10.4.11

ベルギーの映画撮影 2

ベルギーで映画デビュー、撮影の2日目はAntwerpenの工業地帯だった!

Photo-25 午後、出発!

緑色が増してきたLier市の遊歩道にピンク色の桜が咲いていた。

Photo-28

アントワープ(Antwerpen)中央駅で待ち合わせ、

スタッフ(かわいい女の子)が50分も遅れて迎えに来てくれた。

アントワープの工業地帯は広大で、川をいくつも跨ぐので、時々橋が跳ねあげられていて、迂回しないといけない。

 

昨日の撮影は、僕の出番の2回目。

役柄は、OUDE JAPANNER=年長の日本人男性(名前が付いてない)

麻薬組織のマフィアで、かなり悪どい事をしているらしい(マフィアだからね)

日本人役の中国人もいて、その人が日本語も上手だったので、僕の演技への監督の指示を通訳してくれ、かなり助かった・・・・(と、いうか、この人は通訳のために入ったのかもしれない・・・セリフがなく、車の後部座席に座るだけだった「昨日頼まれて、今日来た」と言っていた)

 

工業地帯の、とある工場の空き地で、薬中毒の男がふらついて立っている・・・

そこへ僕が三菱ギャラン・シグマ(30年くらい前の車・・・懐かしい)左ハンドルを運転してきて、一喝して車に乗せ、仲間であるその男に、麻薬を盗む指示を出す・・・

意識がもうろうとしているその男を、大声で怒鳴りつける!

といったシーンだった・・・、完成した映画では多分3分位だと思うが、5時間くらいかけて、カメラアングルを何度も変え、そのたびに5-6回同じ演技をする・・・大変です。

役者稼業は重労働だと思った。

僕は、怒鳴り付ける役だったので、もう少しやったら声が枯れるぞ、というくらいだ。

(僕が睨んで怒鳴り付けた男は、どうやら主役級であるらしい・・・)

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前回のゲント(Gent)での撮影の様子(監督が撮ってくれた写真)

廃墟倉庫の、ぶち抜かれたレンガの壁から、コツ、コツ、と靴音を響かせ、落ち着いて登場するジャパニーズマフィア(僕)

IMG_5418

マフィアの面々、国際組織のようだ。

IMG_5423

この顔でスクリーンデビューとなるか?

この監督さん、若いが非常に美しい映像を創るようだ。

昨日も、200kgはあろうかという大男が殺されたようだが、残酷な場面はあるにしろ、随所に映像美を見せてくるに違いない。

完成試写会には招待されるであろう、その日を楽しみにしている。

いずれ、何らかの映画祭などに出展されるだろうから、賞でも取ろうものなら出演者としても大変な栄誉になるし、その可能性は十分にあると思う。

 

「OK! PERFECT!」

監督のその声を聞いたときに、ホッと緊張感が解け、

車のドアを開け、外へ出た時の開放感と達成感が何ともいえず気持ちいい!

監督助手が「これでYukiの演技は終わりました、お疲れ様」と言うと、スタッフ一同から大きな拍手をもらい、嬉しかった。

 

ちょっと調べてみたら、アントワープの古いカフェで行われた、川島選手も協力した募金活動の時、お会いした「あの人」、日玉浩史さん(ブリュッセル在住のダンサー)が、この映画に主役級で登場するんですね。

こんな形でつながる事になろうとは・・・

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