ベルギーでキム･クライシュテルス！

ついに、ついに、ベルギーで生のキム･クライシュテルス（Kim Clijsters:WTA18）のテニスを見る事が出来た！

アントワープ市内にある、スポーツパレス・アントワープ(Sportpaleis Antwerpen) で行われたエキシビジョンマッチ(Diamond Games Antwerp)でヴィーナス・ウィリアムス（Venus Williams：WTA6) と対戦した。

19:00,いよいよ開幕、ショーアップされるコート。

ボールボーイズ&ガールズ、ラインジャッジの登場から始まる。

第1試合は、ベルギー人のキルステン・フィリプケンス（Kirsten Flipkens:WTA81)対パティ・シュニーダー（Patty Schnyder：WTA43)の試合があり、6－4，6－3でパティが勝ったが、地元のフィリプケンスに盛大な応援があった。

キムの試合の前に30分くらいの、ベルギーで人気のグループによる、ライヴ・ミュージックショーがあった。

普段からコンサートにもよく利用される、スポーツパレスの音響を見せつけるかのように、大音量、重低音で会場を揺るがす音だった。

キムを待ちわびているので、30分の長く感じた事！

ミュージックショーが終わって、登場したのはベルギーの新星ヤニナ・ウィックマイヤー（Yanina Wickmayer:WTA16)何といっても僕らの住むリール市出身(アントワープ州)なので、大歓迎のスタンディングオーベーション。

進境著しいが、ドーピングルール違反(ドーピングをしたわけではないが、報告義務を怠っていた）で、1年間の出場停止とかでもめて、現在調停中。で、同情を買っている。

実は、第1試合に出場予定だったのだが、上記の件で、代役がフィリプケンスになったのだった。

いよいよキム、ヴィーナスの登場。

キム・クライシュテルスは、今年現役復帰してから9月の全米オープンで優勝し、大きな話題を作ったが、ベルギーで初めての凱旋試合となった。

彼女はフランダース地域(オランダ語圏)出身なので、アントワープも地元と言う事になる。

もう一人の、ベルギー出身で偉大な元チャンピオン、ジュスティーヌ・エナン(Justine Henin）も、今年現役復帰を宣言し、12月5日にお披露目の試合(エキシビジョン)があり、TVで生中継をしていた。

エナンはワロン地域(フランス語圏)出身、そのお披露目試合もワロン地域のシャルルロワで行われていた。相変わらずの芸術的片手バックハンド健在で、来年のベルギー勢の活躍が楽しみだ。

世界最速のサーブ(女子)を持つヴィーナスのサーブ。

この日は、僕の見た表示では最高が189km/hだった。 でた～！！キムの大開脚フォアハンドキャッチ！

キムがフォアサイドに走らされて、滑り込むように足を開いて、見事にボールをキャッチ、返したボールが今度はバック側に来たので、これまた走りこんで開脚バックハンド、この2つの連続したプレーで、会場から大きなどよめきが沸いて、興奮も最高潮に達した感じだった。

このフォルムはキムのトレードマークと言ってもいい。

シルエットだけ見ても、キムと分かる位に素晴らしい！ 試合は大観衆に後押しされたキムが序盤から動きが良く、ヴィーナスを圧倒、第1セットを6-1で取り、第2セットは５-５にはしたものの(キムがサービスしたようにさえ見えたが…)、ヴィーナスは精彩を欠き7-6でキムが押し切り、勝利をおさめた。

やはり世界トップレベルのラリーはすごい！

強く打ったスピードのあるボールが、アウトするんじゃないかと思うが、きちんとライン内に落ちてくる・・・・、ボールが意思を持って、そこに落ちているのじゃないかと思うほどだ。

バックハンドスライスの、低く長く、速いボールのラリーでは、息をのむほどだった。

グランドスラムの、ファイナルのような緊張感とは言えないものの、観客は大満足して家路に着いたと思う。

試合終了後、キムとヴィーナスは観客にボールをプレゼントした。

キム、僕の所を向いているが、ボールは来なかった。

負けてもヴィーナスは、楽しそうにインタビューに答えて、観客を楽しませていた。

ベルギーのテニスファンに、大きな楽しみを与えてくれたキムに感謝です(25,000人収容の会場が満席)

そして、そのチケットが売り出されてすぐに、良い席をゲットしてくれたKatrienにも感謝です。

一夜の夢物語の様でした。

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