普段、スパイ(Spui)とよんでいる水門小屋(Sashuis)はリール市旧市街を囲む遊歩道の中にあり、1周5kmの遊歩道を歩く人、ジョギングする人自転車に乗る人は、この小屋の小さな通用路をくぐり抜けることになる。
1508 - 1516年にかけて建てられたこの建物、もちろん文化財である ・・・ この小さな通用口を毎日、何千人の人がくぐり抜けているのだろうか(あるいは数百人か?)・・・ 人がすれ違うのがやっと、自転車だと、気をつけないとぶつかってしまう狭き門。
昔は外側のネーテ川から、市内への運河に入るためにこの門を通らなければならなかったようだが、今ではもちろん船の出入りはなく、門は閉じたまま ・・・ 市内観光のボートはここまで来て引き返してゆく。
のんびりと、おじいちゃんと孫が釣り糸を垂れている ・・・ 子供が小さい魚を釣り上げた ・・・ もちろん即リリース。
市内へと続いていく内ネーテ川(運河)
日曜日、自転車で買い物帰りに通りかかると、いつもはない、こんな看板があった ・・・ 「なんぞや?」
と、思ったら水門小屋の中では「絵画の展示会開催中!」だったのだ ・・・ 小作品の綺麗な絵が煉瓦の壁に掛けられていた ・・・ この小屋は時々、こういった展示会用のスペースとして貸し出されている(有料)・・・ 文化財の建造物の中をギャラリーとして使えるなんて、粋なことするよね。
イベントの時はミニコンサートの会場となったりもする ・・・ みんなワインを飲んだり、ビールを飲んで立ったまま音楽を聴いたり、自由に出入りする ・・・ この自由さが好きなんだなぁ。
で、僕は絵画鑑賞の他に、この水門小屋の内部をゆっくり見学したかったのである ・・・ 絵画作品の見張り番の人に「写真を撮っても構いませんか?」と聞いてから、写真を撮らせてもらった ・・・ あいにく一眼カメラを持ってなくて、ケータイノメカラの写真。
外観からはレンガ造りの家だが、内部は木造で、水門開閉のための色々な仕掛けがある ・・・ それを見たかったのだ! 何しろ500年前の建造物の内部だからね(何度も改修はされたんだろうけど)。
木製の歯車や滑車など、三角屋根のすぐ下まで利用されていることから、必要にしてこの大きさ、この形になったんだと分かる。
錆びた鎖が巻かれている滑車 ・・・ 残念ながら、今は門の開閉の必要がないので、門には繋がっておらず・・・。
2階部分の展示スペース。
建物が2階+屋根裏ほどのスペースがあり、煉瓦の壁に触れないように、鉄骨で2階部分の展示スペースを作リ出している ・・・ なかなかいい考えだ!
という事で、リール市の観光スポットにもなっている水門小屋(spuihuis)の内部見学終了! ・・・ 写真を撮ろうとしたら、ちょうど通用口からジョギングの2人が出てきた。
ベルギーはちょっと肌寒くなったねぇ~、最高気温が17ー8℃、最低が10℃以下 ・・・ これは沖縄の真冬並みの気温だ ・・・ この間まで30℃以上の沖縄にいたのに、この落差は ・・・ 身の引き締まる思いだす。
今日の朝方は豪雨・雷、午前から昼過ぎにかけて強風という悪天候 ・・・ ニュースでも100km/hの風が吹いて各地で被害が ・・・ と、大木がクルマの上に直撃したとか、電車の線路の上に倒れたとか映像を見せていたが、100km/hと言うと、日本の風速表示に換算したら風速28mくらいにしかならないんだが ・・・ 瞬間風速という言い方をしないからわからないが、沖縄の台風の比ではないが、被害は大きかったようだ。
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