柄にもなく弦楽四重奏を聴きに行ったという ・・・ しかもリール市、市庁舎でのお客さんのいないコンサートだった!
昨年11月、リール市内で音楽アカデミーのコンサートがあり、その時に聴いた弦楽四重奏クヮルテットの再演。
クヮルテット(左から12歳、20歳、17歳、15歳)
リールの音楽アカデミーの生徒で構成するはずが、昨年11月のコンサートの時に 「ビオラを弾ける人がいないので和樹さんお願いできませんか~?」 みたいなことで、声かけられたのがきっかけで、部外者ながら、ここのアカデミーの構成員になってしまっている和樹君である。和樹君はアントワープ王立音楽院の学生だから、みんなより先輩格だが、何事も経験である ・・・ 第1ヴァイオリンは17歳の女の子。
今回も 「市庁舎でクヮルテットをやりますから、またお願いします」 と、云う事で頼まれたらしいが、彼はどんな演奏会なのか聞いてなかったらしい。
和樹君から僕に連絡があったのは 「日本から友人が遊びに来ていて、僕はリールで演奏があるので、みんな(4人)を連れて行きますが、リハーサルの間に、Yukiさんがリールの町を案内してもらえませんか・・・その後、演奏を聴きに来てもいいですよ」 と、頼まれたのだった。
「いいよ、市庁舎の内部には普段は入れないから、ぜひ行きます」 と、喜んで引き受けた。
ところが彼らはリール到着が遅れて、そのまま会場(市庁舎)入りする事になった ・・・ 友人たちと僕も入る。
「市庁舎の中で演奏をするというのは、何かのレセプションの中での演奏だろう」 と思ってはいたが、和樹君も内容を知らされてないし、僕らにも分かるわけがない ・・・ 会場となる部屋に案内されたものの、お客さんらしきはおらず、和樹君について来た日本人の友人4人と僕、合わせて5人がお客さんと言えばお客さんだった。
その他の人はすべてジャーナリストらしく、カメラやノートを持っている ・・・ 地域TV局のカメラも来ている ・・・ い、いったい何が始まるんだ?
西日の差す市庁舎の2階の部屋で、弦楽四重奏が始まった。
まさに室内楽である!
小さい部屋で、間近で演奏される音の響きは素晴らしい!
ちなみに、和樹君が連れてきた友人たちというのは、高校時代の吹奏楽部の仲間だったらしい ・・・ という事は、音楽に疎いのは僕だけだったのだ。
リール市長(Frank Boogaerts)と和樹君
市長のスピーチが始まった 「中国製の優れたヴァイオリン3丁がリールの音楽アカデミーに寄付された ・・・ 云々」
と、いうセレモニーだった ・・・
右の人が寄付したのかと思ったが、さにあらず ・・・ この方が仲介役をしたらしい ・・・ ま、その場でオランダ語をまともに理解できなかったが、後でニュース記事などを読んでみると、「中国の著名なヴァイオリン製作者が、リールの音楽アカデミーに高級なヴァイオリン3丁を寄贈した」 らしいのだ。
当人は今回、来られなかったので、仲介をしていただいた、この右の方が表彰されるというような、セレモニーだった。
ふたたび、弦楽四重奏が続く ・・・
第1ヴァイオリンの子が弾いているのが、今回寄贈されたヴァイオリンらしい。
取材用に3丁のヴァイオリンが並べられていた。
かなり高級なものらしい。
アカデミーの生徒で、優秀な子に貸し出される予定との事。
アカデミーの学長らしき男性が、僕ら5人が座っている席へきて、笑顔を見せて 「あなたたちは中国人ですか?」 と聞いたが 「いいえ、僕たちは日本人です」 と答えると、ちょっとがっかりしたような顔になったが、なんとか「日本もいいですよねー」なんてことを取り繕っていた。
実際、このセレモニーに、なぜ日本人(だけ)が5人も来ているんだ! っていう、摩訶不思議な空間になってしまい ・・・ 我々は場違い感MAXだった。
リールの特産品、銘菓・リールスブラーイケ(Liers vlaaike)も振る舞われた!
セレモニーが終わった後、和樹君も中国製の高級ヴァイオリンを手に取り、試しに弾いてみた ・・・ 「これ、新品なんですよね、使いこんだらよくなるかもしれない!」 との感想を述べていた。
セレモニーが終わると、レセプションでワインなど、おかわりして飲んでもいいのだが ・・・ 僕は3杯ほどいただいたが ・・・ 何しろジャーナリストの取材のためのセレモニーだったので、のんびりする人はなく、さっさと帰って記事を書くなり、画像編集をしないといけないので、みんないなくなった。
まぁ、僕はせっかく市長が目の前にいるのだから、ちょっと挨拶してみた 「こんにちは、市長、僕はリールに住んでいますよ、もう5年になります」 「あ、そうですか、どこに住んでますか?」「○○通りの最後の方です」 ・・・ とか何とか、二言三言。
いつか、ちょっと声を掛けてみたかったんだよねぇ~、去年からの新市長に ・・・ すっきりしたよ。
帰り際に市庁舎内見学
この支柱のない螺旋階段は、素晴らしい芸術品である。
「結婚の間」
結婚式のセレモニーを行う部屋 ・・・ 3年ほど前、川島永嗣選手が「僕らの音楽」に出演した時、この部屋でBENIさんのインタビューを受けていた。
議会室の天井画も見もの!
議会室
という事で、市庁舎を出てきた。
なかなか貴重な体験をさせてもらいました。
その日の夜には我が家のTV にも登場した和樹君!
なかなか、中心的に映っております ・・・ まさか、中国人と思わせぶりに入れている訳ではないと思うが・・・
僕が撮った動画もあるので編集してみた。
市庁舎を出た後、まだ日も長そうだったので、みんなでリールの町を観光した ・・・ これはまた後で!
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