30.7.09

老人たちのサイコロゲーム

先日、妻の両親の家での昼食に招待されたので行って来た。

トマトスープに、マッシュポテト、ハンバーグに、クリーク(さくらんぼ)ソースがけ・・・、ソースは甘かったが、たくさん作ってあったので、おかわりまでしてしまった。

(ベルギーでは、今年のサクランボは豊作過ぎて大変なんだそうだ)

昼食しながら、義父もビールを1杯飲むので、付き合う。

昼食の後は、小昼寝にも付き合う・・・・・

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ベルギー天気の空(雲バックの中に、また雲がある)

昼寝の後、午後3時ごろから、ご近所の年寄りたち(80歳以上?90歳のおばちゃんも)が次々と家に集まりだした。

何が始まるんだろうと思っていたら、大きなテーブルを囲んで座り、六角形の(お盆のような)木箱を真ん中に置き、その箱の中にはサイコロが3個入っていた。

そうか、サイコロゲームが始まるのか?僕はルールを知らないので、席を外れて眺めるだけにしようと、決め込んでいたが、「簡単だからあなたも入りなさい」と、全員(9名)からのラブコールがあり、テーブルに付いた。

まずはスコアラー(採点係)が、全員の名前を紙に書き得点表を作る。

僕の名前は分かりやすく「Yukiです」と答えておいた。ついでに「日本から来ました」とも・・・。

ルールは3個のサイコロを転がして、上を向いている目の数の合計で得点するのだが、特別なのは1は100点、6は60点になる、3個ぞろ目と、4・5・6連番はボーナスポイントがある。

それをまず1周まわして、最高得点者に1ポイントを与える。勝者が決まるまで、何回もそれを繰り返す。

先に10ポイントに到達した者がそのゲームの勝者になる。(さっきのボーナスが出たら3ポイント与えられる)

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両親の家の庭からも風車(塔型)が見える(3月15日撮影)

最初の1周め、僕は5番目くらいにサイコロを投げたが、なんと!いきなり5・5・5のぞろ目ボーナスポイントで3ポイント獲得。

その後も快調に1・1・6(260点)が2回出たり、高得点続出、同点プレーオフで2回とも勝ち、まわりを驚かせ、あきれさせた。

「あーぁ、あなたは日本人だから、サイコロ振るのは上手でしょう?」と、僕の向かいに座っていたトニーじいさんは言った。

結果、ほかが5ポイントに行かないうちに、僕だけ突出して10ポイントに到達、ゲームオーバーとなった。

優勝してみんなから拍手をもらったが、ほかに褒美はなかった。(お金を賭けていた訳でもない)

ま、お年寄りの遊びだね、3個のサイの目を合計(1と6に変化をつけている)計算する能力が必要。頭のさびてない人は、瞬時に答えを出す(僕の義父も早かった)。

計算がおぼつかない人は、「3・2・6」とか言って、人に計算してもらう(65点だ、3・2・5は10点)サイの目が読めない、目の悪い方も参加していた。

週に一回くらい、日時を決めて、お茶を飲んだり、ビールを飲んだりしながら、こんなゲームを楽しんでいるようなのであります。

おばあちゃんたちは、カードゲームが好きなようだ。

ついでに、ベルギー(フランスでも見た)ではペタンクというゲームが、結構一般的(子供から年寄りまで)なゲームとして、あちこちにゲームスペースがある(テニス場にもある)

ペタンクと言えば日本(沖縄)では老人のゲームと思っていたのだが、こちらでは普通に社交場の遊びとして、行われている。

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2 件のコメント:

あーたん さんのコメント...

お久し振りのコメントですが、
(旅行に行ったりでバタバタしてまして・・・!)
もちろん毎回楽しみに拝見させていただいてます~

さくらんぼ、大好きなので
嬉しいです!
今年は沢山食べれるかな!
昨日スーパーでブドウがさらに安くなっていてびっくりしました。
しかも甘くておいしい!旬ですね♪

なんだかいい雰囲気ですね。
こうやってみんなで集まって和気藹々と・・・!
こちらのお年寄りは、みんな
時間を上手に楽しく過ごしてらっしゃるように見えます。
昨日、道を挟んでご年配のカップルが
大好き!って分るくらい情熱的に手を振り合っているのを見かけました。
若い子たちよりもとても幸せそうに見える人達が多いんですよね・・・。

まさゆき さんのコメント...

ベルギー人
日光浴が好き、雰囲気作りが好き、愛情表現を惜しまない、どうせなら目一杯楽しみたい。

これも、厳しい冬が長く、短い夏を楽しむしかない気候から来るものだろうか?

青少年のイチャツキにはムカつくが、老人のラブラブは、微笑ましい。

手をつないで散歩するのが多いですよね。
別行動する事がないのかと思うほど、一緒にいるのが不思議なのだが・・・・