そのつもりで日程を決めたのだけど、沖縄・那覇空港に着いたその日が旧盆の初日 ・・・ ウンケー(お迎え)と言って、普段「あの世」で暮らしているご先祖様方が実家のお仏壇に帰ってくる日。
沖縄以外の日本にこんな習慣があるかどうか知らないが、沖縄では昔から伝わる習慣で、その日のために仏壇にはたくさんの果物を供え、帰ってきたご先祖様のために、朝、昼、晩のごちそうも供える。
三日間、お仏壇に人がいるかのように扱い、お年寄りなら話しかけたりもする ・・・ 人によっては返事が聞こえたりもするようなのだが、僕には聞こえない ・・・ 僕は仏壇に向かって手を合わせ、こう言う(心で思う)「じいさん、ばあさん、父さん、お帰り、僕も今日ベルギーから無事に帰ってきたよ、皆が守ってくれたお陰です。あいがとう!」
二日目の昼、従兄弟と共に自分の父方の親戚宅8軒を周り、お中元を仏壇に供え、近況報告をして、旧交を温める ・・・ 三日目は、母方の親戚5軒を周る。
三日目の晩に、ウークイ(お送り)という行事でご先祖様を玄関から送り出す ・・・ 「あの世」まで無事にお帰りださい、と、サトウキビで作った「杖」も持たせる・・・。
お盆の夜は満月
南の山には新里集落の「里」の文字
西の山には津波古(馬天)集落の「天」の文字が浮かび上がる ・・・ もう数十年も前から行われている地域有志のイベントで、沖縄では有名になっている「夏の風物詩」である ・・・ (年末年始も行われているが)
そして、沖縄の夏といえば、青年たちが勇ましく踊りまくる「エイサー」 ・・・ 僕の住む津波古区(南城市)では青年会の人数減で、少年野球チームに踊りを指導して「青年会予備軍」としている。
太鼓の音がドン・ドン、と鳴ると、家の中でじっとしていられないのが沖縄の人である ・・・ ぞろぞろとその場所に集まり、場所移動の時は追っかけていく ・・・
沖縄県内各地域で行われている「旧盆エイサー」、他の地域のエイサーも見てみたいと思ったら、各地の有名どころのエイサーが一堂に会して「沖縄全島エイサーまつり」というイベントもある ・・・ が、今回行けるかどうか、まだわからない。
ご先祖様方の「バーチャル里帰り」 以外の現実の沖縄はいつもどおり暑かった!
僕は以前に自分で管理していた「畑」を見に行く ・・・ 島バナナの木が何とか生きていたが ・・・
台風で木が折れて、地面に落ちてしまった実があった ・・・ 食べるにはまだ小さすぎる。
沖縄のヨモギ ・・・ ベルギーにもヨモギはあったが、やはり香りが数段強い!
katrienの趣味の、織物のため植えてある糸芭蕉の木 ・・・ 実(バナナ)は食べられないが、その幹から繊維を採って布を織ることが出来る。
さとうきび畑と90m級の山 ・・・ たかが90mだが、ベルギーのフランダース地方(僕が住んでいるところ)では、そんな山さえ見ることもないから、妙に感動してしまう。
沖縄の基幹農作物と言われる「サトウキビ」は12月~3月が収穫期になる。
我が家(実家)から見える海 ・・・ 馬天港がある。
隣にある保育園の屋上プールでは園児達が、賑やかに水遊びをしている ・・・ そういえば僕は自宅でシャワーを浴びる時に、お湯を使わない、水だけで「適温」な沖縄である。
こんなかんじで旧盆の三日間は過ぎていった ・・・
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