猫好きにはたまらないというイーペルの猫祭りに行ってきた!
僕は特に「猫好き」というわけでもないが、「地方の祭りが好き」で、しかもこの猫祭りは3年に1度という、オリンピックよりも1年短い周期で開催という貴重な祭りである・・・、こんな祭りを見逃してはいけない!っていうので、今年は早々とスケジュールに入れていた。
沖縄からベルギー留学中のアスカとナーミィーも「行きたい!」と、言うので一緒に行く事になった・・・、ところが当日、ナーミィーは事情で遅れることに・・・、なのでアスカと二人でアントワープから電車に乗り、フランス国境近くのイーペルまで行く。
アントワープ中央駅からイーペルまでは、途中ブリュッセルで乗り換えて2時間43分!遠い!
僕は去年の8月にも行ったことがあるので、何がどこにあるかはわかっている。
この繊維会館にはすぐに辿りつけた・・・この場所で祭りのハイライト「猫のぬいぐるみ投げ」が行われるのである・・・が、僕らがここに来た時は13:30過ぎ、祭りのパレードが始まる15時までには、あと2時間半もあるが、すでにパレードコースの柵の前には「場所取り」で人が並んでいる!
観光案内所の上にも猫が・・・
おみやげショップは店頭にテーブルを出して、すでに「猫のぬいぐるみ」売り出しているが、お客さんは、フィナーレのぬいぐるみ投げでゲットするつもりでいるから、簡単には買わないよ!
ショップの店員のオジサン、Tシャツに「日本からのお客さん歓迎!」と書いてあったのかな、よく覚えていないが・・・、ここまでするとうことはやはり日本人はいいお客さんなんだろうな・・・と、思うが、その時すでに店では日本人らしき人々がおみやげを物色していた。
僕らはモチロン何も買わず、次へ行く・・・(あとでゲットするつもりなんだよな、アスカ)
第1次世界大戦で甚大な被害を受けたイーペルの街にある、白い門はメーネン門(Menenpoort)と言って、戦没者を慰霊する記念碑となっている。
門の内部、周りにはびっしりと戦没者の名前がフルネームで刻まれていて、その数なんと54,896名・・・沖縄にも「平和の石礎」というものがあり、そこには第2次世界大戦で沖縄で亡くなった人々の24万人以上の名が刻まれている・・・沖縄戦がいかに悲惨だったかがこの事からも分かる。(沖縄の話はやめておく、他で読んでいただきたい)
イーペルの聖ヤコブ教会(Sint-Jacobskerk)青空バックと新緑でキレイ・・・そういえば沖縄人が揃うと天気が良くなるんだね・・・前回の「川島選手練習見学の日も」最高の天気だったな。
再びメイン会場の繊維会館前に戻ってきたら、すでに人垣ができているのに「パレードが始まったら2時間は動けないから、腹ごしらえをしようや・・・」と言う事でフリッツ屋に入る。
ビールとフリッツとコロッケを注文して食べる・・・呑気なもんだ!
フリッツ屋から出てきたら、何やらパレードが始まっていたが、こんな車なんぞが通っている!
なんでも、最初は祭りの協賛企業の宣伝パレードがあるんだそうな・・・、僕らは人垣を観察してから、一番手薄そうで身長が低い人がいるところの3列目に張り付いた。
宣伝パレードが終わり、白バイの先導車が来て僕らの前で止まった・・・カメラを向けると、しっかりカメラ目線で固まってくれたではないか!(怪しい者と思われたワケじゃないだろうな)
パレードが始まった・・・猫が来るかと思いきや・・・
ネズミさんたちがたくさん出てきてダンス!
キミはネズミなのか猫なのか?どっちだ?・・・猫だと思う。
本格的にパレードが始まった・・・やっぱりネズミを追いかけて猫が登場するってのは当たり前といえば、当たり前か。
この、茹でられた蟹のような得体のしれない物体は、全身に太鼓が埋め込まれていて、上でも下でも大勢で太鼓を叩いていた。
牢屋に入れられた「魔女」を曳いている馬車。
実はこれ、史実に基づいた「歴史絵巻」のパレードなんであります。
日本人歓迎するなら日本語のパンフレットを作ってくれよ!って思うのだが、HPにも日本語はなかったね。
世界から集まった猫好きたち・・・、日本人もたくさんいたが、あえて写真には撮らなかった・・・このブログを見る可能性もあるので・・・、いや、ホント普通に歩いていると「日本語」をよく耳にしたものだ。
パレードの途中で1分くらいの寸劇があったりして・・・
懐かしの名車ムスタングではないか!
これはコルベット・スティングレーではないか?
車は歴史絵巻とは関係ないと思うが・・・
中世の女性・・・結婚式の一幕だったと思うが・・・
そして、結婚式のご馳走に差し出された「哀れな羊くん」・・・あぁ、リールのシンボルよ!
リール市の「ひつじが800(頭)パレード」は5月27日だよ!
在住者の皆さんお見逃しなく、100年に1度の祭りフィナーレだよ!
これは、ミッフィーちゃんでもキティーちゃんでもなく、ベルギー生まれのムスティ-くん(男の子)ですよ~。
キティーちゃん(1974年生まれ)の模倣と思うなかれ、こちらの方が年上(1960年生まれ)なのだ。
ちなみにミッフィーは1955年オランダ生まれ。
日本の舞妓風の女性たちが出てきた!
プログラムによると「日本の幸福猫たち」と言うことのようであるが・・・
浴衣だか着物だか分からなく、どこの民族衣装かと思ったぞ。
イーペルは日本の広島市と姉妹都市だそうだが、広島市よ、もうちょっとこの祭りを見て、支援してくれないかなー・・・、着付けとか草履とか、歩き方の指導などもして欲しいな・・・
ベルギーのハッセルト市は伊丹市と姉妹都市で、伊丹市はハッセルトに広大な日本庭園を造ったのだよ!
Les Chats de Geluck
そろそろ真打ちの登場でござる!
猫の王様 Reus Cieper
Minneke Poes
猫の女王ということらしいが・・・ちょっと情けない顔じゃないか?・・・これって可愛いとか、気品のある顔なのかなぁ、不思議だ!
「出たァ~~~ッ!」 って感じじゃないかぁ!
道化師たちのバンド。
LIER800でも、生音を聴いたバグパイプ演奏が、またも生で聴けたー!
これには、元吹奏楽部のアスカちゃんも大感激!
このバグパイプ演奏行進がパレードの大トリだった。
最後に騎馬警官が来てお開き・・・
しかし、この後クライマックスの繊維会館の鐘楼からの「猫ぬいぐるみ投げ」があるので、群衆が続々と鐘楼の下に集まってきた・・・
赤白の道化師が鐘楼のバルコニーに現れて、猫ぬぐるみを並べ始めた・・・期待感高まる群衆・・・
宙を舞う猫ぬいぐるみーー
下で群衆の争奪戦が繰り広げられる!
日本人のTV取材班らしきクルーもいた。
十分に群集を惹きつけ、焦らしながら、群集心理を高揚させて、1匹づつ時間をかけて投げる・・・
なかなか遠くまでは届かないので、僕らも少し前に行き、アスカちゃんをさらに前に行かせた・・・
大きく手を挙げるアスカちゃん・・・
するとその1投目で、その手の近くに落下してきたが1mくらい外れてキャッチできず残念!
クライマックスも終わり、「ナーミィーは来ただろうか?」と思い出したように「今どこにいるの?」と、電話をしてみたら場所の説明をしている間に、すぐそばにいるのを発見!
そこで合流して「じゃー、帰ろうか!」
ナーミィーはいろんな不運が重なり、(バスが遅れたとか電車に乗りそびれたとか・・・)家を出て4時間くらいかけてイーペルに着いたのに1時間ほど滞在して帰ることになった・・・可哀想だが仕方ない、この時間に帰らなければ夜中か、終電を逃してしまう時間なのだ。
フィナーレの「魔女の火あぶり」までは電車移動の人には無理な時間だった。
それが始まる前にイーペルをあとにする。
僕の唯一のおみやげは「イーペルマン」と云うビール(2€)だった。
まだ飲んでいない・・・
あ、ぬいぐるみ投げで、ぬいぐるみキャッチできなかったアスカちゃんと、パレードを見ることができなかったナーミィーは、結局猫ぬいぐるみを、ショップで買うことになったのであった。
土産ショップでは、ぬいぐるみ投げのあと、キャッチできなかった悔しさから、買い求める客が多かった!
そうだよねー、あんまり鐘楼からたくさん投げると、土産ショップが売れないからね、そのへんは計算ずくか。
追記:Facebookの写真アルバムにUPしました。
合計180枚超のアルバムをお楽しみください!
4 件のコメント:
久しぶりのコメントになるLeuven在住のtommyです。
この日は我が家も猫祭りに行っていました…と思いながらブログを拝見したら写真に思いっきり写りこんでますね。
メーネン門の写真、妻の上着(緑色)が目立ってます。
ちなみに猫投げ、もみくちゃにされながら1匹ゲットしました。
tommyさん、猫1匹ゲットしたんですかー!
それはすごい! 幸運の猫ですね、おめでとう!
僕の写真に写っていたっていうのも、物凄い幸運ですよ(笑)
何なら写真大判でお分けしましょうか?メールください。
初めまして!凄いなぁ~楽しみです!
実は最後まで見てブルージュのホテルに帰ろうと
思っていたのですが、終電とか日本程なくて
無理なのかなぁ・・(;;)
最後迄読んで不安に思ってしまいました。。。
mi mi さん、コメありがとうございます。
猫祭りに行く予定ですか、楽しみですねぇ!
ブルージュ宿泊なら「聖血の行列」も見ごたえ充分ですよ!(10日)
ベルギーでは鉄道が本数少ない上に、時々トラブルでキャンセルという事もあるので、いつも終電から1-2本前の電車で帰るようにしていました。
お気をつけて、楽しんできてくださいね。
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