前回、Lier市内のキリスト小屋を2件紹介したが、またちょっと回ってみた。
観光客の多く訪れるベギン会修道院。
その向かい側に「Godshuizen」という、昔のホスピス施設がある。
Godshuizenの入り口のドア、昔のホスピス=貧窮院とも言われ、高齢者や経済的に自立できない人、巡礼に来て泊まる場所が必要な人の宿として使われていたようである。
門をくぐって中に入ると広い中庭があり、庭を囲むように立ち並んだ建物には、短い間隔で緑色のドアが付いている。(上の写真は今年2月に撮ったもの)
それぞれには現在も人が住んでいる。
道路に面した大きな門のある建物は現在、織物工芸センター(リールセレースの教習所)のようになっていて、作品の展示スペースもある。
リールセレース(Lierse kant)の展示室はチャペル(Kapel van het Godshuis)内にある。
リールセレースの展示は、年中常設である。
その中、チャペルの祭壇部分にクリスマス時期だけ設置されるのがキリスト小屋(Kerststal)だ。
チャペル内にあって馬小屋そのものはなくても、Kerststalと呼ぶ。
それにしてもこのチャペルのキリスト小屋の登場人物は、みんな豪華な衣装を着ている。
マリア、ヨゼフ、飼葉桶に生まれたばかりのイエスも、豪華な金糸の布、にレースをふんだんにまとっている。
馬小屋で出産せざるを得なかった状況を考えると、あり得ない光景だが、ここがレース工芸センターである事と、固定観念を打ち破るのが好きなLier市民気質を考えると、納得できる。
羊たちが毛糸で覆われて、かわいいのが、この小屋のチャームポイントという事で、気に入っている。
毛を刈られた羊の羊毛が戻ってきた感じだね。
ついでながら、こんな足踏みミシンもあった!
もうひとつ、土曜朝市近くの、教会の前に建つキリスト小屋。
これは、まぁ、普通の小さな家だ。(馬小屋には見えないよね)
そして、この家とともに、いつも展示される自転車が面白い!
リアカーならぬ、フロントカー3輪自転車だ!
ここもやはり、奇をてらうLierのキリスト小屋の例にもれず、まともなキリスト誕生シーンではない。
普通の家の中に若い夫婦らしき男女がいて、赤ちゃんがいる(手前)男は棚に寄りかかって酒を飲んでいる。
女は内職として、リールセレースを編む仕事をしているようである、きれいな奥さんだ・・・。
いったいこの場面のストーリーはどうなっているんだろう?
知りたい、知りたい!
だけど、どこにも解説版がないので分からない・・・。
ちなみに我が家の
キリスト小屋、
いたってまともである・・・(両親から譲り受けたもの)
クリスマスツリーとともに、昨日(22日)設置した。
何やかやと、忙しく日々を過ごしているうちに、今冬の冬至も過ぎてしまったではないか!
去年、一昨年の大寒波を経験したので、今年の冬は期待外れの感もあるまま、半ばまで来たような感じだ。
さて、これから少しずつ日も長くなることであろう、明るい明日のために記録しておこう、ベルギーの可照時間。
日の出:8:44 AM
日の入り:4:37 PM
可照時間:7h 52m
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