5月17日に行われたブルージュの「聖血の行列 vol.2」でございます。
キリストの復活の所まで見ていただいたんだっけ?
「キリストの昇天」の部分が行列にあったかどうか気が付かなかったが、展開は早く、11世紀末、聖地奪回の十字軍の時代へと進んでいく・・・
ブルージュの旗を掲げた騎士団。
馬にも掛けられている「ブルージュの旗」
そして、第2回十字軍に参戦したフランドル伯の帰還。
伯爵はエルサレム遠征の帰り道、コンスタンチノーブルでキリストの血を手に入れて持ち帰ってきた。
このカプセルに「キリストの聖血」が入っているのである。
この聖血は普段でも聖血礼拝堂で拝観することができるが、外へ持ちだして一般にお披露目するのは、多分この時だけだろう・・・
そしてまた、市民たち登場!
これはギルド(同業者組合)の代表たちか・・・
華やかなマーチングで場面転換?
大きな地球儀に、緑を載せ、
周りをメッセージの書かれたTシャツを着た人々が歩く「自由を! 平和を! 自然を!」みたいな事だったと思う。
ここからパレード(行列)の質が変わってくる。
歴史絵巻は終わり、教会の聖遺物の行列になる・・・これは大きな教会のある各地でも行われることで、僕の住みむリール市でも10月に聖グマルス教会の聖遺物行列がある。
教会から様々な聖遺物が持ちだされ行列する。
鐘楼の大鐘が鳴り続け、荘厳な雰囲気になる・・・
鐘楼の大鐘が鳴り続ける中、軽やかなカリヨンの音が加わり、ブルージュの旗を持った女性たちのダンスが始まった!
2頭立ての馬車に積まれているものは・・・
軽やかな鐘の演奏は移動式カリヨンからだった!
この隊が行列のフィナーレだったが、演奏された曲は日本人には誰にでも馴染みの曲「見よ勇者は帰る」だった ・・・・ なに? 全然馴染みじゃないって?
運動会の表彰式で流れる「ちゃ~ん ちゃ~ん ちゃ ちゃ~ん ちゃ~ん、・・・」というやつだよ。
鐘楼の時計は5時10分を指していた。
3万5千の大観衆が帰り始める・・・例年より今年は少なかったようだね(例年は4万、5万の訪問客がいるそうだが、僕ひとり増えただけではどうにもならなかった)
相変わらずのブルージュの美しい風景。
フロートマルクトから少し小道を入った所にあるブラッセリー「Cambrinus」
この店でブルージュのAさんと待ち合わせ、1杯のビールを楽しむことに・・・
祭りの日で、いつにも増して混んでいたので、僕らは店頭にあった木の樽をテーブルがわりに立ち飲み・・・窓の花置きに座ったけどネ。
ブルージュの地ビールBrugse Zot(Aさん)と、この店のハウスビール(僕)を飲む・・・、しばしの歓談。
Aさんには時間がなかったので、今回は飲み歩きはできず、ここで解散した。
僕はひとりでブルグ広場に行き、市役所前での儀式を少し見た。
儀式の後、聖血礼拝堂が解放されたようで、
観衆は続々と入口の方から吸い込まれていった・・・あの聖血の入ったカプセルを拝観しに行くのだろう・・・ひとりづつ手の届く範囲まで近づいて見ることが出来る。
僕はもう、帰路につく・・・聖血よりもビールを!
ってことでもないが、ベルギー・ビールカフェの名門「ブルグス・ベールチェ」に立ち寄ったが、やはり満杯だった。
名の知れたカフェは、ビール通の観光客がよく知っているので、常に満杯のようである・・・この店も日本の本でも紹介されているからね。
帰りの電車は座ることが出来るか心配だったが、4人席にひとつ空いてる席を見つけ座ることが出来た。
BruggeからLierまで1時間28分の旅(1回乗り継ぎ)RAIL PASSで往復15.2€だ。
個人的にはイーペルの猫祭りは小中学生が楽しめる祭りで(大人でも猫好きの人は楽しめる)、ブルージュの「聖血の行列」は中学生以上、大人まで、歴史に興味のある人には楽しめる祭りかなという印象だった。
モチロン僕は今回の祭りの方が楽しめた!
のちほど Facebook のアルバムで大きく、たくさんの写真を紹介したい。
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