突然舞い込んできたベルギービール・カステール(Kasteelbier)のプロモーション・ビデオ出演の話 ・・・ どういう内容になるかはわからないまま「快諾」して、ついにその日がやってきた!
ブリュッセル南駅のお馬さんがいるカフェで、共演者の日本人美女2名と合流する。
制作側の担当から「共演者の日本人もYukiが探して欲しい・・・」 と頼まれたので厳正なる審査?の上、美女2名をスカウトしたのだった。
気がつけば 「チーム・日本語話そう会 in Antwerpen 」 だった・・・。
この時点で、まだなんの役柄かもわからない3名はワロン地方の「お城」へ向かう!
Ecaussinnesという、田舎町で電車を降りて街の中を歩く。
事前調査してあった通りの道をゆく ・・・ ワロン地方らしく起伏のある道が続く。
ナンバープレートのない車 ・・・ シニアカーの全天候型のような感じで30km/h(だったか)で公道を走れる!
20分ほど歩くと、シャトー(Château Fort d'Ecaussinnes)が見えてきた!
フランス語でシャトー、オランダ語でカステール、日本語でお城!僕は大城。
こんなところで撮影をするんだねぇ、楽しみ楽しみ!
4時間後、まさにこの写真を撮った場所が僕ら「ジャパニーズ・ツーリスト」の撮影現場となった。
まずは、お城のトイレを借りる ・・・ ここはお城の主が実際に住んでいる場所のようで、生活道具もそのままだった。
トイレの手洗い ・・・ 川から水が流れてくる絵があって、右にある栓をひねると蛇口から水が出てくる ・・・ 仕掛けは単純だけど風流というものですかね、中世の。
お城は生活するには広すぎるので、一部をミュージアムとして有料見学できるようになっている。
騎士の鎧
チェーンもゴムタイヤもない時代の自転車!
工芸道具
昔の道具の出土品?
「僕らは無料で見学できてラッキーだねぇ」 なんて3名で城内2階まで見学していると、城主らしいおばあちゃんが出てきて、フランス語でものすごい剣幕でまくし立てて 「あんたたちは映画の人たちなの?ここに入ってはいけないのよ、早く出ていきなさい!」 みたいなことで、言葉はわからなくても、ものすごく怒っていることはわかったので、さっさと引き揚げた。
1階に降りて、出ようとしたら、どこをどう先回りしたか、さっきのおばあちゃんがまた出てきて、ブツブツ文句を言ってきた ・・・ ま、何を言われても理解のしようがないので、そのまますれ違って外に出た ・・・ ふぅ、っとため息。
外の堀の中には動物たちがいる。
1時間くらい待ったあと、撮影開始!
僕らの出番はまだまだだが、スタッフに「見えるところにいるように」と、言われていたので見学することしかできない。
中世の騎士がフライパンでピンポン!
馬、登場!たてがみの長いカッコイイ馬だった!
広い敷地のお城の前の道路に自動車が通らないように、ストップしに行くスタッフ。
モニター画面で見ると、古い中世の映画のようだ。
美人女優!
騎士がっさそうと登場!
撮影の合間に個人的にケータイで写真撮ったり・・・
スタッフ用ケータリング。
シリアスな場面があったり
コメディー映画になったり・・・
主要な登場人物の撮影が終わったあと、4時間近く待たされたあとに僕らの登場する場面がやってきた!
僕らの衣装は中世時代にあらず、最初は 「(衣装は)そのままでいいよ」 と言われていたが、いざ撮影に入るとカメラマンとか監督から注文が入り、TV写りする色のジャンパーやコートに着替えて撮影に入る。
場面は、先ほどの鎧を着た中世の騎士が馬から降りて、疲れた表情で道を歩いてくるが、ジャパニーズ・ツーリストの僕ら3人が、彼を呼び止めて道を訪ねるが、イライラしている騎士がわけのわからぬことを怒鳴って、僕の頬を手袋で叩いて去っていく ・・・ 僕らは呆然と彼の後ろ姿を目で追う ・・・ といったシチュエーションだった。
日が暮れる頃、僕らの出番が終わり、城をあとにするが、何か忘れていないか?
そうだ、カステールビールのPVなのにビールが出てこなかった!
ビールをたくさん飲むつもりでPV撮影引き受けた(?)のに、肝心なものがなかったので、3名でブリュッセルの駅前で反省会がてら「カステールビールを飲もう!」 と、カフェに入ったが、カステールがなかったのでこのビールを飲んだ!
リール駅に着いたのは23時前になっていた。
黄色いシトロエン2CV
ガスのかかった街。
待ち時間が長かったが、お城での撮影風景を見学できて、怒られたけど城内見学もできて ・・・ 僕らの撮影時間は練習も入れて20分ほど ・・・ 楽しい一日だった。
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