ベルギー、フランダースと言えば、各町で鳴り響くカリヨンが有名(印象的)ですが、「カリヨン」の語源について解説された本を読んだので、忘れないうちに引用しておきたいと思う。
まずは下の動画を再生して、鐘の音をお楽しみください。
からくり時計になっていて、12時の時報を伝えています。
「時を告げる大きな鐘の前に小さな3つの鐘で予鈴を鳴らすようになり、この4個1組の鐘をラテン語で「クヮテルニオ(quaternio)」と呼び、後にカリヨンとなったという。現在は、カリヨンとは8つ以上の調律された鐘を組み合わせて、旋律を奏でられる鐘の事を言う。」
と解説されています。玉井美子著、「ベルギーの小さな旅」より
「からくり」は別にして、4個の鐘で時報を知らせると言うのが「カリヨン」の語源らしいんですね。
語源にはなったが、現在は4個の鐘ではカリヨンと呼ばれない・・・。
残念!・・・・でも、この鐘はかわいいでしょう?
本格的なカリヨンは、昨年の「除夜の鐘じゃないが・・・」で紹介しました。
Lier市は、こういうものにも趣向を凝らしていて、上の4人の人物像も紹介しています。
左から、Lier出身の作家アントン( Anton Bergmann)の小説に出てくる少女ベルサ、2番目の青年は、若き日の作家アントン、3番目の鍛冶屋はLier出身の有名な装飾鍛冶ロイス(Louis Van Boeckel=アメリカ・ホワイトハウスの柵の装飾も彼の作品だという)、4番目は、これまたLier市の誇る作家フェリックス(Felix Timmermans)の小説から、老人ピローン。
少女、青年、大人、老人と、人間の生涯というものも表しているようです。
そして、この時計台についている大時計を作ったのも、Lier市の誇る時計職人Louis Zimmerで、100年単位の天文時計。
1930年に完成した時計には13個の文字盤に、時刻、日付、月の満ち欠け、潮の干満、地球の自転などが表示されている。
余談ですが、このジンメルの塔の近くにある「羊のモニュメント」は「Schapenkoppen=羊たちの脳味噌」と言って、中世の頃に「Lier 市民は羊の脳味噌程度の頭しかない」と、揶揄されていたのだそうです。
その訳は「羊の脳味噌しかない?」で書いてます。
そんな事も笑い飛ばしてモニュメントにしてしまうLier市民。
「そうだよ!俺達ゃ、陽気で自由な生き方が好きなLier人なんだよ!」
と言っているようです。
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