前々から行きたいと思っていたが、なかなか日曜日に暇を作れなくて、行けなかった町トンゲレン(Tongeren)。今回やっと行く事が出来た!
ベルギーではフランス国境に近いトゥルネーと並んで、古い歴史を持つ町として知られている。
古い歴史にちなんでかどうか知らないが、ベネルクス三国(ベルギー、オランダはネーデルラントと言う、ルクセンブルク)で最大の蚤の市(アンティーク市とも骨董市ともいうが、素人参加のフリマとはちょっと違う)が開かれる事で有名なのである。
何故今トンゲレンか?
実は今年の9月に、大坂の姉妹と沖縄の姉2名、計4名の50代以上のおばさん達が、ベルギーを訪ねることが決まり、みんな「ベルギーのアンティークが欲しい~」と言っているので、下見を兼ねて行ってみたのでした。
幸い、TongerenにはAntwerpen発、僕の住むLier市を通過点として1本の電車で行けるので楽ちんです。
日曜日(蚤の市は日曜日だけ開催される)なので、電車のチケットも通常往復24.6€の所、WEEKENDチケットで13.2€で行けるのでお得です。(所要時間1時間19分)
1時間19分も車窓からフランドル平原の景色を楽しめます。
往復だと2時間38分か?チト長いか?
Tongeren駅に9:18着。と言う事はLier駅から7:58に出たのでした。
駅から蚤の市の会場へ向かう。
蚤の市の様子はあとでね!
僕は歴史も好きなので、歴史から先に書いておきましょう、蚤の市が開かれている通りを、横道にそれずにひたすら歩くと15分ほどで到着するのがマルクト広場にある聖母教会と、その前に立つアンビオリクスの銅像がある。
紀元前514年シーザー時代のローマ軍が、Tongerenに攻めてきたが、このアンビオリクスがエブロニ族を率いて抵抗し、戦いローマ軍を打ち破ったと言う。その後も戦いは長く続いたが、ついにローマ軍の支配下に下ってしまった。その事から「Tongerenはローマ人がベルギーで作ったもっとも古い町」と言われている。
ローマ支配下時代の紀元2世紀頃に築かれた「ローマの壁」が今も残されている。
Tongerenの中心街からは外れているが、僕はその壁伝いに歩いてみたが、結構な距離があり 、資料による4.5kmもあると言う。
その城壁の外側の風景は、フランドル平原とは少し違う、起伏のある景色だった。
ローマの壁は、高さのある所で5m位、低い所では腰掛けられる位の高さである。
1800年前に築かれた壁ですから、苔も生えてます。
苔以外の極小の草たちも花を咲かせて、アップで撮るときれいです。
城壁のある所に木製の兵器(多分)があり、これも骨董品ですねぇー。
ローマの壁の内部はどうなっているかと覗いたら、大麦畑でした。
壁の外から、町の中心部の聖母教会の塔が見えた。
ゴシック様式の聖母教会。(13~16世紀建設)
内部では結婚式か何か、儀式が開かれているようで、観光者入場お断りでした。
さて、では、蚤の市に行きますか!
駅から真っすぐ来た広場でまず、やってます。
骨董と言えば、やっぱり置物が多いようですね。
僕は骨董品には関心がないので、ものの価値がまずわかりません。日本で「なんとか鑑定団」とかTV番組を時々見ていたが、「これは○○年代の○○焼きで、かなりの価値があります」とか言われても、僕にはさっぱりわかりませんでした。(昭和の今川焼なら分かるんだけどね・・・)
そんな僕でも「へぇ~」と思うようなものもたくさんある。
アイロン各種、電気のない時代に木炭を入れて熱くするタイプとか、日本にもありましたねぇ。
木炭を入れられないやつはどうやって熱くしたのだろう?
ストーブの天板に置いていたのだろうか?
コーヒーミル各種、値段も20~30€位で手ごろなので、よく売れているようでした(手に持って歩いている人を見かけた) アンティークの補修部品屋さんみたいなお店もあって、戸棚のノブやゼンマイ式時計のゼンマイ巻きハンドルとか、
ドアのカギなど。 昔のマンガ、 動くんだろうか疑問の古時計、 大工道具、農具の売り場は結構な人出でしたね。 重量感のある鉄製品はきれいに磨かれ、きれいな状態で展示されていた。 トランジスタラジオと聞くだけでも珍しい時代になったが、真空管ラジオまで売っていて、真空管のパーツ売りまでしている。 ヴィオリンも売ってますが、価値が分かりません。 革製の旅行カバン、作りがしっかりしていて、100€前後なら買いかも?と素人目で思ったのだが・・・。雰囲気はあるよねぇ。 僕の姉御たちが興味ありそうなのは、こういう洋裁関係なんだけどね。 通りは多くの人で賑わっていました。 体育館内の屋内マーケット。 小物入れの木のケース 1750年の本と表示されている。 写真フレームの数々。 これまた姉御たちが好きそうなやつ。 蛇腹のカメラ 呼び鈴、玄関の前に付けて、来客が鳴らす。 ぬいぐるみ 刀 ボタン 木靴 これは展示品にあらず、町を歩いていたら突如現れたアンティークカー? ボロボロボロと、ちょっと乾いた音を残して、蚤の市が終わった頃の市場方面へ向かっていった。蚤の市に来た人に、この車を見せるのがこの人の趣味かもしれない・・・と思った。
蚤の市近くのカフェは、市が終わっても多くの人でにぎわっていた。
僕もせっかくだから、グリンベルヘンの茶色を1杯飲んでから帰途についた。
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