ブルージュテニス遠征の楽しみは、ついでに「北のヴェネツィア」「屋根のない博物館」とも言われるベルギーの世界遺産「ブルージュ歴史地区」を気兼ねなく?歩けることである。
おまけにブルージュ在住Aさんが一緒とあれば「鬼に金棒」だ!
という事で、僕一人でのぶらりとAさんが案内してくれたブルージュのビアカフェめぐりを、膨大な写真と共にお届けします。
なお、写真はすべてケータイノメカラ「GALAXY mini」です。
天気が良くなっているのでジャンパーはリュックに入れて、Tシャツ姿にラケットを差したリュックを担いで歩きだす。
「愛の湖公園」とロマンチックな名前が付いている運河をせき止められた河畔に建つ小さな城。
その池と、旧市街の運河の間にある水門。
水門の前まで来た観光ボートはここでUターンする。
水門の横には「ベギン会修道院」の南側の門がある。
一般的に観光客は、駅からフロートマルクトに行ってからこちらに来るようなので、もうちょっと北側にある「正門」から入るが、僕はいつも駅から直接ここに来て、修道院を歩いてからフロートマルクトに行くので逆のパターンになっている。
夏の日の修道院中庭、大木になっている木々は、ある角度から見ると全部傾いている。
修道院の中にある教会。
今回は初めて内部にも入ってみた。
あまり仰々しい装飾はなくシンプルな感じ。
正門から入ったらすぐの角の方に修道女の住居の博物館がある(有料)
正門から出た所。
ブルージュで一番狭い路地にやって来た。
メムリンク美術館前の通り。
運河の上の橋から見ると、観光ボート乗り場には長蛇の列。
外観の修復工事が終わったばかりの聖母教会。
昨年9月の4姉妹珍道中で訪ねた時は「内陣」以外は無料だったのに、今回は最初の入場からして有料になっていた!(一般4€)
石橋のたもとで男女がヴァイオリンとアコーディオンの演奏をしていた。
気に入った方は投げ銭をどうぞ・・・という事です。
石橋も大混雑の感じ。
ツアー観光団が多かったみたいで、何も団体観光は日本人だけじゃないですよ!
ヴィオリンとアコーディオンの音が聞こえる、この辺りの木陰のベンチでひと休みする。持っていた傘も邪魔になったのでリュックの横に立てて紐で結ぶ・・・これで両の手が自由になった。
再び歩き出すが、僕の姿を想像してみておくれ!
しょぼくれた紺色Tシャツに、膝に当ての入ったジーンズ、最近丸刈りにしたばかりの坊主頭、赤いリュックに緑の傘を立てて、おまけにラケットのグリップまで立っているアジア人・・・
まるで、
「どですかでん」
ブルージュに迷い込んだ山下清である。
(写真の1枚でも撮っておきゃよかったなぁ・・・)
ま、いいか! とにかく歩きだす。
アーレンハイス(Arentshuis)美術館前の庭にあるオブジェ。
こんなオブジェが4体くらいあったかな?
後ろには聖母教会。
グル―ニング美術館(Groeninge Museum)入り口。
フロートマルクトへ向かっていく運河沿いの歩道。
観光客が行く所、馬車も行きます。
水上も地上も観光客でいっぱいの感じですね。
ボート乗り場が6カ所くらいあるがすべて長蛇の列。
鐘楼が見えるビュースポット。
ボートは満員の客を乗せている。
市庁舎のあるブルグ広場。
ブルグ広場にある聖血礼拝堂。
何やら人だかりが・・・
銅像風のパフォーマーでした・・・
どこでもよく見るが、この2人は微妙にスローモーションで動き、何やら芝居を演じていたので「何が起こるか分からない期待感」で、群衆はなかなかこの場所から離れられないようだった。
・・・前に置いてある帽子には小銭が貯まっただろうか?
と、ここまで来た所でまず最初のビアカフェめぐり!
Aさんと合流し、ブルグ広場とマルクト広場を結ぶ道のわき道に「ブルージュで一番短い道」というDe Garreがあり、その1番地にあるカフェ「De Garre」、かなり古そうである。
Aさんは白ビール、僕は黒いビール(Gulden Draak グーデン ドラーク)を飲む。
(西フランダース州のビールを多く揃えているという)
どちらも初めて見るが、味は奇をてらったものではなく美味しく飲めた。
(小さなチーズのおつまみが付いてきた)
いかにも古そうな木の天井と白い壁、壁にはブルージュの風景を描いた絵が掛けられていた。
このあと旧市街から抜けて、テニスをしてきた。
テニスをしたあと、また旧市街に戻る。
19:30頃になり、夕陽が当たった公文書館の白壁と金色の飾りが輝いていた。
公文書館と市庁舎。
さて本日2軒目のビアカフェはフロートマルクト近くにある「Bierbrasserie CAMBRINUS」という店。
まずこの黒いハウスビール(Gambrivinus)を飲む、これもおいしい!(ピーナツと柿の種のつまみが付いてくる)
このお店はイギリスの観光ガイドブックに載っているらしく、イギリス人観光客が多いようだ。
英語でしゃべっている人を多く見る・・・400種類以上のベルギービールを置いている店という事で、1杯飲んで帰る人などいないだろう。
なので、けして広くはない店内だが、いつも満席で、あきらめて帰る人もいるし、立ち飲みで席が空くまで粘る人もいる・・・僕らも立ち飲み組・・・1杯目を飲み終わる頃カウンターの席が1つ空いたので、僕が座り、Aさんは隣で立ったまま2杯目を注文した。
2杯目はこの店の「今月の樽出しビール」というグリンベルヘン(Grimbergen)このビールは僕は時々カフェで飲んでいるのでなじみの味、すっきりと飲みやすい黒ビールだ。
2杯飲んでマルクト広場に出ると、さらに西日が強くなって鐘楼を照らしていた。
20:40ごろ、この時間からは昼間の団体観光客の姿は見えず、平静を取り戻したかのように見える。歩いているのはまだ夕食のレストランが決まらない人か、ビールを飲み歩いている人たちである。
マルクト広場からまた小道に入り、Aさんが案内してくれた3軒目は「't Brugs Beertje(ブルージュの小熊)」Kemelstraat 5にあるカフェ。
僕はLiefmansの黒ビールを飲んだが、これがまた個性的で、あのローデンバッハのような香辛料が効いていて、多くは飲めない! Aさんは「そろそろアルコールを控えめに」という事か、スタンダードなアントワープのビール「ボルケ De Koninck」を飲んだ。
※あとで調べたところ、村田功著「ベルギービールという芸術」という本でも紹介されている。
それによると「ブルフス・ベールチェ('t Brugs Beertje)は世界で最も洗練されたビアカフェのひとつで、このカフェを訪れずにブルージュを去る人は本当のベルギービール愛好家ではないとまで言われている」
あぁ、行っておいて良かった!「僕はベルギービール愛好家です!」と胸を張って言える!
そうと分かっていれば、もっと店内を観察したのだが、あの時は3軒目という事で店に入るなりカウンター席に座り、ビールを注文したものだから店の奥まで見ていない・・・、トイレにも行かなかったからね。(トイレに行くと大抵店の奥まで歩き店内を見て、トイレの清潔さでも店の状態が分かるというものであるが)
それは残念だ、また次回の遠征の時に行こう!
カウンター席の天井にもビールグラスがたくさん掛けられ、この店はベルギービールを100種類以上も置くような店の「ハシリ」的なお店なのだそうだ。
そろそろ電車の時間を気にしながら飲んでいたが、3軒目という事でなかなか一気飲みする元気もなくなっていて、ギリギリまでゆっくり?する。
「さあ、そろそろ出ないと予定の電車に乗れないよ」と、店を出てからは急ぎ足で駅に向かった。
Lierまでの最終電車の「ひとつ前」に乗るのが目標だった。
21:18の電車だが、駅に着いたのが21:17。ホームに駆け上がって行ったが無情にも電車はドアが閉まり、動き出す直前で、乗る事が出来ないまま発車してしまったー!
Aさんショック!(完璧に案内してきたのに、最後にしくじってしまったぁ)の感じ。
僕はそれほどショックではない・・・「次は21:35だから、下へ行って缶ビールでも買ってくるよ」と、自販機で缶ビールを買って次の電車を待つ。
Aさん、僕が電車に乗り、発車するまで見送ってくれた。
ホントにありがとうございます!感謝してます。
「次はアントワープでビアカフェめぐりをしましょう!」
ゲント駅の時計台。
Lierまでの最終便はゲント駅経由なので乗り換える。
まぁ、よくも寝ないで乗り継ぎが出来たものだ・・・僕。
そして次はAntwerpenーBerchem駅での乗り換え、こちらの難関も無事通過。
23:10 Lier駅着。
ふぁーーーー、長い一日の旅が終わった!
この長ーい記事を最後まで読んでくれた方にもありがとう!
手を休めてスライドショーを眺めてください。
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