土曜日の義兄夫婦の誕生パーティーの後、近くの親戚の家に泊めてもらった。
アントワープにほど近い所にある、高級住宅街。
日本に住んでいたら、想像しにくいかもしれないが、敷地が千坪単位ではないだろうか?
開発するにしても、むやみに木を切り倒さないで、 庭に木が植えてあるというより、林の中に家を建て、庭を作ったようなものだ。
土曜日は深夜に帰ってきて、用意された部屋に入ったらベッドでバタンキューだった。
日曜の朝、11:30に目が覚め(朝じゃないか・・・)、家族と一緒に、日曜日のパンを食べる。家族と言っても、大きな家に84歳のお母さんが一人暮らしだが、巣立っていった6人の子供たちが、孫やひ孫を連れて、よく訪ねてくる幸せなお母さんだ。
リビングで朝食をしながら、部屋のあちこちに飾られている写真や、装飾品を眺め、珍しいものがたくさんあったので、食事の後、写真を撮らせてもらった。
いろいろ説明してくれて、84歳のお母さんは、記憶力が非常に素晴らしかった。
そして、「ケルダー(地下室)をまだ見た事がなかったら見てきたらいいよ」と言うので息子に案内されて見てきた。(ベルギーでは1軒屋なら地下室があるのは普通である)ケルダーの使い道は普通なら、物置、車庫、洗濯場、機械室などであるが、ここは十分広いので、今は他界した父親と息子たちで、遊びでBARを作ってしまった! 昔を再現した感じ、と言うか、これを作ってから、もう40年くらい経っている。
そのまま、今にでも営業を始められそうなBARであるが、入り口は住宅の中にある。 息子たちが大学生の頃、家を離れて生活していたので、週末に帰ると、友人たちが集まって、語り明かしたのだそうだ。 民具のコレクションも見事! こんな店があって、ビールが安くて、気の利いたおつまみがあれば、僕は毎日通いますよ!
外にある納屋にも民具が・・・、ご主人の趣味がうかがえる。
そのご主人の趣味を受け継いで、子供たちはみんな、古きを大切にし、手作りで物づくり、仲間を集めてパーティーを開くのが大好き、僕も時々お世話になっています。
家の中、玄関ホールには「キリスト誕生再現小屋」が飾られていた。
クリスマスの時期は、このデコレーションも一般的。
スプーンとフォークのセット、祖先が使っていた特注品だそうで、柄にはイニシャルが彫られていた。
お母さんのアンティークコレクション、と言うより、昔から使っていたものコレクションか?右側の妙な形をしたものは、手紙の重さを量る計り。
純銀製のペン(万年筆)や、切手入れ、バラの花の化石、サハラ砂漠の石(宝石?)、お母さんは、ひとつひとつ僕にオランダ語で熱心に説明をしてくれたが、あまり理解出来ないのが申し訳ないような気がした・・・(お母さんは英語も堪能であった)。
昔のベルギーの茅葺家(もちろん高級な方)
子供部屋に飾られていた大きな世界地図。
子供の時から、世界に目を向けさせるというのは、良いことだと思うのです。
ま、ベルギーも、元々小さい国だから、世界に目を向けざるを得ないし、言葉もオランダ語以外も、当然必要でしょう。
それにしても、ヨーロッパ中心の世界地図を見ると、やっぱり日本は、中心から遠く離れた極東の地なんですねぇ・・・。
この地図を見て、自分が今、ベルギーにいる事が奇跡的の様な気がして来た。
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