僕は常々ベルギーの自然の良さは「余計なものを付けない事」と思っている。
いつも写真を掲載している運河沿いの自転車道も安全柵がないし、そのおかげで素晴らしい景観になっている。
そして旧市街内にある、市民公園の池も柵がなくカモなどが自由に池と芝生の公園を行き来し、訪れる市民とも触れ合っている。
この写真は2月17日に撮ったものだが、昨日は薄らと氷が張っている位だと思う。
昨日の地方TVニュースを見ていると、この池に乳母車に乗せていた赤ちゃんごと池に落ちてしまうという事故があったようだ。
お母さんは乳母車に赤ちゃんを乗せ、もう一人の歩ける子供を連れていたが、この池に差し掛かった時、歩ける子供にちゃんと帽子を被せてあげようと、乳母車を止め、帽子を被せている間に、乳母車は傾斜になった芝生の上を池に向かって走り出し、落ちてしまったのだそうだ。
お母さんは慌てて後を追ったが間に合わず、自分も池に飛び込んで赤ちゃんを取り出したが、池の深さも結構あり、ヘドロにはまり、足が動かず赤ちゃんを両手で掲げ、大声で助けを求めて、駆け付けた男性に赤ちゃんを渡し、それから自分も助けてもらった。そのお母さんは「全く足が動かず、自分も死ぬのではないかと思った」と話していた。
僕も良く行く公園なので状況は良く分かる。自分もその状況に出くわすかも知れないと思うと深刻ではあるが、たぶん今後も安全柵を設置することはないと思う。(ヘドロの除去作業とか池の深さの検討はすると思うが・・・)ベルギー人はこういう自然が好きなのだから。
そのために、子供へのしつけと子供の監視は、親の責任で厳しくしているのだから。
道路にしても、市内でも車道と歩道を分けるガードレールなどないからね、車道、自転車道、歩道が色分けされているだけとか、横断歩道専用の信号機がなく、横断歩道の前に人が立ったら車が止まると言う、秩序で成り立っている社会である。
自己責任は非常に重い。
そのために僕もオランダ語習得を義務付けられているのである。
「オランダ語を読めなかった、知らなかったでは済まさないぞ!」
と言う事だ。
2 件のコメント:
初めまして、リールで検索してたらたどり着きました。な!なんと、沖縄人なんですね。
私も同じく沖縄人です。今年の夏に家族でBRAY-DUNESに行くので、旦那の故郷リールと隣のベルギーの事を調べていました。
ほんと、また雪ですね。私の住むところもまた雪です。また遊びに来ますね。
makiさん初めまして!
フランスのリール(Lille)とベルギーのリール(Lier)ね。ベルギーにはもうひとつリル(Lille)といのもあってね。
ややこしいんです。
僕にはその発音の違いが言い表せなくて、アントワープでチケットを買うとき、聞き返されたので、隣町のBoechout,Lierと言ってゲットした事がある。
ま、それは置いといて、
えー!沖縄人でフランス南部暮らしですかぁ?(スンマセン、makiさんのブログまで拝見しました)
去年、フランス南部へ行ったのですが、暖かくて、沖縄に近い感じがしたので懐かしかったですよ。
ゴーヤーとかへちま栽培できそうですよね。うらやましいです。
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