ベルギーで映画デビュー、撮影の2日目はAntwerpenの工業地帯だった!
午後、出発!
緑色が増してきたLier市の遊歩道にピンク色の桜が咲いていた。
アントワープ(Antwerpen)中央駅で待ち合わせ、
スタッフ(かわいい女の子)が50分も遅れて迎えに来てくれた。
アントワープの工業地帯は広大で、川をいくつも跨ぐので、時々橋が跳ねあげられていて、迂回しないといけない。
昨日の撮影は、僕の出番の2回目。
役柄は、OUDE JAPANNER=年長の日本人男性(名前が付いてない)
麻薬組織のマフィアで、かなり悪どい事をしているらしい(マフィアだからね)
日本人役の中国人もいて、その人が日本語も上手だったので、僕の演技への監督の指示を通訳してくれ、かなり助かった・・・・(と、いうか、この人は通訳のために入ったのかもしれない・・・セリフがなく、車の後部座席に座るだけだった「昨日頼まれて、今日来た」と言っていた)
工業地帯の、とある工場の空き地で、薬中毒の男がふらついて立っている・・・
そこへ僕が三菱ギャラン・シグマ(30年くらい前の車・・・懐かしい)左ハンドルを運転してきて、一喝して車に乗せ、仲間であるその男に、麻薬を盗む指示を出す・・・
意識がもうろうとしているその男を、大声で怒鳴りつける!
といったシーンだった・・・、完成した映画では多分3分位だと思うが、5時間くらいかけて、カメラアングルを何度も変え、そのたびに5-6回同じ演技をする・・・大変です。
役者稼業は重労働だと思った。
僕は、怒鳴り付ける役だったので、もう少しやったら声が枯れるぞ、というくらいだ。
(僕が睨んで怒鳴り付けた男は、どうやら主役級であるらしい・・・)
前回のゲント(Gent)での撮影の様子(監督が撮ってくれた写真)
廃墟倉庫の、ぶち抜かれたレンガの壁から、コツ、コツ、と靴音を響かせ、落ち着いて登場するジャパニーズマフィア(僕)
マフィアの面々、国際組織のようだ。
この顔でスクリーンデビューとなるか?
この監督さん、若いが非常に美しい映像を創るようだ。
昨日も、200kgはあろうかという大男が殺されたようだが、残酷な場面はあるにしろ、随所に映像美を見せてくるに違いない。
完成試写会には招待されるであろう、その日を楽しみにしている。
いずれ、何らかの映画祭などに出展されるだろうから、賞でも取ろうものなら出演者としても大変な栄誉になるし、その可能性は十分にあると思う。
「OK! PERFECT!」
監督のその声を聞いたときに、ホッと緊張感が解け、
車のドアを開け、外へ出た時の開放感と達成感が何ともいえず気持ちいい!
監督助手が「これでYukiの演技は終わりました、お疲れ様」と言うと、スタッフ一同から大きな拍手をもらい、嬉しかった。
ちょっと調べてみたら、アントワープの古いカフェで行われた、川島選手も協力した募金活動の時、お会いした「あの人」、日玉浩史さん(ブリュッセル在住のダンサー)が、この映画に主役級で登場するんですね。
こんな形でつながる事になろうとは・・・
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