この通りと反対方向に、最高裁判所はあるのだった。
さて、本日の本題に行こう。以前に「ブリュッセル窃盗団に遭遇」という事件もあったが今回は「ブリュッセル引ったくりに遭遇」なのだ。
19世紀最大の建築物と言われる、最高裁判所から、ルイーズ広場前に出た所で事件に遭遇した。
突然女性の悲鳴がして、何処だろうと探していると、僕の向かっている方向から3名くらいの人たちが走ってくる。とっさの事なので、僕のすぐそばを通るとき、一番前を走っている男が、白い大きめのハンドバックを持ている事に気づいた。その後ろから、若い女性と男性が追いかけている。そのもっと後方に中年のちょっと太った女性が、わめきながら走っていた。
この時初めて、ひったくりに遭って、女性が叫んで、犯人と追いかける人達だったんだと理解出来た。振り返ってみると、犯人はハンドバックを道路に投げ捨てて逃げた。
「ああ、一件落着か」と、見るのをやめて歩き始めた。すると、また、バタバタと騒々しくなり、また振り返ると犯人が走って、戻って来た(多分前方からも包囲されて引き返したのだろう)。
僕が歩いているそばに、地下鉄への入口階段があったので、そこへ入って行った。それを見ていた別の通行人の男性が、階段の仕切りをスパッと乗り越えて飛び移り、ひと悶着あった後、犯人の襟首を捕まえて歩道まで引きずりあげてきた。
取り押さえて、被害に遭った女性に「バッグは大丈夫ですか、全部ありますか?」と確認して、女性が「大丈夫」と言うと、取り押さえていた男性は「次やったらタダじゃおかんぞ!」みたいな事を言って、犯人を開放して、歩道の通行人に戻った。
カッコイィー!!、映画の撮影かと思うほどのアクションだった。
取り押さえた男性は、きっと警察か軍隊経験者だろうね。ひるむことなく一瞬の判断で動いたし、犯人に対して打撃行為をしなかった。
対する犯人は、あの噴水の中ではしゃいでいた青年と同じような、普通の若者。
大都会の光と闇、裏と表、本当はもっとひどい事もあるんだろうが、目の前でこんな事件を目撃した。
ベルギーでは以前、そう言う犯人を取り押さえようとして、ナイフで刺された事件もあったそうだ。
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2 件のコメント:
masayukiさん、いろんな事に遭遇されますね!
でも、こういう事を目にする度、
気をつけないとと気が引き締まりますね。
私も前回のmasayukiさんの記事を見てから、かなり気を配るようになりました。
・・・・マッスル兄さんナイスです(大笑)
お会いするならこちらの方が断然嬉しいですね!
ポーズまでとってくれるなんて素敵~!!
ものを引き寄せる力があるようなんですねえ~(・・・お金以外の)
いつもはプラス方向に働くのです(ブログネタになったからプラスか?)
人通りも多い所で、白昼堂々と言うのが社会全体の問題か。
そんな中でも、追いかけた女性もいたし、取り押さえた男性もいた事で、少しは救われる。
そう、どうせならマッスル兄さんのような、平和的な人を望む。
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