22.8.15

アントワープで災難に遭う!

タイトルを見ると「え、それは大変だ!」 と思うかもしれないが、実害はない災難だったので、ご安心ください ・・・ どんな出来事だったか書いておきます。

水曜日(19日)なんとなくアントワープへ買い出しに行く、沖縄料理が食べたいので、沖縄食材を求めて中華街まで行き、ゴーヤー、へちま、ニラ、他数点の調味料を調達する。

 アントワープ中央駅前の広場には、子供向けの遊園地が出来ていて、家族連れが楽しそうにしていた。

 買い物を済ませた後、せっかくだから「街歩き」も楽しむ。

ショッピングストリートのメールは買い物客、旧市街の大聖堂がある所などは団体観光客やグループ観光客などが多く、棲み分けがされているね。

僕は勝手知ったるアントワープなので、裏道小道を歩いた ・・・ が、今日は災難について書こうと思っているので、止めときます。

それで、〆はいつものようにQMカフェでボルケ(ビール)を飲んで、また歩いて中央駅へ戻る。

 さて、ここからが「災難」の始まりです。
中央駅に着いたら、駅の前を「Politie(ポリス)」のテープが張り巡らされ、所々に警察官が立ち、人々を駅へ入れないようにしていた。


 おい、物々しいじゃないか、いったい何があったんだ?

しばらく、周りを伺ってみると、人々が口にしているのは「爆弾アラームが鳴ったらしい」というのだ ・・・ それで爆発物捜索中なのか。

実際に爆発でもしたら、それは大変な事だ ・・・ 広場の移動遊園地も店じまいして避難している。

さて、どうしたものか ・・・ ここでじっと待つわけにもいかないし、僕も次の手を考えなければ ・・・

 単純に 「地下鉄でLIERに近いBOECHOUTまで移動できないだろうか?」 と考えたが、中央駅の地下にある駅も入れるわけはなかった。

それではとバスに乗る事を考えたが、・・・ 考えてみたら、アントワープからリールへのバスなんて乗った事もなく、乗り場も分からない ・・・ アントワープのバスターミナルって、結構広くて乗り場を探すのも大変なのだ。

ひと通り乗り場を回ってみたが「LIER」行きの出そうな乗り場を見つける事は出来なかった。

次なる手は「トラムで中央駅の手前のBerchem駅まで行けば、LIER行きの電車に乗れるかもしれない」 という考えだった。

 Berchem駅 ・・・ こちらの電光掲示板も出発時刻はすべて未定 ・・・ なんてこった!

 戸惑う人々 ・・・

ここでもバスを探す。
LIER行きのバス停は見つけたが、この時刻表もおかしい! 現在時刻が21:43なのに、バスの時刻表は19時台のを示している。

乗り場の板看板で確認するとLIER行きは最終便が20:40 ・・・ なんてこった!

再び鉄道駅に戻ると、電車が動き出していた ・・・ が、時刻表は大混乱。

アナウンスも「・・・行きが来ます・・・遅れています」「・・・ 遅れています」の連発。

ホームの電光表示も1台も来ないのに、行き先表示が何度も変わり、全く当てにならない。


これでいいのかベルギー国鉄!

「確実に決まってから表示してくれよ」

ホームで待つこと1時間、やっと、乗るべき電車が来た ・・・ ふぅ~、「これでKatrienに車で迎えに来てもらう苦労を掛けずに済む」という安堵感もあった。

いったん止まったタイムテーブルを、元に戻すのに大混乱した「ベルギー国鉄の災難」とも言えるな、実際には何も起こらなかったんだから。

ただ、僕が家に着いたのは、予定の2時間以上遅れの23時過ぎだった。

追記(8月25日)
上記の災難は8月19日の出来事だったが、2日後の21日、高速列車タリス内で発砲事件がありニュースになっていました。
それを受けて、ベルギー在日本大使館から「安全対策メルマガ」が送られてきたので、それに関する部分を抜粋して以下に転記しておきます。


○国際特急列車タリス内における発砲事件の発生に伴う注意喚起(広域情報)

1 21日夕刻(現地時間),フランス北部パ・ドゥ・カレ県アラス市付近を走行中の国際特急列車タリス(アムステルダム発ブリュッセル経由パリ行き)内において,男が発砲した後刃物を振り回し,乗客2名が負傷する事件が発生しました。犯人の男は拘束されましたが,複数の武器を携行していたことが判明しており,現在治安当局が事件の背景や動機を捜査しています。

2 22日,フランス内務大臣は,現在パリを含むイル・ド・フランス州に実施されているテロ警戒レベル(最高レベルである「攻撃の警戒」)を国内各地の駅,空港,地下鉄,高速鉄道,路面電車及び列車においても適用することを決定し,国境をまたがる国際列車の警戒についても,各国関係当局との連携を検討しています。

3 つきましては,フランス及び近隣諸国へ渡航・滞在される方は,以上の状況を考慮し,テロ事件を含め不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。特に,フランスや近隣諸国において国際列車を利用されている方は,今回,銃火器を持った個人が国際列車内で犯行を起こし,負傷者が発生したという事実を十分認識し,注意してください。また,テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設,公共交通機関,観光施設,デパートや市場など不特定多数が集まる場所)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。

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