バンシュのカーニバル2014、第2弾!
4年連続で通っているんだよねぇ、この祭りに ・・・ なぜか惹かれるものがある ・・・ なぜだろう?と、考えると町や主催者、参加者たちの情熱というものが伝わってくるからだろうか。
聞くところによると、参加者たちは衣装や道具、有名なオレンジ投げで投げるオレンジまで、すべて自費で賄っているというのだ ・・・ あのダチョウの羽根で出来た立派な帽子やインカの文様の衣装、木靴など、すべての衣装でひとり分80万円もするという ・・・ 毎年投げるオレンジも半端な数じゃない。
そんな事を知っている友人知人、親戚からの援助もあるらしい ・・・ 「この町に生まれ、この町で生きる誇りにかけて祭りを成し遂げる」 と、そんな意気込みを感じるのだ。
そして、この祭りを見物に来る観光客にはとても優しい!
ジャンパーの前を開けている人ね、いつもTVで見る姿は、スーツに赤い蝶ネクタイという「仕事着」だが、この時はラフな格好でありました。
おばちゃんたちに話しかけたりして、気さくなものです。
首相が来たおかげか、本番のパレードの到着が大幅に遅れたような気がして、僕は少しイラついて来たのだが ・・・ 僕が立っているところに、後から来た子供たちが、僕と隣の人の間に強引に割り込んできて、窮屈な思いをしたのもイラついたが、子供相手にフランス語で怒ってもしょうがないし ・・・ (笑うしかない)
そんな様子を偵察ヘリが撮影していただろうか?
やっと、やっと、祭りの主役のジルたちが登場してきた! この時、17時 ・・・ 僕はもう、2時間もフェンスにへばりつき、立ったまま待っていたのだ ・・・ 割り込んできた子供たちに、これ以上場所を拡張されないように踏ん張りながら ・・・ 辛かったぜ!
子供の母親が、フランス語で「もうちょっと寄ってくれませんか、もうひとり入れたいので」なんてフランス語でいうので(もちろん、勝手な解釈)「どうぞ」と言いながら場所は開けなかった僕、母親は「フランス語は話せますか?英語は?」 と聞くので、「のん あいむ やぽね」 と答えてやった。
ホントは「いい加減にしろ、僕は2時間もここで待っているんだ!」 と言いたかったのだ ・・・ フランス語で!(もちろんそれは出来なかったが)
まぁ、そんな事は忘れて、祭りを楽しもう!
先頭を切ったジルグループには、楽団が付いて景気づけをしていた ・・・ そして、オレンジ投げの始まり~~!!
楽団には衣装はない!
普段着のままで、いかにも素人っぽいのだが、それはそれで、みんなベテランだから楽しい演奏をする。
2番目に現れたのは「de Pierrots」と言われる子供たち ・・・ 個人的には、僕が一番気に入っているかわいい衣装。
子供たちの表情もみんなかわいい!
ここにもまた、大人の楽団が付いて来た。
「de Arlequins」と言われる子供たち。
「de Boers」と言われる子供たち、これもかわいい!
オレンジを投げる子もいるし、フェンスの最前列にいる人に手渡してあげる子もいる ・・・ これが問題である(いや、大したことではないが) ・・・ 僕のとなりに割り込んできた子供たちは「私にちょうだ~い!」 と大声で訴えて、(憎らしいけど)かわいいだけに、つい、手渡してしまうのだ。
その女の子は、オレンジを受け取っては、後ろにいる母親に渡し、母親は大きなバッグに詰め込んでいる ・・・ うーーん、これはちょっと ・・・ 女の子の顔の前に飛んできたオレンジを、僕が手を伸ばしてキャッチすると、僕をにらみつけるし、かわいげがない。
そんな事を思ってしまう僕は大人げないけどね。
ダチョウの羽根帽子を被ったジル ・・・ パレードが来る前あたりから雨が降り出したので、羽根帽子を置いてきたジルも多かった。
おじさんは離れた所からわざわざ、僕の所に来て、
見抜いていたんだねきっと、僕がちょっと曇った顔をしているのを・・・
小さな竹のカゴにオレンジを入れて持っているわけだが、後ろから付いて歩いている補給係(親族)が補給してくれる。
インカの文様の衣装 ・・・ 腰には鈴をつけ、足元は木靴で、石畳の道を叩くように歩いて、カッタ、カッタ、カッタ、と、ちゃんとリズムを取って歩いている ・・・ 一緒に歩く支援部隊もリズムを取りながら歩く ・・・ すると、観客も自然とタッタ、タッタ、タッタと膝でリズムを取るようになるから不思議だ!
子供とのオレンジ争奪戦では分が悪いから、フェンスへのへばりつきから離れた ・・・ 写真をひと通り撮ったし、雨もだんだん強くなったので、そろそろ帰る準備に移らなくては ・・・
その女の子の母親の、大きなバッグがオレンジでいっぱいになるころ、僕は7個しか獲得できてなかった ・・・ ま、僕にはこれだけで十分だけど。
会場の外側から見たほうが、その熱狂ぶりがよく分かるというものである ・・・ あぁ、でも帰ろう!
最後までいて、みんなが帰る時になると、電車に乗る事が困難になる。
宮殿のようなバンシュ駅
駅の前には人だかりができていた ・・・ 入り口のドアが1枚しか開いておらず、係員が、いちいちチケットをチェックしてから入場させているのだ ・・・ もうちょっと、何かいい方法はないのかねぇ。
やっと座った電車の中、戦利品(縁起物)のオレンジを並べて、持っていた缶ビールを開けて、しばし、この日の幸福に浸る ・・・
僕の隣に座ったおじいさんは ・・・ かぶっていたハンチング帽をテーブルの上に置き、その上に1個のオレンジを乗せて眺めていた ・・・
優しそうなおじいさんで、僕には、このおじいさんの方が幸せそうに見えたのだった。
無事にリールに着いたら、空にはきれいな三日月が横たわっていた ・・・ 21:42pm。
写真アルバム「Binche - Carnaval 02 , 04 Mar 2014」
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