9.5.14

1914 - 18 第一次世界大戦

今年2月に西フランダース州にある、イーペルの町を訪ねた ・・・ あの時は「Westvleteren 世界最高のビール!」が目的だったので、イーペルの町の事を書くのを忘れてしまっていた。

イーペル(Ieper)の町は、第一次世界大戦においてドイツ軍と連合軍の激しい戦いの戦場となり、世界初の毒ガス兵器、マスタードガスが使用されたという事で知られている。

第一次大戦の中でも「第1次イーペルの戦い」「第二次イーペルの戦い」という2度にわたって戦場になり、不幸この上ない町となった ・・・ 当然町は壊滅、焼け野原、瓦礫となった。

戦後、復興を遂げたが、復興の仕方が「戦前の街の姿を復元する」という、興味深い復興である ・・・ 戦前の建物の設計図を基に建てなおすという事だが、日本人的に考えると「せっかく建て直すのなら近代的なものを」思いそうなものだが、そのあたりが歴史を大事にする民族性なのだろうか。

イーペルに限らず、僕の住むリールの町でも、歴史写真と現在の写真比較が出来たりするが「戦争で壊されたものを、このように忠実に復元しました」という場合が多い。

戦争の話をしたいんだか、街の話をしたいんだか焦点ボケしてますが、今年は2014年「第一次世界大戦開戦から100年」 と、いう節目の年であり、ベルギーでは様々なイベントがあるようです。

多分、日本にいては第一次世界大戦といっても実感がないと思うのだが、ヨーロッパでは全土が戦場になったという悲惨な戦争だった事が記憶に残されている。

 イーペルのフロートマルクトと市庁舎

 繊維会館
有名な「イーペルの猫祭り」では、この塔から猫のぬいぐるみが投げられて、観光客が熱狂する場所だ。

 その繊維会館の内部は「In Flanders Fields Museum」(フランドル・フィールズ博物館)になっていて、第一次世界大戦の記憶をとどめている場所になっている。



ベルギー各地の戦争被害が見られるディスプレイ(LIER市を見た)









「戦争は悲惨である」
「誰にとっても、いいものではない」

 カフェのコーナーがあり


 この地域のビールを飲み

 ホットサンドイッチを食べる

 イーペル市庁舎

 白亜の門(Menenpoort




 壁全体に戦没者の名が刻まれている


「LAST POST」

この門では、毎日午後8時になるとラスト・ポストという儀式が行われているという ・・・ 毎日ですよ毎日、地元の消防士2人がやってきてトランペットを演奏するという ・・・ 1929年11月11日から始まって今日まで1日も欠かさず。
英国からの団体ツアーなどがある時は、儀式も大きくなるという ・・・ 英国軍兵士の多くがこの地で犠牲になっているから、その家族や子孫が訪ねることが多いという。

以前の記事「鎮魂の町イーぺル」でも触れている。


 イーペルの町は中世からの城壁に囲まれている。

白亜の門(Menenpoort)外側から

 イーペルの町を後にする ・・・


ホップ畑はまだ続いている ・・・

Album 「Ieper , 18 Feb 2014

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