土曜日はゲント。
日曜日はリエージュでひとり歩き!
例のヴァレンタイン・デュオチケットで、おひとり様 ・・・ とほほ、、でも、その方が歩き甲斐があるのだよ!
家を出た時にはまだ、ちょっと薄暗い感じだった。
意外と、電車は満席状態だったが、なんとか、ひとりなら座れた。
リールからリエージュまで1時間55分だからねぇ、結構遠いのだ ・・・ リエージュはワロン地方の首都的存在で、ベルギー第5の都市。
フランダース地方のトンゲレンを越えたあたりからワロン地方になるが、車窓から見える田園風景も起伏に富んでくる ・・・ そして車内アナウンスが、オランダ語からフランス語に変わる。
これが見事に、フランダース地方ではフラマン語(オランダ語)、ワロンに入るとフランス語に切り替わる ・・・ 「併用はできないのかよ!」と言いたくなる。
車内アナウンスで「この電車はルーク行きです」 と、言っていたものが「この電車はリエージュ行きです」 と、変わる ・・・ 知らない人には「いつの間に乗り間違えたんだ!」 と思ってしまう。
アントワープ方面からリエージュ観光に行くなら、リエージュ・パレス駅(Gare de Liège-Palais)で降りるのが正解です!
某観光ガイドブックの歩き方には 「リエージュ観光は、リエージュ・ギーマン駅で降りて、バスで中心へ向かう」と、記されている ・・・ ところが、アントワープ方面から来たら、パレス駅で降りて、駅から出ると、すぐそこに中心がある。
そんな事を、失敗から学んだ僕である。
パレス駅から出てきたらすぐに見える、君主司教宮殿(Palais des Princes-Evêques)
上の宮殿の左側に、崖っぷちに建っているような建物群が見える。
君主司教宮殿(Palais des Princes-Evêques)
数年前のクリスマス時期に、無差別殺人事件があったあたり。
君主司教宮殿(Palais des Princes-Evêques)の中庭を囲む柱廊。
石の柱には、ちょっと変わった彫刻が施されている。
君主司教宮殿は現在州庁舎と裁判所として使用されている。
マルシェ広場に面して建つ、リエージュ市庁舎。
マルシェ広場の中心にペロンの噴水(Perron)がある ・・・ 周りは市民の憩いの場 ・・・ カフェやレストランが軒を連ねている。
その、ペロンの噴水をちょっと過ぎたあたりを右に曲がると、マース川の岸を走る道路、ラ・バット(La Batte)があり ・・・
日曜日は路上で市が開かれている!
ラ・バット通りで開かれているから「ラ・バット市」 (Marché de la Batte)食料品として売られているのではないかと思われる鶏たち ・・・ げ、ウサギもいる!
生きた鶏を売っているとなりで、死んだ鶏を売っている ・・・ あ、いやいや、食肉用の鶏を売っている。
あちゃ~、こんな姿になっちゃって ・・・ ごめんよ。
そんなアホな!
サン・ランベール広場からなら、550m、徒歩6分である ・・・ どうしても歩きたくない人なら、いつ来るかわからないバスを待ち、バスに乗って2分で降りればいいのだが、そんな人が、とてつもなく広大なこの市に行く必要があるだろうか?
そんなガイド本を信じた人がバスに乗って、10分と思っていたら、車窓から見える光景に「あ、あれがラ・バット市ではないか!」 と気が付いたらもう遅い ・・・ バスは橋を渡って対岸の停留所で止まる事になる ・・・ バスを降りて3分は歩かなければならないだろう。
「俺の時間と金を返せ―!」 と訴えたいくらいのいい加減さなのである。
ま、そんな事は良くある事だと肝に銘じて、旅を楽しんでくだされ。
リエージュは、オランダとドイツの国境に近いので、いろんな人種が混じり合う場所だ ・・・ 昔から交通の要所として発展してきたのだから。
こちらは間違いなく愛玩用小鳥だ。
春の訪れを告げるとされるミモザの花も売られていた ・・・ 春を待ちわびている人は一束買って、窓辺に飾ると気分も晴れるかもしれない。
ちょいと市場から外れてやって来たのは、聖バルテルミー教会(Eglise St-Barthélemy) ・・・ 何と言えばいいのだろう、このチャーミングな教会。
普段は入れないかもしれない教会だが、数人が入っていく姿を見たので、紛れて潜入することに成功した!
入り口でおじさんが紙を配っていたが、無視した ・・・ 堂内では、厳かな聖歌が流れていて、訪れている人々は神妙な面持ちだった。
しばらく僕も後方で聖歌に耳を傾けていたが、なかなか終わりそうにないので、周りを見回す。
と、大事そうに置かれている物体が ・・・ これぞベルギーの7大秘宝と言われる「聖バルテルミーの洗礼盤」だった。
この洗礼盤がある事で、この教会は有名なのだ!
そのあと、聖歌は終わり、牧師さんが何か挨拶を始めたので、祭壇の方に目を向けると、赤ちゃんを抱えたマダムがいた ・・・ そうか、赤ちゃんの洗礼式だったのだ。
と、言う事はこの場に集まったのは、赤ちゃんの家族の友人知人、親戚だったのだ。事の真相がわかったところで、さりげなく退散する。
外の広場にはこんなオブジェもありました。
聖バルテルミー教会の前の路地を通り抜けたところに、建物の中に洞窟のような空洞があり、通り名を記された標識があるので 「ここは道なんだ・・・ちょっと歩いてみよう!」 という事になった。
細い路地、もちろん車は通れない、きれいに石畳が敷き詰められ、ベンチなどが置かれ、小奇麗にされている。
ふと見上げると木の実が ・・・ よく見たら、これはキウイフルーツじゃないか! ・・・ へ~、こんなところで良くなるもんだね~・・・ と、しばらく感心して眺めてしまった。
路地は50mほどで小さな広場になり、そこで行き止まり。
一時的な派手さというものがない、当たり前のように、毎日がそのままであるという自然さがある。
小さな広場から、もうひとつの路地を通って、元の道へ戻る。
建物と建物の隙間の通路 ・・・ 昔は防火帯としても機能していたのだと思う。
通り側から見た路地「Inpasse de L'ange」という通り名は(天使の袋小路)と訳されるようだ ・・・ なかなか可愛らしい名を付けたものだ。
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