先日(7/5)、義姉夫婦が気球に乗るので見送り、追跡、お迎えをしてきたが、なかなか楽しいイベントだった!
まず、出発地点となっているヒューガルデン(Hoegaarden)村へ向かう ・・・ 幹線道路から村の入口となるロータリー交差点の真ん中にビール醸造窯が、ど~~ん、と置かれているので 「あぁ、ここがあの有名な白ビール、ヒューガルデンの村か!」 と、すぐにわかる ・・・ この交差点から400m位のところにビール工場があるのだが、今回は工場へ行くのが目的ではないので直進して通り過ぎる ・・・ 無念。
そのロータリーを過ぎてすぐのところにある出発地点に到着、小さな広場が有り、周りは麦畑で、今まさにたわわに小麦が実っている状態だ ・・・ そう、白ビールの原料は小麦を中心としているので、この麦はヒューガルデンの白ビールの原料になるのかもしれないな ・・・ と、景色までビールに結びつけてしまうのだが。
義姉のファミリーたちも集まってきた!
気球の籠の中、この子は気球パイロットの息子で、乗客が少ない時はいつも一緒に乗っていると言い「今日は61回目の飛行だ」と言う ・・・ なんてヤツだ、空から見える風景が自分の庭だと思うんだろうなー、この子は・・・。
車で牽引されてきたこの箱に「気球一式」が収められている。
ガスバーナーのエンジン!
気球セットアップ!
畳まれたバルーンを広げる。
パイロットは気球の仕組みを説明しながら、乗客にも協力を求める ・・・ 乗客がオランダ語系とフランス語系だったので、2言語で話す。
義兄と甥っ子が協力する ・・・ まずは気球の口を広げて、大型扇風機で風を送り、風船を膨らませる!
ほらほら、膨らんできた! ・・・ 次はバーナー点火して、熱風をバルーンに送り、バルーン内の気体を軽くすると ・・・
バルーンは空気より軽くなり浮力を得て、上昇する ・・・ その仕組みを熱気球という。
バーナーはかなりコマメに火を噴いたり止めたりするようだ ・・・ それで微妙な状態を保ち、浮き上がらないようにしている。
今回はお客さんは3名(義姉夫婦と、フランス語系のおばさん)と、パイロットと息子が乗り込んでいる ・・・ さて、いよいよ離陸!
バーナーが火を噴き、バルーン内の空気を軽くすると、ゴンドラはフワッと地上から離れていった ・・・
熱気球で風まかせの旅が始まった!
見送るファミリー ・・・ と、Momoちゃん。
そして直ぐに、パイロットの仲間と僕らと、フランス語系のファミリーが車4台で気球の追跡をはじめる ・・・ これがなかなか楽しかった!
風任せなので、どこに着地するのか分からないのだ ・・・ 最初はパイロット仲間の後を追っていたが、ウチの甥っ子たちは「自分たちで追いかけよう!」と、言い出して、自分らで田園地帯の農道を車で走り、追いかけた!
気球が流されてきそうな場所に先回りして待ち、写真を撮る。
葉野菜の畑。
気球は頭上を通過して離れていく ・・・
また追跡をはじめる ・・・ 牛たちもびっくり!
小さな集落の教会の前でも待ち伏せして写真を撮る ・・・ 手を振るとゴンドラの乗客たちも手を振り応えた ・・・ 声も聞こえるくらいだった。
あとで調べてみたらこの町は、ワロン地方の「Jauchelette」という村だった ・・・ フランダース地方とは全く違う、石造りの家と教会 ・・・ 同じ国でありながら、こんなに違うというのも驚きであり、面白いところだ ・・・ 小さな集落だったが、民家の庭や小道などが綺麗で、また今度ゆっくり訪ねてみたくなった。
今回は気球追跡なので、サッサと立ち去らなければならなかったのが残念。
夕日が田園地帯に沈みかけている ・・・
気球は炎の調整をしながら下降してきた ・・・ そろそろ着陸か?
とある牧場に着陸したが ・・・
地主が出てきて、すごい剣幕で怒られたそうだ ・・・ 予定なく降りてくるのだから、よっぽどのお人好しでなければ歓迎しないかもね。
気球は再び上昇を始め、着陸地点を探す ・・・
そして、再び炎の微調整をしながら降りてきたが ・・・
着地したのは、なんとゴンドラの幅で塞がってしまうほどの細い農道に、見事に着地したのだった!
いやホント、お見事! ・・・ ホンの少し、葉野菜を痛めてしまったが ・・・
無事に着地して、降りてくる乗客たち ・・・
みんな「楽しかった、素晴らしい眺めだった!」と言っていた。
Momoもお出迎え!
バルーンを農道に沿って降ろしてゆき、みんなで協力してバッグに収めていく。
ゴンドラの機材をばらす ・・・
牽引車両の箱に収めて完了!
みんな集まって、パイロットが無事終了のセレモニーを行う。
まずはシャンペンを開けて、みんなで乾杯!
なんでも「空飛ぶ人たちの儀式」であるらしいセレモニーで、目の前の床(この時は道路)にシャンペンの入ったグラスを置き、手を使わずに飲まなければならないらしい ・・・ 飛行体験者3名の罰ゲームのようにも見えたが ・・・ 3名が頭を下げた時にパイロットが、その頭にシャンペンを注いで終了!
でも、このパイロットは自分で、床に置いたグラスから手を使わずに見事にシャンペンを飲み干した!
どうしたかというと、大きく口を開け、グラスごと口にくわえて、頭を上げ、喉に流し込むのだ ・・・ これが本当の儀式らしい。
無事に儀式を終えた飛行体験者には「証明書」が授与された!
この気球遊覧飛行は、義姉夫婦が結婚40周年にあたる事を祝して、僕とKatrienがプレゼントしたものだった。
ベルギーでは天気の良い時に、よく気球が飛んでいるので、それを見ていた義姉が、ふと「一度は乗ってみたいよねー」と言ったのがきっかけで、思いついたプレゼントだった。
風任せなので、いつ飛べるのかわからないから、日程を合わせるのが難しいという難点はある ・・・ そして、出発地は数日前、到着地は、その時にならないとわからないというのも、まさに風任せである。
このチケットをプレゼントしたのは半年ほど前のことだった。
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