27.6.14

ZeebruggeでTVドラマの撮影!

ベルギーの某制作会社から携帯に電話があり、「今度、VRT(ベルギーの公共TV局)で新しいプログラムが始まるので、日本人のエキストラ出演者を探しているのだが、あなたの都合はどうですか?」 と、言う。
その時、僕はひとりでサイクリング中だったので、詳しい事は聞けないから「あと10分くらいしたら家に着くから、後で電話してください」 と、その場をしのいで家に帰る。

家に帰るとKatrienがいるから、次の電話では通訳をしてもらった ・・・ 内容を聞いてみると、「秋以降に始まる新しいTVドラマシリーズで、大きな港湾で、アストンマーチンを現金で買う、ちょっと怪しげな日本人ビジネスマン役とそのボディーガード役が必要で、2人+5人探している」 との事、僕は「OK」した。

はて、制作会社から、なぜ僕に直接電話がかかるのか?

不思議ではあるが、3年前の偶然の映画出演以来、ベルギーの映画制作会社のデータベースに日本人俳優(エキストラ含む)として登録されているようなのだ!

カステールビールのプロモーションビデオ面白かったなぁ ・・・ ブリュッセルの空港では日本人観光客役で主役のそばにべったりだった(その映画は今秋公開の予定)。

さて、今回はどうなる事やら ・・・

6月23日、約束の場所、ベルギー西フランダースの港町ゼーブルージュ(Zeebrugge)へ向かう ・・・ リールから電車で2時あまりもかかるので、11時集合に合わせて、家を8:15に出る ・・・ Antwerpen-Berchemで乗り継ぎ。

 電車に乗ったら、車内新聞は前日のベルギー勝利(ワールドカップ)を伝えるお祭り騒ぎ!

 ベルギーのエース、アザールは、メンズニベアの広告になっている!
今、ベルギー代表の各選手は、いろんなメディアに引っ張りだこである。

 ゲント Dampoort駅近く ・・・ 今回は通過するのみ。

 西フランダース、のどかな田園風景。

ブルージュの聖母教会を遠くに見て、ここも通過するのみ。

終点のブランケンベルゲ(Blankenberge)駅。
え、Zeebruggeじゃない?

Zeebruggeに国鉄駅はあるのだが、Webで検索した乗り換え案内に表示されなかったので、何かの事情で駅が使えないのかもしれない ・・・ そんな事もベルギーではよくある事。
諦めを付けるのが肝心である。

 ブランケンベルゲも海辺の街で夏のリゾートとして人気がある ・・・ まして、この日は天気も最高だったし、何本もの電車から降りる人が多かった!

僕は、制作会社のよこす迎えを待っていた ・・・ ゼーブルージュまでは車で10分以内である。

はい、やってきました、ゼーブルージュの港 ・・・ 大型コンテナ船が積み降ろしをする大きな港湾です。
エキストラ仲間とも面会し、以前に会った事のある日本人もいて、多少は緊張も解けた。
日本人は僕を含めて3名、中国人2名、モンゴル人3名、中国系インドネシア人が日本人役のエキストラ出演者だった。

モンゴル人はさすがに、僕らが見たらモンゴル人に見えるのだが、こちらの人からすれば「アジア人」と云うひとくくりになるのか?

中国系インドネシア人は、まぁ、日本にもこういう人はいるな ・・・ みたいな感じだ。

そのインドネシア人が「日本の沖縄に行ったことがある」 と、いうので会話が始まり、

意外な事実が発覚するのだった!

あとで ・・・

 午前のリハーサルが終わり、昼食時間。
スタッフや、メインの俳優さんたちは別テーブルで、うまいものを食べられるが、エキストラ役者はサンドイッチのみ!
ギャラは安いんだから、そんなに差を付けなくてもいいのにさ!

ま、いいけどさ!

 撮影現場はコンテナ船から、コンテナを積み下ろしする場所 ・・・

 これが主役の大道具、アストンマーチン!
なにせ、007シリーズのボンドカーにもなった車だから、たいそうな価値があって、この車を日本人ビジネスマンが8万5千ユーロ(約1千万円)キャッシュで買うという、取引の現場なのであった。

エキストラ役に挑む僕の仲間。
向かって右から、年配の日本人ビジネスマン、現金入りのアタッシュケースを持っている! ・・・ 秘書の女性、運転手役(インドネシア人)、そして、ボディーガード兼運転手役の僕。

どうだ、この凄い陣容は!?
他に6名いた。

そのインドネシア人男性と話したところ(オランダ語で)

Y(僕)「沖縄に何しに行ったの?」
H(彼)「空手の大会に出ました。そして稽古もしました」
Y「どの流派?」
H「極真空手、那覇の七戸道場」
Y「え、僕は七戸さんと友達だよ!」
H「え、そうなんですか、僕は去年も行ったんですけど」
H「今度、七戸さん夫妻と師範がベルギーに来ますよ」
Y「え、ほんと?会いたいなぁ、どこで合宿するの?」
H「へーレンタルスか、トルナウトか・・・、ぜひ訪ねてきてください、先生も喜びますよ」

「じゃ、いっしょに写真を撮って送りますから、サプライズさせましょう!」

と、そんな出会いだった。

偶然とはいえ、すごい事だ!

晴天の下、撮影は続く ・・・ 毎度のことながら、映画の撮影というのは、監督が納得のいくまで、カメラのアングルも変えながら、何度も同じシーンを繰り返し演技しなければならない。

エキストラ場面も終わり、主演役者たちの近距離からの撮影になった。

11時から始まった撮影は、午後6時まで続いてやっと終わった ・・・ ほぼ立ちっぱなしで、キツイところはあったが、上記の出会いもあり、楽しい7時間だった。

インドネシア人とメルアド交換して「さようなら~!」 

 帰りはひとりで、ベルギー海岸線のトラムで海岸線散策する事にした。

せっかくのいい天気、海岸にいるなら海辺を歩かない手はない!

とりあえず、冬にも行ったが雨に降られて残念だった、デ・ハーン(De Haan)という町へ行くことにしよう!

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