大したものじゃないんですがね、当たったのは凄いことであり、当たり方もすごいのである。
去年の10月31日、Katrienとふたりでアントワープの美術館巡りしたときのことを 「アントワープ美術館参観日!」 として書いたが、その中でプランタン・モレトゥス印刷博物館(Museum Plantin-Moretus)を見学したことを書いた。
記事には書かなかったが、その時、同博物館ではスケッチ画の特別展を開催中で、「あなたのお気に入りを12枚見つけて記入して応募してください、抽選でカレンダーが当たるかもしれません」 と、いうキャンペーンをしていて、入館者みんな、結構真剣にスケッチに見入って、12枚選びをしていた ・・・ 僕らも最初の3-4枚は真剣に選んだが、あとは根気が続かず、適当に選んで住所・氏名などを書いて投函しておいた。
ま、どうせ当たりはしないだろう ・・・ 当然ではあるが、すっかり忘れ去っていた。
ところが昨日、アントワープのマークの付いた郵便物が届いて、開けてみると・・・「何だ、これは?」 と思ったが、WWW.MUSEUMPLANTINMORETUS.BE とプリントされたカレンダーであることから 「あぁー! ひょっとしてあの時のカレンダーが当たったの?」
確かにあの時に見たスケッチの数々がカレンダーの絵になっている!
しかし、あれから4ヶ月と20日過ぎて、季節は春、3月になって今年のカレンダーが届いたのだ ・・・ これは凄すぎる!
何事ものんびり事が運ぶベルギーにおいては、珍しいことではないと言えばそうだが、一体どれだけの手続きを踏んだらそうなるのか不思議だ ・・・ アンケート集計、トップ12選出、印刷、抽選、発送 ・・・ それくらいのもんだろ?
まぁ、いいふうに考えれば、僕は抽選で外れたが、カレンダーが余っているのが見つかったので、親切な職員がハズレ・リストの中から僕を選んで送ってくれた ・・・ と、考えると嬉しい!
のんびりなベルギーだから親切な人はよくいる。
昨日、アントワープへ出かけるときに、家を出てからボールペンを持っていないことに気がついた ・・・ 電車の回数券で行くので、その日の日付や行き先などを自分で記入しないといけないのだ ・・・ 記入していないのを検札で見つかると罰金ということになる。
家に引き返すと電車に乗り遅れるので、歩き続ける ・・・ 小心者の僕は違反、罰金はしたくないので、歩きながらいろいろ考えていた ・・・ 駅の窓口でボールペンを借りて記入するか、電車に乗るときに事前に係員に申し出てボールペンを借りるか、電車に乗ってから周りの人から借りるか ・・・。
歩いていると、駅に着く前に新聞屋があることに気がついた ・・・ 「そうだ、ボールペンを買おう!それならポケットに忍ばせている数独で暇つぶしもできる」
その新聞屋には初めて入ったが、店内を見回してみてボールペンはなさそうなので、店番をしている30代らしき女性に、拙いオランダ語で「ボールペンはありますか?」 と聞いてみたら、机の引き出しからガチャガチャと探して、1本のボールペンを出してくれた。
貸してくれるんだと思い、「ありがとう」と言って、回数券に記入していると 「あなたにあげるから、もって行っていいよ」 らしきことを言うので 「僕にくれるの?」 と、ジェスチャーも交えて聞いたら 「そう」 と言う ・・・ 僕は書くのをやめて 「ありがとうございます、僕はこれからアントワープに行くんです」 と、はっきり言って、ボールペンを手にして店を出た ・・・ なんていい人がいるんだ!
僕の不安は吹き飛んで、気持ちのいい朝になった。
ポジティブに考えるといいことがある!
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