかビールか料理か？

ベルギー滞在1週間が過ぎて、何をしてきたかというと「テニスかビールか料理か？」という事に要約され、その過程が外出して街歩きの中にあるか自宅か、くらいなものである（笑）

木曜午前のベテランズテニスタイム。
僕らは、それには参加せず二人でラリー練習で約1時間半、汗を流す。

練習後、カフェが開いていたので、オジサンテニスを観戦しながら軽くビールを飲む。
カフェの担当者は「今日1番目の樽出しだから、味をしてみて」と、グラスを差し出したので、味見をして「ちょっと、いつもと違うね」と言うと、別のグラスに新たに注いで出してくれた。

そう、味に気を遣う人は「サーバーのホースに溜まっていたビールは不味い」事を知っているのである。

以前所属していたテニスクラブのオーナーは女性で、ビールには興味がなく、味見もしないで前日の残り分を注いで平気で出す人だったので、1番目に飲むのは遠慮していた（笑）

テニスクラブの近くに野生ホップのツルがあるが、まだ蕾も出ていない・・・が、想像を膨らませて、わくわくする！（8月終わりごろにホップの形が見えてくる）

昼食はあり合わせで作った「ほうれん草とトマトのパスタ」（挽肉入り）

夕食に、ムール貝のビール蒸し！

もちろん自分で作る・・・材料さえそろえれば簡単料理だから、いつでも気軽に・・・今回の2回目。

先日、スーパーで調達してきたビール。
ホップ強調されたIPAビール・・・ラベルが良かったので購入・・・ホップの香りはそれほどでもないけど、飲んでみたら強烈なホップ感、苦み、重さ。
あまり多くは飲めないと思うが、まぁ、良い感じ・・・ラベルをマジマジと眺めまわしたら・・・、なんと、USA！

ベルギービールに混じりこんで売れるとは、なかなかの度胸じゃないか！（笑）

「Goedendag=こんにちは」と言う名のビール。

「Cuvée」の表示が曲者で、使い古したワイン樽で作られたビールのようで、この濃い色は赤ワインのようで、味も酸味が強く・・・これをビールと思って飲んだら吐き出してしまいそうだ。

不味いワインだと思って、ちびちび飲めば飲めない事はない・・・ホントは飲まないほうが良い（ビール詰め合わせの中に入っていたから仕方なくです）。

金曜午前もテニス・・・僕とKatrien、それにステファンと言う中年男性（と言っても僕より若い）も加わって、3人で交代で練習する。

ステファンは、僕がいないときのKatrienの練習パートナーで、最近はトーナメントに出場して、そのストレスを楽しむことに目覚めたそうだ（笑）

この日は午後にアントワープ北のカペレン（Kapellen）と言う町までドライブし、その町のカルチャーセンターの職員と面会（Katrienの用事）。

Katrienの両親はじめ、先代たちはこの町の出身者で、この町の歴史を多く、写真や資料で残していた・・・それが、両親が亡くなって、子共たちはその資料を自分で所蔵しようという気はなかったので、カルチャーセンターの文化アーカイブに託す事にしたのだった。

個人で持つには膨大な資料だった！

ヨーロッパの古い映画や記録フィルムに出てくるようなシーンが写真で多く残されていて、僕も興味がない訳ではないが、公的なアーカイブに保存された方が、より多くの人に見てもらえていいだろう。

カルチャーセンターでの（説明しながら）資料引き渡しは2時間もかかって、家に帰ってきたのは午後7時過ぎだった・・・で、まずは1杯！

Grimbergen の　ホップバージョン。
これは先ほどのUSA産より軽めで、飲みやすい・・・が、Alc.8%。

Katrienも重い資料を片付けたので、肩の荷が下りた安堵感と、これで良かったのかと言う一抹の後悔の複雑は心境・・・でも、アーカイブからは所有者はいつでも取り戻す事ができるという約束である。