ベルギー移住生活: 美術館はしごの日　2

アントワープの美術館はしごの日、第2弾（笑）

午後から出かけたので、せいぜい4軒回るのが精いっぱいかなぁ～、途中カフェでのビール休憩もあるし　・・・　いやいや、トイレ休憩！

（美術館に大抵トイレは付いているが・・・）

この日3軒目の美術館は、世界遺産にも登録されている、「プランタン・モレトゥス印刷博物館（Museum Plantin-Moretus）」

ルーベンスとの親交もあったというプランタン家、モレトゥス家だったので、ルーベンスの描いた肖像画も多数あり。

中庭にあるポンプの口！

16世紀の活版印刷工房

スリスリするやつ（笑）

1605年に、ここからヨーロッパ初の活版印刷の新聞が発行されたというから、すごい歴史の一ページを開いた事になる。

印刷製本された本のライブラリー！

住居兼工房なので、博物館としては迷路のように、いろいろな部屋を回る順路を追って行かなければならない（笑）

17世紀の家屋としても貴重らしいが　・・・2階、3階で板の床を歩くと、ミシッ、ミシっと盛大な音を立てる（笑）

この博物館の写真はこちら↓
Museum Plantin-Moretus, 22 Feb 2017

印刷博物館を出て、近くに「聖アンナ・トンネル」というのがあるので、ついでに見てみる事にする。

アントワープの市街を流れるスヘルデ川を渡るために、橋を架けると船の通行の邪魔になるので、トンネルになったという　・・・　1933年に開通した。

そして、このトンネルに降りるために「木製のエスカレーター」を使うのだ！
これは、初めて見た時はビックリしたものだった　・・・　古い映画に出てきそうなエレベーターが動いていて、しかも無料で乗れるのだ。

木製エレベーターを2台乗り継いで、地下31.57mまで下りる。

するとこの直線のトンネル、距離が572mある。
すごいねぇ～、このトンネルは歩行者と自転車専用。

動画を作ってみました(^_-)-☆

トンネルから出て、すぐ脇にあるカフェ「Het Zand」で、トイレ休憩（笑）

ベルギーにはカフェを分類するときに「ブルインカフェ（Bruin café）」というカテゴリーがあるが、ここはそれである。

古いカフェで、（濃い茶色基調の）木製の調度品が多く使われているカフェの事。

さてさて、次なる美術館はロコックスハウス（Rockoxhuis）

こちらもまた個人の邸宅を美術館にしたもの・・・17世紀のアントワープの市長ロコックス氏のコレクションを中心に展示しているが、現在は王立美術館（改修中）からの貸し出し作品が多く、壁にぎっしり並べられている。

そしてこの美術館は民間のKBC銀行の所有で、顧客には無料で入場させるという太っ腹な美術館でもある（通常８EUR）　・・・　僕はKBC銀行のキャッシュカードを持っているので、それを提示して何度か無料で入ったことがある！

Madonna omringd door serafijnen en cherubijnen.

Jean Fouquet （ 1420 - 1471 ）作

「熾天使（してんし）智天使（ちてんし)に囲まれる聖母」というタイトルで、展示室の最初の部屋に掛けられているので、胸をはだけた聖母に一瞬ドキッとする　・・・　仕掛けなんだろうけど。

これも王立美術館からのゲスト作品である。

ここでいうのもあれだけど、昔の宗教画で、さりげなくというか、割と露骨だったりもするが、聖母がイエスに授乳している場面を描いているエロっぽい作品も多い気がする（笑）

ドアというドアに絵が施されたキャビネット

アダムとイブがリンゴを食べようとしている　・・・　木には蛇が、背後にはたくさんの動物たち、足元には猫が　・・・

このキャビネットひとつで、アダムとイブが禁断の果実を口にして、神様に叱られ、楽園を追い出されるという物語を表している。

ステンドグラスも作品のひとつ。

この美術館は銀行の顧客に無料開放、月の最終水曜日には一般の人にも無料開放　・・・　それに、入場者に手渡されるパンフレットが秀逸で、展示作品のすべてを写真付きで詳しく解説している。

Webサイトでも所蔵作品をすべて解説している。

僕が作った写真集はこちら↓

Rockoxhuis, 22 Feb 2017

ということで、無料開放日に美術館4軒はしごの日だった　・・・　写真を1軒1軒まとめて置かないとコンガラガッテしまう（笑）

ぶらり～美術鑑賞の日　・・・　ともいかず、午後からのスタートだったので結構、駆け足ではあった　・・・　ぶらりとカフェにもよったりしたからだけど。

閉館する5時の30分前に完了した。