12.1.11

失われた風車

義両親が住むブレヒト(Brecht)は小さな町で、アントワープからオランダ・ブレダ方向へ行く高速の途中にあるんですが、田園風景が広がり、運河があり、運河にはハネ橋があり、のどかな風景で、僕みたいに、のんびり散歩が好きな人間にはお気に入りの街です。

これといって取り柄のない街に、こんな風車があって、僕はいつもこの風車の前を散歩コースに入れていた。

週末には羽根に帆をつけ風車を回して、楽しめる(?)ようになっていて、併設されているカフェも多くのお客さんでにぎわい、いい場所だった・・・・

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去年、「しばらく風車を見てないなぁ・・・」と思って、近くに寄ってみたら「見てない」んじゃなくて「見えなく」なっていたのである。

現場で目にしたものは無残に焼け残ったレンガの塔・・・・

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敷地内には焼跡の頭部分

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羽根の軸、それに連動する歯車の部品類・・・。

2010年6月15日の朝、火災にあったらしい。

非常に残念!

復元に向けて、焼け残った部品を保存してあるらしいんですが、かなりの時間を要するんでしょうね。

(上、3点の写真は2011年1月9日に撮影した)

アニメ「フランダースの犬」でも風車が燃えますが、実は風車ってよく燃えるようなんです。

レンガ造りに見えるが内部は木造なので(「風車のある街へ・・・MOL」で詳しく解説した)、いったん火が付くと、消し止めるのは難しい構造ではないかと思う。

どこの風車も、その歴史を見ると、火災と復元の繰り返しなんです。

18世紀に建てられた・・・という歴史も、そういう歴史だったりする。

ちなみにこの風車のレンガの塔には誇らしげに「1842」と記されている。

[P1240244.JPG]

「風車めぐりの旅」も、僕は好きなので早期に復元されてほしい。

僕が自転車で回れる範囲に5ヵ所の風車がある。

Boechout      Oelegem      Zandhoven       Bouwel

良く回ったもんだ!

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