長い間、南フランス紀行に、お付き合いいただきありがとう!
居住地の、Lier市に帰って来た最初の日曜日(27日)に、市主催の「新市民に対するレセプション」があって、招待を受けていたので、Katrienと一緒に参加した。
最初は、外国人移民に対するレセプションかな?と思っていたのだが、行ってみたら、普通にベルギー原住民もいた。
9:30に指定の館へ行って、一通りLier市の特徴的な事の説明(あいさつ)があって、参加者80名くらいいただろうか、その場(室内)でみんなで朝食をする事になった。
朝食の後、Lier市紹介のため、4つのコースに分かれて市内散策に出かける。
「IN DE LUCHT(空の中へ)」「警察署見学」「市内散歩」「ネーテ川遊覧船」
僕とKatrienは、刑事コロンボ?おじさんの持つカード「IN DE LUCHT(空の中へ)」のもとへ行き空中散策に参加!
ガイドを務める刑事コロンボ?が「いや、うちカミさんはね、高所恐怖症で、この塔に登った事はないんですがね、今日は皆さんを案内します。高所恐怖症、閉所恐怖症の方はいませんか?高さが80mもあるんですよ」
と、言ったかどうかは知らないが、オランダ語で独特の口調で、ユーモアを交えて、みんなを笑わせながら案内してくれた。
僕が今まで何度も、美しい教会として、このブログで紹介してきた「聖グマルス教会」の鐘楼に初めて登る事が出来て、幸せのひと時だった。
(普段は立ち入り禁止です)
塔の中の狭い、らせん階段をひたすら、くるくる回りながら登り、高さ50mくらいの所に展望場所があった。
市の周囲に高い山などもないので、はじめて市内を高い位置から見た。
やっぱり三角屋根の瓦で、情緒あるねー。
塔に取り付けられた時計を動かしている、本体のメカニズム。
17世紀のメカニズムと云っていたっけ?(うろ覚え)
柱時計みたいに、振り子が動いていた。
この時計の動力は、ゼンマイでも電気でもなくて、この歯車に巻かれているロープの先に、500kgの重りが下げられていて、その重力が動力になっている。
いやいや、大変なものだ!
そして、塔の鐘(カリヨンとは別のもの)
鐘には、ひとつひとつに名前が付いているらしい
葬式用の鐘、結婚式の鐘、ミサの鐘、非常時の鐘
いろいろ使い分けているという事だ
これは、なーーんだ?
なんと!巨大オルゴール!
このオルゴールのドラムで、この部屋の上の階にあるカリヨンの鐘を鳴らすのである。
「カリヨン自動演奏装置」という。
ガイドのコロンボさんは、本当に誇らしげに、この塔、鐘の事を説明していた。
昔、戦争でドイツに占領されて、鐘が戦利品として没収されようとした時も、市の名士が懇願して、持っていかれるのを免れたのだとか。
このオルゴールからワイヤーで、上の階につながっている
何とも複雑なカリヨン装置(上の階)
ワイヤーの小さな動きで、鐘に当たるように最初から、ハンマーは近づけられている。
鐘にはいろいろ、歴史も刻み込まれている。
地上60mくらいの高さにある、時計の文字盤の針
天井付近にあるカリヨンの鐘
昔使っていた、カリヨンの手動演奏鍵盤
今は、別のものが取り付けられていて、自動とは別に、手動でも演奏できるようである。
ハムスターが遊ぶような車が、塔の上部にあったが、この中で人が数人で歩いて、車を回し、その軸に巻かれたロープで、地上から荷物を運んだそうだ、「人力・エレベータ」ですね。 この日は天気も良く、馬で散歩の人もいた。
聖・グマルスの像
グマルス教会を後にして、元のレセプション会場に戻り(お昼時間であったが)アペリティフがあった。
ワインやジュースが振る舞われ、カナッペ風のおつまみがあり、しばらく余韻に浸ってから家路に着いた。
それはそうと、最初の朝食の時に、わざわざ僕らの席のとなりに座った60代くらいの夫婦は、同じアパートに住む方で「あなた方を前から知っていますよ、息子の嫁が日本人なんですよ。」と話し始めて、話が盛り上がった。
「息子夫婦は近くに住んでいるから、今度来たときは、連絡するから、一緒に遊びに来てください」と言われた。
どこに何があるか、分からないって云うものだ。
こんな粋な企画を持つ、リール市もすばらしい!
堅苦しい役人のあいさつなし、最初の10分くらいが市の概要の説明があったくらいで、後はお楽しみタイム。
最後には、市のオフィシャル携帯ストラップやボールペン、キャラメルなどの、お土産まであった。
もっとおもしろいベルギー話はこちらにほんブログ村
2 件のコメント:
粋ですね!!!
Lier市!!
こんなご招待があるなんて素敵!
南フランス紀行読み応えがありました!
写真素敵でしたね~!
やっぱりフランス!と思って見てしまうのか、雑貨ひとつ風景ひとつにしても、
ちょっと雰囲気がいいカンジがします。
ベルギーは、もうちょっと田舎っぽいカンジが強くて、またそこもいいんですけれどね(笑)
南フランスの方が田舎でも、
なんかやっぱり洗練されている気が・・・!
う~ん。南フランス行きたいなあ~・・・・!!
来春あたり狙っている(?)んです~!
ところで、テニスの杉山愛ちゃん
引退さみしいですね~・・・!
ありがとうございます。
「あこがれの南フランス」なんですよね。
暑さでは沖縄も負けてないんだが、カラッとした空気と、昼夜の気温差が快適と云う事でしょうね。
杉山さん引退、日本人が世界で活躍する事で、テニス観戦の楽しみをくれました。
テニス4大大会シングルス連続出場記録62というから、15年以上も大きな怪我もせず、病気もせず、世界のトップ100以内に居続けたと言う事は素晴らしい!
今後の後進の育成に期待します。
ベルギーでは、ジュスティーヌ・エナンが復帰するそうで、この地では楽しみが増えました。12月にはアントワープでキム・クライシュテルスの試合を見に行く予定です。
コメントを投稿