29.9.09

リール(Lier)に帰ってきたら

 

長い間、南フランス紀行に、お付き合いいただきありがとう!

 

居住地の、Lier市に帰って来た最初の日曜日(27日)に、市主催の「新市民に対するレセプション」があって、招待を受けていたので、Katrienと一緒に参加した。

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最初は、外国人移民に対するレセプションかな?と思っていたのだが、行ってみたら、普通にベルギー原住民もいた。

9:30に指定の館へ行って、一通りLier市の特徴的な事の説明(あいさつ)があって、参加者80名くらいいただろうか、その場(室内)でみんなで朝食をする事になった。

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朝食の後、Lier市紹介のため、4つのコースに分かれて市内散策に出かける。

「IN DE LUCHT(空の中へ)」「警察署見学」「市内散歩」「ネーテ川遊覧船」

僕とKatrienは、刑事コロンボ?おじさんの持つカード「IN DE LUCHT(空の中へ)」のもとへ行き空中散策に参加!

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ガイドを務める刑事コロンボ?が「いや、うちカミさんはね、高所恐怖症で、この塔に登った事はないんですがね、今日は皆さんを案内します。高所恐怖症、閉所恐怖症の方はいませんか?高さが80mもあるんですよ」

と、言ったかどうかは知らないが、オランダ語で独特の口調で、ユーモアを交えて、みんなを笑わせながら案内してくれた。

僕が今まで何度も、美しい教会として、このブログで紹介してきた「聖グマルス教会」の鐘楼に初めて登る事が出来て、幸せのひと時だった。

(普段は立ち入り禁止です)

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塔の中の狭い、らせん階段をひたすら、くるくる回りながら登り、高さ50mくらいの所に展望場所があった。

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市の周囲に高い山などもないので、はじめて市内を高い位置から見た。

やっぱり三角屋根の瓦で、情緒あるねー。

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塔に取り付けられた時計を動かしている、本体のメカニズム。

17世紀のメカニズムと云っていたっけ?(うろ覚え)

柱時計みたいに、振り子が動いていた。

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この時計の動力は、ゼンマイでも電気でもなくて、この歯車に巻かれているロープの先に、500kgの重りが下げられていて、その重力が動力になっている。

いやいや、大変なものだ!

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そして、塔の鐘(カリヨンとは別のもの)

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鐘には、ひとつひとつに名前が付いているらしい

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葬式用の鐘、結婚式の鐘、ミサの鐘、非常時の鐘

いろいろ使い分けているという事だ

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これは、なーーんだ?

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なんと!巨大オルゴール!

このオルゴールのドラムで、この部屋の上の階にあるカリヨンの鐘を鳴らすのである。

「カリヨン自動演奏装置」という。

ガイドのコロンボさんは、本当に誇らしげに、この塔、鐘の事を説明していた。

昔、戦争でドイツに占領されて、鐘が戦利品として没収されようとした時も、市の名士が懇願して、持っていかれるのを免れたのだとか。

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このオルゴールからワイヤーで、上の階につながっている

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何とも複雑なカリヨン装置(上の階)

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ワイヤーの小さな動きで、鐘に当たるように最初から、ハンマーは近づけられている。

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鐘にはいろいろ、歴史も刻み込まれている。

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地上60mくらいの高さにある、時計の文字盤の針

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天井付近にあるカリヨンの鐘

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昔使っていた、カリヨンの手動演奏鍵盤

今は、別のものが取り付けられていて、自動とは別に、手動でも演奏できるようである。

IMG_2753  ハムスターが遊ぶような車が、塔の上部にあったが、この中で人が数人で歩いて、車を回し、その軸に巻かれたロープで、地上から荷物を運んだそうだ、「人力・エレベータ」ですね。IMG_2769 この日は天気も良く、馬で散歩の人もいた。IMG_2771

聖・グマルスの像

グマルス教会を後にして、元のレセプション会場に戻り(お昼時間であったが)アペリティフがあった。

ワインやジュースが振る舞われ、カナッペ風のおつまみがあり、しばらく余韻に浸ってから家路に着いた。

それはそうと、最初の朝食の時に、わざわざ僕らの席のとなりに座った60代くらいの夫婦は、同じアパートに住む方で「あなた方を前から知っていますよ、息子の嫁が日本人なんですよ。」と話し始めて、話が盛り上がった。

「息子夫婦は近くに住んでいるから、今度来たときは、連絡するから、一緒に遊びに来てください」と言われた。

どこに何があるか、分からないって云うものだ。

こんな粋な企画を持つ、リール市もすばらしい!

堅苦しい役人のあいさつなし、最初の10分くらいが市の概要の説明があったくらいで、後はお楽しみタイム。

最後には、市のオフィシャル携帯ストラップやボールペン、キャラメルなどの、お土産まであった。

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2 件のコメント:

あーたん さんのコメント...

粋ですね!!!
Lier市!!
こんなご招待があるなんて素敵!


南フランス紀行読み応えがありました!
写真素敵でしたね~!
やっぱりフランス!と思って見てしまうのか、雑貨ひとつ風景ひとつにしても、
ちょっと雰囲気がいいカンジがします。
ベルギーは、もうちょっと田舎っぽいカンジが強くて、またそこもいいんですけれどね(笑)
南フランスの方が田舎でも、
なんかやっぱり洗練されている気が・・・!

う~ん。南フランス行きたいなあ~・・・・!!
来春あたり狙っている(?)んです~!

ところで、テニスの杉山愛ちゃん
引退さみしいですね~・・・!

まさゆき さんのコメント...

ありがとうございます。

「あこがれの南フランス」なんですよね。
暑さでは沖縄も負けてないんだが、カラッとした空気と、昼夜の気温差が快適と云う事でしょうね。

杉山さん引退、日本人が世界で活躍する事で、テニス観戦の楽しみをくれました。

テニス4大大会シングルス連続出場記録62というから、15年以上も大きな怪我もせず、病気もせず、世界のトップ100以内に居続けたと言う事は素晴らしい!
今後の後進の育成に期待します。

ベルギーでは、ジュスティーヌ・エナンが復帰するそうで、この地では楽しみが増えました。12月にはアントワープでキム・クライシュテルスの試合を見に行く予定です。