4月の初め頃に「Mechelen と ベートーヴェン」という記事を書いたが、その続編というか、また新たな関わりを発見したので書いておこうと思う。
メッヘレンの教会といえば、聖ロンバウツ大聖堂が有名で、カリヨン発祥の地を代表する巨大な鐘楼(高さ97m)が建っている。
普通の観光客なら、この角度から教会を眺めて、中に入り、右側にある有名なヴァン・ダイクの「十字架のキリスト」という大きな祭壇画を見て、元気な人は97mの鐘楼まで登ってメッヘレンの街を一望するだろうが ・・・
この教会の裏側まで回ってみる人は少ないと思う ・・・ 僕はこれまで2回ほど歩いているが、今まで気づかなかったものに、昨日は気づいてしまったのだ!
古いレンガの家の、壁のドアのそばに1枚の地味な案内板が掛けられているのを発見した ・・・
近づいて見てみると ・・・
「Koraalhuis :Het Koraalhuis werd in de 15de eeuw gebouwd voor de zangschool van het Sint-Ronbutskapittel. Weet je dat de grootvader van Ludwig van Beethoven hier ooit les volgde?」
僕が翻訳してみると・・・「合唱の家:この合唱の家は15世紀に聖ロンバウツ教会の聖歌隊の学校として建てられました。あなたはルードヴィヒ・ベートーヴェンの祖父がここでレッスンを受けたことを知っていますか?」 ・・・ と、なる。
そんなこと初耳だァ!
Koraalhuis の正面と思われる位置から ・・・ 有名なベートーヴェンの祖父、Lodewijk van Beethoven はメッヘレンで生まれ育ち、6歳頃から聖ロンバウツ大聖堂の聖歌隊として音楽教育を受け、14歳から2年間オルガン演奏の教育も受けた ・・・ 19歳でルーヴェンの聖ペテロ教会のテナーのマスターに選ばれ、リエージュの聖ランバート大聖堂(現在は存在しない)の聖歌隊副ディレクターとして働いていた ・・・ そこでケルンの選帝侯に見出され、一家でボンに移住した ・・・ という事になっている。
当時、リエージュはベルギーではなく、神聖ローマ帝国の一部で、非常に栄えた町であり、聖ランバート大聖堂は、パリのノートルダム大聖堂風で、一番高い塔は134mもあったという(現在のアントワープの大聖堂より高い!)
祖父は音楽の才能で、トントン拍子に出世していったようだ ・・・ 作曲家ベートーヴェンはドイツのボンで生まれている。
作曲家ベートーヴェンが生まれる前のベートーヴェン家のあった Kanunnik de Deckerstraat (当時はPeperstraat=胡椒通り?)
祖父ベートーヴェンは1712年に生まれ、この細い道を通ったところにある
この教会(Sint Kathelijnekerk)で洗礼を受けている。
いやいや、ひょんなことからベートーヴェンとメッヘレンの関係を知ってしまってから、歴史をたどってみると、あの大作曲家ルードヴィヒ・ベートーヴェンが、身近な人に思えてきたから不思議だ!
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