前回、「日本男児、ベルギービール造りに挑戦する」を大クリスマス、と書いたが「お送りします」の間違いですた。
面白い間違いだったので、自分を褒めているんだけどね・・・をイッ!
10月29日、寒かった火曜日、ジャンパーを着て、カメラだけ持って出かける。
「欧和ビール」って知ってますか?
僕がこれを説明すると、とんでもなく長くなるので、自分で検索して調べてみてくだされ。
検索するのが面倒な方のために、簡単に書いときます。
ベルギービール「欧和」(OWA)
日本人、今井礼欧(れお)氏が、ベルギー・フランダース地方でレシピから作り上げ、醸造しているベルギービール。
ビール好きなら興味あるでしょ?
ブルージュ在住のAさんが案内してくれるので、ゲント(Gent-Sint-Pieters)駅で待ちわせ。
LierからGentまでは平日通常料金が10€(片道)なので、RAIL PASS(10回回数券)を74€で購入、7.4€で行けることになる。(所要時間1時間12分)
Gentから、車でBrussel側へ向かいつつ、少し南下して、なだらかな丘陵のある田園地帯をドライブすること40分。
Herzeleという片田舎に来て、カーナビが「目的地」として案内した場所に、白い壁の建物と煉瓦造りの工場らしき建物があった。
わくわく!
僕の、初ベルギービール醸造所見学だ!
構内に入ってすぐの、緑の窓枠の部屋が事務所のようだ。
今井氏は中で電話対応中だった・・・、(あとで打ち解けてきて、友達風になったので「氏」でなく「さん」付けにしておきたいと思います)
Aさんが今井さんに、僕を紹介してくれて、さっそく工場内の案内をしてくれることになった。(今井さんとAさんは付き合いが長いらしく、とても親しそうだった)
煉瓦の建物の、緑色のドアを開けて工場内へ入っていく。
まずは、屋根裏部屋みたいなところまで上がって、原料の大麦麦芽を粉砕する部屋に案内された。
「大麦の芽が出てきたところで、芽をちょん切って捨てた後の大麦を使うんです」と説明する今井さん。
「ちょっと、待って今井さん!ビールの原材料に大麦麦芽を使うとあるが麦芽の芽を使うんじゃないんですね」と、僕は素朴な質問をする・・・
「そうです、芽を出すことによって大麦内のデンプン質が糖化されるので、それを使うのです」
なるほど、分かったようでよく分からん大麦麦芽だ!
ところで、屋根裏部屋の天井を見上げると、屋根の瓦には隙間の穴だらけじゃないですかぁ!
「これはなぜですか?」とは聞かなかった。
単に建物が古いだけなのか、それとも何か重要な意味を持つのか?
その「芽」のなくなた大麦麦芽をこの機械で粉砕していく、かなり年代物だよね。
粉砕された大麦麦芽が階下のこの箱に落下してきて、これ1杯が1回に仕込む量になるとのこと。
この仕込みタンクで1回分の仕込みをする。
内部は温度調節用のパイプが二重の輪になり、真ん中に撹拌用の羽根が付いている。
ここに粉砕された大麦麦芽が投入され、水を加えて温め、大麦が糖化するのを待つ。
糖化した大麦を濾過した麦汁をこの煮沸窯ヘ移し、ホップの投入。
濾過された大麦(カス)は牛などの飼料になるそうだ。
煮沸窯の内部、
ちなみにビールの原料の大部分を占める大麦麦芽とはこれです!
先ほども書いたように発芽させて、乾燥し、芽と根を取り除いたのもだ。
大麦麦芽を焙煎して色が付いたもの、もちろんこれでビールを造れば色付きのビールになる。
何かと思いきや、ペレット状に加工されたホップだそうだ。
何かと思いきや、乾燥したカモミール(ハーブ)だ!
これは欧和ビールには使っていない。
これはなんだ?オレンジの皮だ!
欧和では使ってないが、この工場本体(本家)のビールでは使っているかもしれない・・・、まあ、ベルギービールではいろんな副原料を使うものである。
欧和ビール、設備部品の洗浄中。
何の機械だったか、説明を聞き逃した。
はぁ~、へぇ~、と、メモも取らずに聞いているので、悪い見学者だ!
これは時々大きな音を立てていたが、遠心分離器で1千万円はする高価な機械だそうだ。
発酵、貯蔵タンク(奥の下に尖ったもの)4本ほどあった。
「お、発酵してきたね」と、タンクから引かれているホースが入ったバケツを覗き込む。・・・ボコボコと泡が立っていた。
瓶詰工場
空き瓶洗浄マシン。
ビールの瓶詰、王冠取付工程、ラベル張りも自動。
最近新開発、発売した「黒欧和」
冬季限定バージョン「クリスマスビール」だね!
今井さんのご厚意により、試飲室まで行きました~!!
これからが本番!?
初代欧和ビール(2006年発売開始)
アンバー色のビール、トラピストビールのORVALに似ている、ホップの香りと適度なコクと苦み、奇をてらった味ではないので、すんなりとおいしく飲める!
カウンターに並べられた瓶は、この同じ工場で醸造されているビールたち。
この工場自体、由緒あるベルギービールを家族経営で醸造していて、今井さんはその一角で設備を借りて「欧和」を醸造しているのである。
自分で造ったビールを注いでくれる今井さん、
今度は冬季限定の「黒欧和」、大びんはラベルを和紙で作っているので、1本1本、自身で手張りをしているという。
黒欧和、かなり濃い色をしていて、ずっしりと重い口当たり、じっくり、ゆっくり飲みたいビールです。
クリスマスに1本、ワインのようにゆっくり飲むといいかも・・・
ひとりで1本飲むと、かなり酔ってしまうかも・・・
まぁ、酔うために飲むんだから・・・
ところで、何処で手に入れればいいんだよ!
って事になるが、日本、スペイン、ドイツにも輸出されているそうです、探してみておくれ。
ベルギー国内なら日本食レストランで飲めるし、ブリュセルの日本食材店で販売もしているとのこと。
欧和ビールのHPで分かるようですね。
なかなか、一般のスーパーには入り込めないようだ。
なので、僕にとっては「幻のビール」状態だった。
どなたか、一括仕入れしてみたい方はいませんか―!
ベルギービール醸造家、今井礼欧さんとツーショット!
実は僕のこのブログで、今年4月1日に「4月だ!ベルギービール 「欧和」」という記事を書いていたのであった!
ちょうど8ヶ月ぶりに「欧和」の事を書くことになろうとは・・・、しかも、醸造家本人案内による工場見学まで出来るとは、何たる幸運。
幸運をもたらしてくれたAさんありがとう!
今井さんに「僕のブログで、少しは宣伝になるかもしれませんよ」と言うと、「ありがとうございます。ついでに、花嫁募集中とも書き加えてください」と、頼まれた。
まだまだ、30代(後半)の若さで単身、ビール王国ベルギーで奮闘する日本男児がいるのだ!
ちょっと当たってみたいという女性がいましたら(僕に)ご一報ください。
今井さんはサッカーが好きで、週末にはブリュッセルの日本人サッカーチームで練習して汗を流しているという。
「今井さん、今度LIERSEの川島選手の練習を見に行きませんか?」と聞くと「ぜひ」と言う返事だったので、近いうちに再会できるかもしれない。
2 件のコメント:
わー凄いですねー
ビール王国でビールを作られてる!
すばらしい☆
授乳が終わったら是非飲んでみたい!
くぅ~それまで我慢(涙)
まさゆきさん、今度一緒にサッカーの練習見に行きませんか笑?!
お暇な時はうちにお茶でも。あ、ビールでも笑
めんそ~れ。
おばさん、授乳が終わったら「お疲れさん」と、欧和ビールで乾杯しましょう!
一緒にLIERSE練習見学いいですねぇ、ご近所さんだものね、応援しなきゃ!
お呼ばれしていいんですかぁー、僕はビールもおしゃべりも大好きですよー(笑)
いつの間に沖縄語覚えていたんですか?
またやーさい (またね!)
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