昨日の「アントワープの犬展」の興奮冷めやらぬ(?)今日のうちに、その日の写真を載せておきましょう。
アントワープ、ネロとパトラッシュ大好きの「PATRASCHE.NET」WEBサイト運営者のOSHIMAさんに、敬意を表してアントワープ特集です。
初対面で会った時からの雨模様に彼は「私は大体が晴れ男なんですけどねぇ・・・」と言うと「僕も晴れ男と言われて、みんなから喜ばれているんですけどぉ・・・」
二人の間には暗雲が漂っていた・・・・、ひさしを出したカフェで雨宿りをしながら雨が小降りになるのを待った。
雨が止むのを待って行った先は、プランタン・モレトゥス博物館(Museum Plantin Moretus)世界的にも珍しい活版印刷博物館である。
博物館の中庭、どこかで見た事がありませんか?僕はすぐにMechelen の「マルガレータの宮殿」に似ていると思いました。
宮殿に似ていると言う事は、豪華であると言う事で、16世紀のこの建物の所有者プランタン(フランス人)は印刷業を興し、その当時隆盛を極め、世界の最先端都市だったこのアントワープで、住宅兼印刷工場、出版業まで行い、ヨーロッパ初の新聞を発行したと言われています。
コンピューターが普及する前まで、印刷業と言うのはこういう一文字一文字を組み合わせて印刷をしていたんですよねぇ、大変でしたねぇ、それでも一度組んでしまえば大量印刷ができた事は大発明です。 印刷のプレス機、工場のようにたくさんありましたが、もちろん手動で丹念に1枚1枚を印刷していたようです。
こう考えると、輪転機と言うのもすごい発明ですねぇ。 とても小さい組み文字や、挿絵用の銅版画など、非常に精巧な技術を持った職人が多数いた事を思わせます。
イヤー、この博物館、大聖堂のルーベンスの絵のように有名ではないのですが、6€を支払ってでも見る価値は十分にあると思う。ルーベンスもこの印刷所の挿絵の下絵書きもしていたと言うし、ルーベンスの描いた絵(複製のようでしたが)も多数展示されていて、この印刷所と親密な関係があったそうです。 中庭に面した廊下にあったポンプ アップで見ると蛇口まで装飾で飾られている。
順路に従って見学していくと、自分がどこにいるか分からないくらい迷路のようになっていて、3階まで行ったのか、4階だったかもわからない。印刷機もたくさんあるし、刷った書籍も多数展示されている。
確かにすごいです!OSHIMAさんによると「世界遺産」に指定されているらしい 。
迷宮から出てきたら、外は雨が激しさを増していた。
二人の晴れ男も形無しである。
それでも2時までに「フランダースの犬」展に行かなければと、傘をさして出るのであった。
途中、昼食代わりにフリッツでも食べようと思ったが、そんな時間もなくなったので、道端のワッフル・スタンドで、プレーンワッフルを1枚づつ買って、歩きながらほおばった。
・・・・以下、昨日の記事に戻る・・・・・
例の映像作家、ディディエ・ボルカールト(Didier Volckaert)さんとアンご夫妻と別れてから、外は青空が広がり陽が射したのでOSHIMAさんは「大聖堂の写真を撮りに行きます」と言うので、それではと僕も付き合った。
市庁舎前のブラボーの噴水のしぶきが、青空に輝き
二人の晴れ男の面目躍如となった。 ブラボーの噴水の下の方には、こんな怪獣が這い上がろうとしているが、どこかで見た事があると思ったら、ブリュッセルにあるサン・ミッシェル大聖堂の中で大天使ミカエにやっつけられている怪獣に似ているのであった。 市庁舎の広場から見た大聖堂の鐘楼
ブラボーの噴水と鐘楼
ブラボーの噴水とギルドハウス群 Oude Koormarkt通りからの大聖堂 スヘルデ川埠頭の展望台にあるオブジェ(名前知らず) 同じくスヘルデ川付近からの大聖堂 さらに同じ位置から・・・
同じ大聖堂でも、なかなか日当たり良くきれいに撮るのは、運もなければいけないし、難しいものです。
この辺りは晴れ男を自認する二人と、アントワープ大好き男のOSHIMAさんの熱意に、大聖堂の聖母様がご褒美をくれたのでしょう。
いい写真もたくさん撮ったし、ある程度満足して彼と別れることになった。月曜に、日本に帰る帰途に着くと言っていたので「それでは気を付けて帰ってください」路面電車がありそうな所で別れた。
僕は午後8時過ぎ、まだ薄日の射すLier市の遊歩道に帰って来た。
彼はまだ機中の人かもしれない。
2 件のコメント:
お疲れ様でした(^^)
流石に晴れ男が2名いるとアントワープの雨も逃げていきましたw
また遊びに来てくださいね。
ほんと、信じられないように陽が射して、きれいな写真が撮れましたよね。
「日ごろの行いもいい晴れ男」ですよね!
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