7.7.10

自転車は格闘技だぁ~!

ツール・ド・フランス2010

大会の序盤の第1ステージはオランダ・ロッテルダムからベルギー第2の都市アントワープを通過して首都ブリュッセル。集団落車事故多発!

第2ステージはブリュッセルからベルギー南部のスパ(サーキットがある所)南部に入ると山があり、雨の降る中、山岳路での落車多発。路肩に投げだされる選手、ジャージごとお尻の皮をすりむいた選手。まともにゴールまでたどり着いたのは序盤にスパートし終盤独走態勢で優勝した選手だけだった。

なんと2位集団では、走行しながら選手同士の話し合い、審判長の車と並走しながらの抗議「こんなにひどい落車事故が起こっているのに救済措置を取らないのか」と言う事だったらしいが、イエロージャージが指揮を取って集団のスピードをセーブ、後方の集団も加わって来て、誰もゴール前のスパートをすることなく、緩やかにゴールラインを通過した。

なんとこれは選手によるストライキだったらしいのだ!(あとの報道で知る)

このストライキは成功し、救済措置が取られ2位集団の選手たちはすべて同タイムと言う事になった。その数何と123名!

新城選手もその中にいて、111位(2位と同タイム)でゴールと言う事になっている。

IMG_5937 そして昨日はベルギー南部のワンズから、国境を越えてフランスのアランベール・ポルト・ドゥ・エノーまで。(写真はEuroSport・TV画面より)

この区間には石畳区間が多くあり、最初から激闘が予想されていたが、その通りの激しいレースとなった。IMG_5938 やはり、落車、転倒、パンクなどアクシデント続出。石畳の中央突破を試みるもの、路肩の土の上にコースを求めるもの、サポートの車、報道カメラマンのバイクが入り乱れて、土埃舞う中から自転車が現れるシーン多かった。 IMG_5939

ノルウェー国旗をあしらったナショナルチャンピオンジャージを大きく見せて1位でゴールするフースホフト選手。自国のチャンピオンとしてツールで(ステージ)優勝する事は特別な価値があると言っていたそうです。

213kmを約4時間50分で駆け抜けるが、チーム(6-9人)の作戦、他チームや個人総合争いの駆け引きなど、分かって来るほど面白い!

集団から5-10人が抜け出してアタックを試みるが、しばらくしたら集団に吸収され、しばらく落ち着いた後、またアタックグループが出てくる・・・・。この辺りはマラソンにはない面白さだ。

そして、その放送を支えているカメラワークがすごい!カメラマンを乗せたバイクは自転車の間をすり抜け、最接近した選手の表情まで映す。路面すれすれからのアングルで撮ったり、ヘリからの空撮も随所に取り入れられ、ヨーロッパの美し風景や、町並み、教会、お城など、観光名所も見せてくれる。

自転車競技でありながら観光ガイドもしているような面白い中継である。

ヨーロッパでは自転車かサッカーか、と言うくらいの国民的スポーツだから、もちろん完全生中継、各国のTVでやっているので、実況アナウンスを英語、フランス語、オランダ語か、はたまたイタリア語で聴くかチャンネルを選べる。僕はどれでも同じだが、せっかくなのでオランダ語で聴いている。

 

今日の夜にはサッカーのWK準決勝ドイツ対スペインがある。これもヨーロッパ勢同士の好カード、絶対いい試合になるはず!

 

そして今日、ベルギー時間午後3時(日本時間午後10時)には、日本から来た川島選手がベルギー・リールス(Lierse.SK)との契約を済ませ、リール市にある、ウチの近くのスタジアムで記者会見を開くのだそうだ、僕に取材してこいなんて言わないでね!日本からの報道陣がたくさん来ているはずだから、日本のニュースで見られるはずです。

今日は7月7日、七夕ではないですか?

なんだか七夕物語のようですね、川島選手とLierseの両想い。

リールスの守護神として来シーズン、リールスファン(多くのリール市民+日本のファン)を盛り上げてほしいものです。

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