四姉妹珍道中12日目(9/19)
朝はベルギー南部ブイヨン(Bouillon)のホテルで目覚め、外の景色を眺めると、まるで日本の温泉宿のような風景を目にする。
ここはベルギーの田舎、次の町は8kmほど離れたフランスの町と言う、国境の町でもある。
霧がかかってはいるが、空は青く、スモワ川沿いの教会の塔は陽光を浴びていた。
僕たちの宿泊したホテルはスモワ川に面した安ホテル(失礼、三つ星でした=1人当たり30€)。ビュッフェ式の朝食を控えめに食べた後(そろそろ、体調管理に気を付け始めた)陽光を浴びて丘の上にそびえ建つベルギー最古の城、ブイヨン城へと駆け上がっていく(もちろん車で・・・)
町から見えた城の反対側も崖っぷちで、蛇行したスモワ川に囲まれ、まさに要塞だ。
1096年第一次十字軍を指揮したゴッドフロワ・ド・ブイヨン伯の居城跡。
交通の要衝であったため、フランスとオランダが争奪戦を繰り広げたと言う事なので、この城を陥落させるために、相当な激しい戦争があった事でしょう。
現在、すそ野にはサッカー場とテニスコートがあって、平和にスポーツを楽しむ人々がいた。
オランダ軍が占拠した当時の展示室。
迷路のような洞窟や階段が、いくつもつながっている。
最初に出てきた広場。
数種類の猛禽類の鳥が飼育されている。
お城の頂上に到達した五姉妹360度のパノラマ、ブイヨンの街並み 街並の反対側に架かる小さな橋。 そうこうしているうちに、このお城名物、鷹匠の実演が始まった。
主役は、先ほどの猛禽類の鳥たち。 中世の衣装を身にまとった鷹匠は二人、左側の男性はフランス語、右はオランダ語を担当して結構ユーモラスな会話をして笑わせていた。大きなハゲワシを飛ばせ、観客の頭上すれすれ、時々翼が頭に触れるくらいの低空飛行をさせる。 実演が終わった後もサービス精神たっぷりに写真撮影に応じてくれた。この実演も城の入場料8€に含まれています。(ただし、タイミングが合わないと見られないので注意) ブイヨンからの帰り道に立ち寄ったロシュオー(Rochehaut)から見た、谷間のスモワ川の蛇行した中に、島のように見える小さな集落。 ワロンの美しい村セル(Celles)
サン・アドラン教会と後方の丘にある修行所 セルも小さい美しい村だが、デュルビュイのように観光化されてなく、民家の風情を楽しめる。 サン・アドラン教会の鐘が大きく何度も鳴らされ、中から大勢の人々が出てきた。 すわっ!結婚式の新郎新婦を見られるかと駆け寄ると、小銭(コイン)をバラまく人がいて、子供たちがそれを拾い集めている。
なくなる頃にまた小銭をばらまかれる・・・・、僕たち観光客の前にもわざとばら撒いたので、姉たちも拾い始めた・・・。 どうやら、この真ん中で抱かれている赤ちゃんの「洗礼式」だったようなのである。Katrienによると「フランダースではこの様な風習はないが、この地域の風習かもしれない」と言う事だった。
なんとなくわかりますね、この子が皆のお役に立てますように…と願いを込めて・・・。
フレイール城にやってきました。 3段テラスの庭園が美しい、、とガイドブックにあったが時間の都合でパスすることにした。(入場料が必要なので、パッと見て出るわけにもいかず) フレイール城からムーズ川を隔てた向かい側の岩山には、ロッククライミングの人が大勢チャレンジしていた。(写真ではほとんど見えないが) 次なる町はディナン(ナミュール州)
サクソフォンの発明者アドルフ・サックスの出身地と言う事で、町中にこんなオブジェがある。 ディナンと言えば、100mの断崖絶壁の上に建つシタデル(城塞)とノートルダム教会。その背景を背にして橋を渡り・・・。 ケーキ屋さんに入り、コーヒータイム。
茶菓子代わりにディナン名物、堅焼きビスケットを食べる、、、かなり堅く、口の中でもなかなか柔らかくならないので、歯の弱い人には注意です。 次に立ち寄ったのはアンヌヴォワ城(Chateau d’Annevoie)
城の入口らしい場所に行くと、「プライベートなので立ち入り禁止」の看板がある。 仕方がないので、垣根の隙間から盗み撮り状態で噴水の写真を撮る。 このお城は、城の建物より噴水のある庭園の方が有名で、庭園(Les Jardins d’Annevoie)だけを観光客に開放(有料)しているらしく、その入場口があったが、閉まっていた。
庭では、結婚式衣装のカップルが写真撮影をしていた。それをまた盗み撮り状態で、写真をパチリパチリ・・・・。
そしたら、僕らの後ろの方から、ここの職員らしき若い女性がフランス語で「ボンジュール・・・・○□△×・・・」と、声をかけてきたので、「うわっ!きっと叱られているんだ!」と、ビビっていると、Katrienが通訳した。
「こんにちは、みなさん、この庭園に入りたいのなら入っていいですよ」と言われ、Katrienが「ありがとうございます、この人たちは日本からわざわざ、この庭園を見に来たのですよ」と答え、職員は「それなら日本語のパンフレットもありますから差し上げます」と、帰りがけだったにもかかわらず、車からキーを取って来て、事務所を開けてパンフレットを人数分くれた。
そして「時間を気にしないでゆっくり見てください、帰りはここから出てね」と、まあ、何とも親切な、若くてきれいで気の効いたお譲さんがいたものです。
アルデンヌ(ワロン地方)万歳!
やさしいお譲さんのおかげで、この「ヨーロッパでも有数の美しい庭園」を「四姉妹珍道中御一行皆様」が貸し切り状態で独占した。(他に観光客なし!しかも無料で!) アンヌヴォワ庭園のシンボルともいえる大扇噴水(Le Grand Eventail)の前で五姉妹で記念撮影。 ヨーロッパでも類を見ないと言われる水棚(Le Buffet d’eau)1760年の設置以来機能し続けている。
アンヌヴォワ庭園の噴水はポンプなどの動力を一切使わず、250年も前から自然の落差(4つの水源)を利用した噴水で、50基もあり、地下には水路網が張り巡らされていると言う。 大扇を正面から。
大満足で庭園を後にする姉妹。
池には黒ハクチョウもいました。
珍道中ならではのハプニングで、僕も「思いっきり得をした!」気分になりました。
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