今度はベルギー南部、バンシュ(Binche)のカーニバルに行ってきた!
「ようやるのぅ」と、思わないで ・・・ 何しろ季節ものだから、この時期に集中的にあるのだから。
平日なので、リールからブリュッセルへの直行便が出ている国鉄 ・・・ ブリュッセル北駅(Brussel-Noord)で乗り継ぎをする ・・・ 余裕で座れた。
リールからバンシュまで2時間5分の電車旅で、到着12:55pm。
Bincheの駅は渋い! レトロ感ぷんぷん ・・・ 南部なのでフランス語圏です ・・・ オランダ語圏から来ると同じベルギーでも、外国に来たような雰囲気すらする。
宮殿のようなバンシュ駅
駅を出て、街の方角へ向かうと、さっそくカーニバルの主役のジルたちが練り歩いているのに遭遇する。
後ろの年配のジルが、前にいる少年に 「おい、ミハエル、腕の良さそうなカメラマンがいるぞ!」と声を掛ける(フランス語)、
「あ、ホントだ、きれいに撮ってネ!」(フランス語)
という、会話の内容は僕の想像です。
「メルシー」 と、礼を言った。
13時過ぎまでジルたちは小グループに分かれて、市街のあらゆる小道をくまなく練り歩いている ・・・ 実はこの時がジルたちを間近で見られて、話しかけたり?一緒に写真を撮ったりできるチャンスなのだ ・・・ ジルたちは気軽に応じてくれるし、カメラ目線もくれる。
13過ぎたら、各自の家に帰りしばしの休憩をとり、15時から全体でのパレードが始まる ・・・ メイン会場であるグラン・プラスまで到着するには16:00~17:00と、予測するが、カメラマンとしては場所取りのため、15時ごろから最前列のフェンスに張り付いて場所を確保しなければならない(これが辛い!トイレに行けない、ビールも飲めない!)
ジルたちの休憩時間 ・・・ 街は一時的に静かになり、観光客は通行止めになっている道路を闊歩する ・・・ 真ん中の建物は郵便局。
市内には昔の城壁が多く残されていて、日当たりのよい場所へ人々が行くので、付いて行った。
僕も休憩、お昼ご飯は、前日のチラシ寿司のご飯で作ったおにぎり!
もちろんビールがお供する。
結構高い場所だが、皆さん平気で腰かけて座っている。
おにぎり2個の昼食の後、再び街歩き~ぶらり
グラン・プラスにある市庁舎
春を告げるミモザの花で飾られている!
プルス・ウルトラ(PLVS UVLTRE)フランス語でもなくて、ラテン語らしいのだが、これが市のモットーとする「もっと遠くへ!」という意味らしい ・・・ 神聖ローマ皇帝カール5世の時代から続くモットーで、植民地開拓時代で、拡大する一方だったのだ。
この祭りの発祥自体が、インカ帝国を滅ぼして植民地とし、インカの衣装を着た踊り子を躍らせた事から始まったらしいのだ。
それを知らなければ「ベルギーの祭りなのに、なぜインカの文様の衣装なのだ?」と不思議に思ってしまうだろう。
結構広範囲に残されている城壁。
写真を撮りながらのんびり歩いていると、いかにも日本人らしい年配の男性が独り歩きをしていて、僕に「エクスキューズミー、ピクチャー、プリーズ」 なんて声かけるので 「ヤァー、ヤァー、オーケー!」 と引き受けて 「レーディー・・・ヤッ!」 と、シャッターを押して、カメラを返した ・・・ 男はカメラを受け取って 「テンキュー、 ウェアーユー、カムフロム?」 なんて聞くので 「ジャパン」 と答えた。
「あー、日本人ですか、良かった・・・旅行ですか?」 なんて事から、しばらく歩きながら話をした ・・・ この男性はもう、定年退職をしている年齢で、以前は奥さんと一緒に良く旅行に出かけて、ヨーロッパの国々を回っていたが、近頃は奥様の健康がすぐれず、長旅は無理とのことで、片言英語で(無謀な)ひとり旅をするようになっているとの事。
今回は「ヨーロッパはほとんど回ったが、ルクセンブルクとベルギーだけはまだ行ってなかったので、今回の旅行になった ・・・ ドイツから入って、電車旅でルクセンブルク、ベルギーを回っている」 のだそう ・・・ 「へぇ~、いい旅をなさっていますね、僕なんか、ベルギーに住んでいながら、あまり外国へ行かないんですけど・・・」 と、感心してしまった。
城壁をひと通り一緒に回った後、旅慣れたおじさんと、「じゃこれで、また機会があればお会いしましょう!」 と軽く別れた。
城壁の中段当たりの小さい広場で、何やら作戦会議をしているグループ、よく見たら、
模型のヘリコプターだった!(後ほど登場する)
そして、みたび市街へ戻ると「芋を洗うような人出」だ!
僕は4年連続でこの祭りに来ているが、いつにも増して多いような気がしていたが ・・・ あとの情報によると、この祭り新記録の11万人が押し寄せていたとのことだった!
観光案内所のトイレを使わせてもらって、いよいよ場所取り開始!
バンシュのカーニバルはユネスコの世界遺産登録されています!
もう、ほとんどフェンスに客が張り付いているが、空いている場所を探す ・・・ 市庁舎をバックに出来る、いい場所を確保した。
パレードの時間が近付いて、広場から観光客が退避しても、目立ちたい人々はいるものである ・・・ この人たちは公式な人かも ・・・ ミス・バンシュ&ミスター・バンシュかの記念撮影をしているところだった。
目立ちたい人々・・・
ママも目立ちたいのよ!
市庁舎の鐘楼のわきに UFO 現る!
この物体は先ほどの無線操縦のヘリコプターだった ・・・ カメラを持っているんだろうなぁ~ ・・・ 僕は正体を知っているから驚かないが、知らない人は、マジにUFOかと思うんじゃないだろうか ・・・ 空を見上げる人は少ないか?
写真アルバム「Binche - Carnaval 01 , 04 Mar 2014」
長くなるので、祭りのクライマックスは次回に!
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