4.4.09

ノートルダム大聖堂

 アントワープ(Antwerpen)のノートルダム大聖堂(Onze lieve vrouwenkerk)です。ノートルダム寺院とか、聖母教会とか、キリスト教が普及している所では、あちこちにあるんだね。有名な「ノートルダムのせむし男」はパリのノートルダム寺院の物語だったと思う。

 あちらの教会の塔は、正面に2棟あるが、2棟とも、途中で打ち切られたように、尖塔はない。最初からそういう設計だったか、それは知らないが・・・・。
 
 こちらアントワープのノートルダムは二つの塔のうち、ひとつは立派に123mの尖塔を完成させたが、もう一方も同じように作る予定だったが、資金難で途中打ち切りになったと言う。そういう、資金難で打ち切りの塔は、あちこちにあるようで、中世の大都市メッヘレンでもそうなんだから・・・。

 ま、昔は戦争が多く、建設途中で遷都になったとか、そんなこともあるようで・・・、打ち切りの後数百年後に再開して、完成を見たとか、まあ、いろいろな話がある。

 今回はその大聖堂の内部へ入る事にした。普通、教会は無料で入れるのだが、さすがに有名な大聖堂は、入場料4ユーロ(僕のガイドブックには2ユーロと書いてあった)僕が「4ユーロですか」と確認したら「あなたは60歳以上ですか」と聞かれ「いいえ」と答えると「それなら4ユーロですよ」と言われた。値上がりしたのか?

 2番目と3番目の写真が、日本ではフランダースの犬のネロ少年があこがれていた、ルーベンス(Peter Paul Rubens)の絵として有名な「キリストの昇架」。実は世界でも、(フランダースの犬と関係なく)ルーベンスの最高傑作として有名らしい。
 このほか、「キリストの降架」「聖母被昇天」など、ルーベンスの大作を見る事が出来た。
 立派な教会の例にもれず、大空間、高い天井にステンドグラスが彩りを放つ。教会内部は余計な照明を点けないので、外の光を取りこむステンドグラスは、相当に輝いて見える。そこに描かれている絵も、やはり、キリストの誕生から死までのストーリーである。

 修復中?の絵画、一般見学者にも見られる所に置いてある。普段ここで修復作業をしているのだろうか。

 この柱の向こうにあるのは「キリストの降架」。この教会には多くの絵画の大作が、掛けられて(展示)いる。これは展示と言っていいのだろうか?日本風に言うなら「奉納されている」と言った感じなのだが。

 キリスト教徒でない、僕のようなものがキリスト教会へ入ると言う事は、美術館を見学する意識になるのだが、それでいいのだろうか。この日は日本人団体観光客もいたが、みんなもそんなものだろうと思うが・・・。

 教会や、ヨーロッパ芸術を理解するにはキリスト教と深い関わりがあり、かなり勉強しないと理解できないと思う。ただ見た目の、きれいなあ、すごいなあでは表現できないものがあると思う。
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2 件のコメント:

あーたん さんのコメント...

あ~!行きました!
ベルギーに来て一番最初に
行った名所だったはず・・。

私もキリスト教徒ではないので、
masayukiさんと同じ思いを感じた事もあります。
ただ、なんとなく
絵の迫力とその空間の雰囲気に
涙が出そうになったのを
覚えていますが、
うちのチビどものはしゃぐ声で
現実に引き戻されました~。
でも、
教会にいると
なんだか気持ちが落ち着くんですよねえ・・。

どこに行っても反省してしまうのですが、
歴史や文化を勉強しなくちゃって・・・!
せっかくこの土地にいるんですものね。

まさゆき さんのコメント...

ヨーロッパに来てみて、改めて世界地図を見ると、中心はヨーロッパで、日本は極東の島国ヤパンなんですね。(オランダ語でJaはヤと発音する)

キリスト、ユダヤ、イスラム、幾多の戦争の歴史を辿って勉強しないと、ヨーロッパは理解でないと思いますね。

日本の学校の授業でも少し、真剣に教えてもらいたかったなぁー・・・。

なんて、自分が聴いていなかっただけかもしれないが・・・。