四姉妹珍道中ご一行様」を霧のスキポール空港に置いてきて、僕とKatrienは帰り道にロッテルダムを通過していくので、ついでに珍道中の予定に入っていながら実行できなかった「キンデルダイクの風車群」を見に行くことにした。
高速道路を走る車中では「スキポール空港は霧のため、飛行機の発着に遅れを生じている」とのニュースが流れていた。
オランダ第2の都市ロッテルダム近郊にあるキンデルダイク(Kinderdijk)は直訳すると「子供の堤防」と言う事になるらしい。
オランダと言えばチューリップと風車、その風車の中で一番有名で、観光客を集めているのは世界遺産に登録されている「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」である。
カラー写真なのにモノクロに見える風景。
霧と灰色の空と逆光のため、モノトーンのいい感じが自然に出来ている。
風車群見学の入口に当たる駐車場(有料=5€)にあった看板より、19基の風車の配置図が分かりやすい。この図の真ん中の細い堤を歩いて(または自転車で)風車を両側に見ながら見学できるようになっている。
ベルギーのレンガ積み風車と違い、木造茅葺の風車がオランダ的。
きれいに見えるんですが、よく見るとホントに草で葺かれているんですよね、その草が日本でいうカヤではなく、その辺に自生している葦(アシ)だと思う。
風車の羽根が止まっている時、その位置で意味があるのだそうで、上の写真左は「短い休止」左は「長い休止」
上の写真左は「喜び=結婚式や祝い」右は「悲しみ=喪に服すなど」
ベルギーでもよく見かけるレンガ積みの塔型風車 5基が一直線に並んだ圧巻の風車群。
羽根の停止位置からすると「短い休止」ですね。 木造箱型風車
「フランダースの犬」に描かれている風車はオランダ型で、アロアの着ている衣装もオランダの民族衣装ではないかと、フランダースの犬(アニメ)を受け入れがたいと思っているフランダース人の間では議論になっていたとか・・・。
(ベルギーにもありますけどね、あのタイプ) 運河は静かで、蓮の葉の間をオオバンが「クェッ、クェッ!」と甲高い声を発しながら泳いでいく。 いくつかの風車のたもとの家では、今も人が住んでいるとの事、洗濯物が干されていたり、地上TV、パラボラアンテナが付いていたりで生活臭もあります。 見所まで行って、往復するだけなら30-40分位で往復できる遊歩道。 遊覧ボート乗り場、30分遊覧でひとり3€。 入り口駐車場にあるカフェで飲んだビールと駐車料金5€を払うともらえるパンフレット。
このパンフレットが秀逸で、日本語訳もある。これがまた、機械翻訳でキンデルダイクは地名なんだからそのままでいいと思うのだが、Kinder=子供、Dijk=堤防、と素直に翻訳して「ようこそ、世界遺産の子供堤防の風車村へ」とタイトルされていて、内容も笑ってしまうくらい充実した機械翻訳である。
オランダ語のほかイタリア語、フランス語、英語、ドイツ語にも翻訳されているすぐれものです。 カフェは土産ショップにもなっていて、何かを買ったりカフェで飲んだりしたらトイレ(有料=50セント)のコイン(ボルトに使うワッシャー=50セントと同じ大きさ)をもらう事が出来る。
ローカル的で非常に面白い!
カフェの前の飾り、写真を撮るのは結構だが、下にある大きな木靴をはいて記念写真を撮ったら50セント寄付してね!(と看板がある) このカフェで貸自転車を借りる事が出来ます。
1-2時間で2.5€は安いと思う、次に来た時は自転車だぁ!
この世界遺産の風車群、駐車料金として(2人乗りでも9人乗りでも同じ)5€を支払ったが、「入場料」なるものはなかった。歴史的建造物だけに傷みは激しく常に修復作業を続けているようです。控えめに献金の募集をしているようなのですが、あの木靴がそうだったのだろうか?
キンデルダイクの風車群を紹介しているWEBサイト(日本語)も簡素ではあるが良く出来ています。
2 件のコメント:
なが~い道中、おわってほっとすると同時に、ちょっとさみしい気分ですか?
それにしても、ずいぶんいろんなとこにでかけ、そして食べて、やって、しましたね。
お姉さま方にも、相当満足度の高い旅行になったのでは?
スキポール空港は、ハブ空港としての機能を最も果たすような設計をされた、ってことで「世界一」なんじゃあないでしょうかねぇ。ターミナルが1つだと乗換がスムーズだし、あの形状だと多く停泊できますから。成田は、スキポールをまねてつくられたと聞きました。
でも今やLCCなど乗り入れ航空会社の数も、トータル便数も多いから、単一ターミナルの不便性もあるのでは?「世界一」“だった”ってことじゃあないでしょかね?笑
羽田に国際ターミナルができて、今後アムスも就航するらしいですね。そしたら、沖縄へも1回乗換で行けて、里帰りがラクになりますね。
スキポール空港はそういう意味で便利なんですか?なにしろ、そこで乗り継ぎをした事がないもので気になりませんでした。
成田では第1と第2ターミナルがあり混乱し、国内線に乗り継ぐ時は羽田へ移動とか面倒でした。
台北も第1、第2ターミナルあり、フランクフルトでもターミナル移動がバスで20分位かかった事もあります。
四姉妹珍道中はツアー旅行で出来ない事をたくさんやりました。
「珍」がもたらす偶然の出来事が多く、それがマイナスではなく、すべてプラス方向に向いたのが良かったですね。
このあとベルギーは一気に冬に向かっていきます。
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