ベルギッステニス、女子シングルス。
Katrienは、アントワープ州女子シングルス4クラス(DAMES4)ランキングNo1の座を、約3ヶ月間守りながらも、下から上がって来る若い子たちに迫られ、3週連続準決勝敗退、先週は準々決勝敗退と、若い子に敗れるケースが多くなり、ランキングポイントも2位と5ポイント差まで詰められていた。
先週は「自分が早々に負けて、2位の子が優勝したらランキング逆転される」と、追われる者の苦悩(?)を打ち明けていた。
それで今大会は、僕も毎回試合に同行し、アドバイスすべき時はアドバイスしていた。
第1シードなので1回戦免除、2回戦で16歳の子に6-0,6-0で快勝したのでアドバイスの必要なし、3回戦は相手棄権で不戦勝、準決勝は30歳くらいのママさん選手で体格も良く、フォアハンドの強打があった。(地元選手なので家族や友人6名くらい応援席で陣取っていた)
この時、Katrienは、いろいろ打って試してみたが、すきを突く事が出来ず、第1セットを4-6で落としてしまった。
第2セット、僕は「左、左、左」とだけアドバイスした。
それに応えてKatrienは、相手のバックハンド方向へボールを集め始めた。時々相手も強い球をバックハンドで返してきたが、あくまでツボにはまった時のみなので、僕は構わず「ひだりひだり」と指示、迷いがなくなったKatrienはミスも少なくなり、深いボールを相手のバックに返す。すると相手はミスを連発、ママさん選手なのに子供のように切れてしまい、イライラ、イライラが始まった。
これで勝負あり!第2セットは6-2、第3セットは6-0で快勝した。
試合後の相手コメント「あなたは、ある時から私のバックハンドに多く返すようになったから私はイライラした。私は狙いを決めてボールを打つ事が出来ません」
そして、昨日の決勝戦。
またも地元選手で、応援団が鈴なりに並んでいる。上の写真右端、黒いウェアがKatrien、その応援は僕一人です。
相手は30代くらいの女性で左利き、僕は常々「大抵の人はバックハンドが苦手だから、試してみたらいいよ」と言っている、左利きに逆クロスはフォアハンドになるので、頭の切り替えが難しいらしい(ホント?)
僕の言葉には続きがある「しかし、女子の場合、腕の筋力がない人は両手打ちのバックハンドが上手で、片手のフォアハンドを苦手にする人もいる」と言う事である。
この二つの相反する言葉をコート上で整理し、相手の弱点を見つけ出すのは難しいらしい。それでちょっとしたアドバイスが必要になって来る。
決勝戦の相手は後者だった。第1セットの第1ゲーム、1球目からそれをさらけ出したので簡単だった。
第1セットを6-0で取り、第2セット4-2となった所で、確認のため「 左左(相手のフォア) 」とだけ言った。
結果6-0,6-2のストレート勝ちで優勝!
試合後の相手コメント「昨日の準決勝の相手は強かったので、私も調子が良くなり勝てたけど、今日はダメだったわ」・・・・、これって、あからさまに「あなたのレベルが低いから、私の実力が出せなかったのよ」と同じ意味じゃぁないですか?
あくまで強気な、ベルギッステニスのお姉さまです。(笑えるんですけど)
みんな敗者の弁で言い訳上手です。(いつも笑えます)
6月後半の優勝以来、約1ヵ月半ぶりの優勝(4度目)で、ランキングNo1を守る事が出来て、安堵のKatrienでした。
このランキング、DAMES4クラスには、ポイントを持っている人310位まで登録されているが、ポイントのない人(1勝もできない人)を含めると400名位いると思われる。
一番下のクラスとは言え、そんな中で1位でいる事はスゴイと思う。そのトップ10の中で最年長、他は中高校生くらいの若い子ばかり・・・・いやはやなんとも・・・。
僕も、練習相手のやり甲斐があると言うものです。
家から近いテニスクラブだったので、僕は自転車で行った(飛ばして10分)帰り道の踏切で止められ、せっかくだからケータイで写真を撮る。
この道を真っすぐ行けば我が家、後ろへ行けば川島永嗣選手の移籍したサッカークラブLierseのスタジアムがある。
このレンガ色の歩道は自転車専用で、人間は左側の細い範囲を歩かなければならない。レンガ色の上を歩いていると、自転車にチリンチリン「どいて!」と言われる。
このお城の様な家の横、鉄道沿いを行くとLier駅がある。
電車が来た。
雨が降りそで降らないベルギー天気の空。
天気予報によると、またしばらくこんな天気が続きそうです。
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