ゲント、先日は軽く触れておいたが、今日は道順を追って観光してみよう。
前にも書いたが、ゲントは古い町並みと壮大なギルドハウス群、鐘楼や大きな教会もあり、見所盛りだくさんだが、国鉄の主要駅である Gent-Sint-Pieters駅から旧市街への距離が結構あり、中心部まで2.5km、徒歩だと30~40分かかる(まともに行ければの話)から、「ちょっと寄っていこう!」という感じでは立ち寄れないところなのである。
トラムに乗って中心部まで、って言うのも面倒くさいし「ぶらり歩き派」の僕には遠い街だったのだ。
しかし、ゲントにはもうひとつの国鉄駅があるのだ ・・・ それは Gent-Dampoort 駅、この駅からは中心部観光地の金曜市場まで約1km、13分ほどで行ける ・・・ ただし、その一帯は治安が悪いと聞かされていたので避けていたのだが、今回は、行きはそのDampoort駅で降りて歩いていき、帰りはトラムでSint-Pieters駅で乗る計画をしていた。
Dampoort駅を出るとすぐに運河が始まるので、正面側の運河の右側を歩いて、市の中心部へ向かう ・・・ 最初から目標となる高い鐘楼などが見えるから分かりやすい。
運河の交差点に来たら、橋を渡り、さらにまっすぐ進む ・・・ この橋の下には歩行者、自転車用の橋が通っている!
そして最初に目に入ってくるのがこのトーテンポールのような石柱と聖ヤコブ教会(Sint Jacobskerk)
ヤコブ教会の脇道を右に曲がると、金曜市場(Vrijdagmarkt)という広場に出る、広場の中心にはJacobo de Arteveldeの像が建っている。
ヤコブ・ドゥ・アルテヴェルデは、14世紀のイギリスとフランスの100年戦争当時、ゲントを率いて蜂起したリーダーということらしい。
この広場に面したギルドハウスの中に可愛らしい塔(Torenke)がある、1457年に完成した革の鞣し業者のギルドだったが後に、リネンと木綿売り場として使われたという ・・・ その時、布地の品質が悪いと、この塔から布地をぶら下げて晒し者にしたのだという。
金曜市場の周辺にはカフェやレストランが軒を連ねている。
市場と言うくらいだから、金曜日にはマーケットでもやっているんだろうな(僕は確認したことはないが、以前、日曜日に訪ねた時は小鳥やペットのマーケットをやっていた)。
金曜市場南側の小道を通り抜けると、運河を渡る小さな橋がある・・・
その橋を渡った正面に、いかにも古びた家が2軒連なって建っている ・・・ 特に観光名所らしい看板などもないが、1階はお店になっていた ・・・ 調べてみると、"Werken barmhartigheid" (1643) en "Fluitspeler" (1669)という建物だった ・・・ 369年前と343年前の建物だ!
レイエ川沿いを歩く ・・・
脇に見えた小道 Ballenstraat , Gent
Groot Vleeshuis 大肉市場、1406-1410年にかけて建てられた。
大肉市場の向かい岸には「旧魚市場」がある。
Oude Vismarkt 旧魚市場、17世紀建造の入口、
レイエ川を象徴する女性像とスヘルデ川を象徴する男性像を両側に従えた海神ネプチューンの像。
その旧魚市場の前から、すぐに見えるのがフランドル伯の居城。
フランドル公居城(Gravensteen)1180年、フランドル伯のフィリップ・ダルダスによって築城された ・・・ 現在のものは20世紀初頭に再建されたもの。
橋を渡って、川沿いをぐるりと回るとゲントの観光スポットのひとつ、コーレンレイ(Korenlei)の岸に出る。
コーレンレイ側から見る対岸のグラスレイ(Graslei)のギルドハウス群は圧巻である ・・・ 夏はカフェに入らない若者たちが、缶ビールや、ジュースやコーラを持って河畔の方に腰を下ろし、思い思いにのんびりしている光景をよく見る。
グラスレイ(河畔)には14-16世紀の壮麗なギルドハウス群が建ち並んでいる。
聖ミヒエル橋の下から聖ニコラス教会、鐘楼、バーフ大聖堂の塔を見ることができる ・・・ 橋の上の欄干にある街灯には、聖ミヒエルの像が建っている。
と、まあ、観光ガイドブックも持たずにゲントの中心部をぐるりと回ってみた ・・・ まだ途中だが、このあとだんだん夕暮れになり、夜景になるまで滞在したので続きはまたあとで ・・・
もう少し大きい写真で見たい方はこちら
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