リンブルク州での3日目(7/25・水)、朝食の後、僕はひとりで帰ることにした ・・・ Katrienは夜まで姉の家に残りたいというので、最寄り駅のNeerpelt駅まで車で送ってもらい、電車に乗る。
Neerpeltは終着駅なので、上りでは始発になる、まだ誰も乗っていない車内 ・・・この車両は割と新しい綺麗なシートだ。
アントワープまで1時間15分の所要時間、距離にして78km。
アントワープ中央駅。
中央駅で待ち合わせていたのは、沖縄からの留学生アスカちゃんと、その母親 ・・・ 母親はベルギー・アントワープ人である ・・・ アスカちゃんの母親とKatrienは、ベルギー人女性として沖縄に2人しかいないことから知り合い、僕らの結婚式にも招いて、来ていただいた間柄である。
ベラさん(母親)は、アントワープへ里帰りでもあり、アスカちゃんが留学1年満了のため、迎えに来たのであった ・・・ せっかくだからお会いしましょうということで、時間を合わせてアントワープを一緒に歩くことにしたのである。
7月の最終水曜日だったので、アントワープの美術館・博物館の無料開放日! ・・・ 以前からこの日を利用して美術館めぐりをしようと思っていたのだが、なかなか日程が合わなくて(又はうっかり忘れて)初めての利用となった ・・・ まずはルーベンス・ハウス。
写真は、屋内で禁止、庭や建物の写真はOKということなので、こんな写真ばかりになる。
「建物に施されたレリーフひとつひとつにも意味やストーリーがあるのよ、聖書を読まなければ分からないよね」 と、ベラさん ・・・ さすが生粋のアントワープ人 ・・・ ルーベンスの活躍した17世紀バロック期、絵画といえば宗教絵画が大部分ではなかっただろうか ・・・ と、いうのもあの頃の庶民は字が読めない ・・・ 教育は受けなくとも「絵」を見てストーリーを聞けば誰でも強烈に印象に残るはずである。
ルーベンスの「庭」
1610年から5年かけて造られたルーベンスの家兼工房だが、庭は当事のままではないらしい。
庭にレモンの実がなっていた。
いちじくも・・・
見学者みんなが同じ方向を向いているのは ・・・
マネキンではなく、美人モデルをプロカメラマンが撮影していたのである。
ポンプ ・・・ これにて「ルーベンスの家」見学終了 ・・・ あ、家の中の美術館部分も素晴らしい絵画が満載なので、一見の価値はあると思う。
外に出て、ワッペル広場の噴水では子供たちが水の中に入って遊び、大人も裸足になって、足を水につけて涼んでいた ・・・ それくらい熱くなっていたのだ、アントワープ。
しばらく歩いて、聖カロルス・ボロメウス教会(St. Carolus Borromeuskerk)
の内部。
またちょっと歩いて、聖パウルス教会の裏庭にある「ルルドの洞窟のマリア」
次なる美術館は去年オープンしたMuseum Aan de Stroom ・・・ 略してMAS(マス)と呼んでいるが、ここも初めて訪ねた ・・・ 大胆なキューブ型のデザインの建物は外観からは3階建てくらいに見えるが、これがまたとんでもなく何回もエスカレーターに乗って、各階のテーマ別の展示室を見るが、こちらも展示物が豊富で、じっくり見るとかなりの時間を食いそうだ ・・・ 案の定、係員が来て「すみませんがあと5分で閉館なので、早く進んでください」 と、催促されてしまった。
仕方ないので展示室から出て、屋上階まで上がり展望台を楽しむことにする ・・・ 結局10階建てだったか、この建物。
展望台より、アントワープの街。
中央駅のドーム屋根が見える。
カテドラール(大聖堂)
ヨットハーバー
スヘルデ川対岸にみえる風車。
アントワープ港の工業地帯。
再びアントワープの街に降りて歩き出し、QMカフェでひと休みする。
ベラさん、ベルギーを出て日本生活を始めてから30年以上になり、メニューを見ると「新しいビールが沢山あるから試してみたいわ」 と、ビールを飲むのが楽しそうである。
カテドラールを近くで見る。
カテドラールを小道から見る ・・・ じゃなくて、これは、とあるカフェの壁に描かれた絵である。
とあるカフェとは、Pelgrom 、以前にも紹介したことのある地下室の洞窟のようなカフェである ・・・ アスカちゃんの帰国前に、もうひとつ思い出に残るベルギーらしいカフェを見せてあげようと思ったのだ。
地下の隠れ家のような雰囲気、この日は天気がいいので地下にこもる人が少なかったようだ。
こんな雰囲気の中でビールを飲んでみませんか ・・・ しかし、団体客が多いと、うるさかったりする。
ベラさんとアスカちゃん母娘、
我々は静かに語らいながらビールを飲み、ムール貝とスカンピーを食べた!
おふたりは今頃、帰国のため雲の上にいるだろう ・・・ 無事の到着を祈る。
沖縄でまた会いましょう!
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